2020年03月03日
自粛いたします
「先生、大変申し訳ないのですが……」
「もしかして?」
「ええ……」
電話の主が、高崎市の某公民館だと分かった瞬時、「やっぱり!」 と確信しました。
新型コロナウイルスの感染を懸念した講演会の中止連絡です。
政府の通達により、今週から全国の小中高校が臨時休校を始めました。
またディズニーランドをはじめ大型レジャーランドの休園、演劇やミュージシャンのライブ公演なども、軒並み中止となっています。
さらに街中からはマスクが消え、ネットのデマによるトイレットペーパーの買いだめに奔走する国民たち……
今、世の中には東日本大震災以来の “自粛ムード” が広がっています。
しかも今回は、日本だけではありません。
世界規模の自粛であります。
だもの、一地方都市の小さな公民館で開かれる無名のライターによる講演会なんて、当然のように消えてなくなります。
いつ、連絡が来るだろうか?
先週あたりから僕は万全の言い訳や回避手段を算段して、その電話を待っていました。
まずは、「無観客でやりましょう!」 と言うつもりでした。
壇上には、講師ひとり。
公民館の職員がカメラで撮影して、ネット配信します。
でも、これには、かなり無理がありました。
予定されていた講演は、「湯の国ぐんまの魅力!~群馬は温泉パラダイス」 と題した高齢者向けの内容でした。
ネット配信しても、誰も見ないことに気づききした。
「だったら感染リスクを避けて、客席を2メート間隔で離しましょう!」
講師も受講者もマスク着用のこと。
会場も密閉された空間ではなく、すべて窓を開け放つか、屋外にすればいいのです。
でも、これにも無理がありました。
いくら暖冬とはいえ、まだ、この時季は寒い!
しかも、対象は高齢者たちです。
たぶん、誰も来ないだろうと思われます。
ということで、やむなく、
「そうですか、それは残念ですね。ウイルスが終息したら、またの機会に、よろしくお願いします」
とだけ告げ、電話を切りました。
ささやかながら、僕もウイルスの感染拡大防止に協力しています。
Posted by 小暮 淳 at 12:16│Comments(2)
│講演・セミナー
この記事へのコメント
初めて投稿します。虚しくなってきますね、自粛自粛で。かえって体調悪くなってしまうんじゃないかと。
Posted by 小山洋幸(柏市在住 46歳) at 2020年03月10日 04:17
小山洋幸さんへ
はじめまして!
よろしくお願いいたします。
今回の自粛は、心身ともに束縛されていますから、かなり堪えますね。
ただただ今は、一日も早い終息を待つのみであります。
はじめまして!
よろしくお願いいたします。
今回の自粛は、心身ともに束縛されていますから、かなり堪えますね。
ただただ今は、一日も早い終息を待つのみであります。
Posted by 小暮 淳 at 2020年03月10日 10:32