2020年03月05日
それでもフリーランスが好き
「先生、実は……」
「中止ですか?」
「はい、申し訳ありません」
またもや、中止連絡がありました。
僕が講師を務めるカルチャースクール主催による野外温泉講座です。
確かにバスを利用するので、濃厚接触による新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されます。
主催者側の判断は、順当と思われます。
きっと全国で、こんなことが毎日くり返されているんでしょうね。
伴い、バス会社は、どこも悲鳴を上げていることでしょう。
聞くところによれば、社員の給料を補償するために、バスを売却した会社もあるとか……
自粛による被害は、ウイルスの感染以上に拡大しています。
でもね、このニュースを耳にした時、僕は、こんなふうに思いました。
「いいなぁ~、仕事が無くなっても補償されて」
だって、僕らのようにフリーランスで仕事をしている者には、なんの補償もありませんもの。
フリーランスで生きるということは、ウイルスに限らず、いつなんどきも動じない精神力を維持することなんです。
過去には、突然の雑誌の廃刊や連載の打ち切りなんて、数えられないほどありました。
なかには、原稿料さえ払ってもらえないような事態もありました。
それでも、この生き方を続けているのには、理由があります。
それは、“自由” を愛しているからに他なりません。
自由は、可能性を与えてくれます。
可能性は、夢を見させてくれます。
そして、夢は生きる力となるからです。
ただ、そこには大いなるリスクを覚悟しなくてはなりません。
今回のようにリスクが生じた時、いつも僕は、オヤジが言っていた言葉を思い出します。
「人生は保障が大きいほど、中身は小さくなる」
きっと、生涯、一匹狼で生きてきたオヤジの負け惜しみだったのでしょうね。
でも、今となれば、その意味が僕にも分かります。
なんだかんだとグチはこぼしても、この生き方が好きなんです。
リスクが大きければ大きいほど、成しとげた時の充足感も大きいですから。
ウイルスなんかに、負けるもんか!
さあ、フリーランスのみなさん、ご一緒に叫びましょう!
負けるもんかーーー!!!!
Posted by 小暮 淳 at 11:43│Comments(0)
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