2020年08月11日
この木なんの木、日本一の木!
素晴らしい!
快挙です!
「ジュンさん、これなんですよ」
と言って、彼はスマホの画像を見せてくれました。
そこに写っていたのは、樹冠を青々と広げた立派な一本の巨木でした。
それから数日後の昨日、地元の新聞に大きく、彼と巨木の記事が載りました。
<前橋市小屋原町の桃ノ木川の河川敷に自生しているアカメヤナギ (別名マルバヤナギ) の幹周が、環境省の巨樹・巨木林データベースに登録された同種の樹木の中で最大となる10メートル97センチであることが分かった。自ら測定し、登録申請した渋谷和之さん (年齢・住所省略) は 「全ての樹木が載っているわけではないが、身近な場所に日本一の木があったとは」 と驚いている。>
(2020年8月10日付 上毛新聞より)
アカメヤナギは、ヤナギ科ヤナギ属で、河岸や池、湖などの岸辺に生える落葉高木。
枝葉はしだれず、垂直または斜めに伸び、葉は広い楕円形とのこと。
「ヤナギ」 と聞くと、風に揺れる細長い葉っぱをイメージしてしまいますが、葉が丸い種類も多いそうです。
記事によれば、このアカメヤナギは、高さ9メートル、上から見た枝の広がりは約26メートル。
幹周は48~235センチの計7本に分かれていて、その合計が約11メートルになるため “日本一” の登録となったとのことです。
「最初はさ、なんていう木かも全然、分からなったの。何回も通って、アカメヤナギだと分かったわけ」
それにしても、計測して、申請して、登録にこぎつくまでの労力は、なかなか凡人には真似できませんって!
測量業を生業にしている彼だからこそ達しえた、偉業だといえます。
ちなみに、これまでの最大は、2007年に確認された前橋市上泉町の 「桂萱 (かいがや) 小学校のアカメヤナギ」 の幹周約5メートル50センチでした。
もしかすると前橋市は、今後、“アカメヤナギの里” として有名になるかもしれませんね。
それにしても、アッパレ!
カズ君、やったね!
Posted by 小暮 淳 at 11:27│Comments(0)
│謎学の旅