2019年08月23日
バンカースに夢中
今の子どもたちにとって 「ゲーム」 といえば、テレビゲームやスマホのアプリで遊ぶコンピーターゲームのことなんでしょうね。
でも僕が子どもの頃、そう、1960~70年代に 「ゲーム」 といえば、カードゲームやボードゲームのことでした。
トランプや花札、十二支の動物の絵が描かれたカードゲームなんかもありました。
ふつうの将棋のほかに、大人の人とは戦争を模した行軍将棋なんていうのもやりました。
70年代になると、ボードゲームは最盛期を迎えます。
タカラのアメリカンゲームシリーズは、子どもたちの間で大ブームとなりました。
体を使う 『ツイスターゲーム』、料理の具材をフライパンにのせてバランスを競う 『フライパンゲーム』 など、お年玉やお小遣いをためて買ったものでした。
そんなボードゲームの中で、僕たちが一番夢中になったのが、『バンカース』 というゲームでした。
サイコロを振って、出た目の数だけ進む、双六タイプのシンプルなゲームです。
ただ、内容がとっても “大人” だったんです。
いわゆる資産運用ゲーム。
土地を買って、家を建てて、自分以外の競技者が止まった時には “家賃” がもらえます。
ほかにも、銀行を通るたびにお金がもらえたり、遺産相続があったり、納税もありました。
盤上には 「カード」 のマスがあり、止まるとカードを引いて、書かれている指示に従います。
「ボーナス100$」 「保険金満期500$」、なんていうカードが出ると、「わーーー!!!」 と大声を上げて狂喜乱舞したものでした。
のちに発売されてヒットした 『人生ゲーム』 のさきがけだったのですね。
先日、昭和のブームを取り上げる新聞記事で、この 「バンカース」 について詳しく書かれていました。
それによると発売は、1953年とのこと。
僕が生まれる前からあったのですね。
発売元は、1933年創業の 「花山ゲーム研究所」 を母体とする 「ハナヤマ」 という会社だと知りました。
と、記事を読んだところで、「あれ、待てよ……。たぶん、捨ててないよな。もしかしたら、まだ持っているかもしれないぞ!」 と思い、我が家の納戸をガサゴソ、ガサゴソと探し回ったところ、ありましたーーッ!
他のボードゲームと一緒に、段ボール箱に入っていました。
サイコロもコマもカードも札も……、すべて揃っています。
あとは、一緒にゲームをしてくれるメンバーを探すだけです。
でも今どき、いるかなぁ~?
Posted by 小暮 淳 at 11:31│Comments(0)
│つれづれ