2019年12月01日
霧積温泉 「金湯館」⑨
今年は例年になく台風が猛威をふるい、全国に爪跡を残しました。
群馬は強風による被害は少なかったものの、大雨による災害が各地で起こりました。
温泉宿も例外ではありません。
台風19号による豪雨のため、霧積温泉(安中市) の一軒宿、金湯館へ向かう唯一の道路(県道北軽井沢松井田線) の路肩が約20メートルにわたり崩落して、現在も全面通行止めです。
車だけでなく、人も通れません。
それでも金湯館は、営業を続けています。
それは宿が長野県境にそびえる鼻曲山(1655m) への登山口にあるからです。
行楽シーズンの予約取り消しなどで大きな打撃を受けていますが、それでも温泉を愛する常連客たちが険しい山道を歩いて泊まりに来て、ご主人や女将さんを激励しているといいます。
先日、新聞に4代目若女将の佐藤知美さんのコメントが掲載されました。
<この状況がいつまで続くか不安な毎日だった。たくさんの人たちに励まされ、どんな状況でも頑張ろうと思えた。早急な対応に感謝している。>
群馬県は国と協議し、災害査定を待たずに事前着工する応急本工事を開始しました。
順調に進めば、来年1月末までに工事を完了する見通しです。
僕が最後に金湯館を訪れたのは、昨年の今頃でした。
雑誌の取材で3代目女将の佐藤みどりさん、4代目の淳さん、知美さん夫妻にお会いしました。
いつお会いしても明るく、あったかなもてなしで迎えてくださる素敵なご家族です。
道路が開通する頃には、宿のシンボルである “水車” が見事に氷結していることでしょうね。
それまで頑張ってくださいね。
また、会いに行きます!
Posted by 小暮 淳 at 12:01│Comments(0)
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