2020年08月22日
鎮守の杜のビアガーデン
みなさんは、覚えていますか?
散歩の途中で出合う、2匹の犬の話を……
その2匹の犬は、今時、珍しく、屋外で飼われている番犬なのです。
しかも、土手沿いの路地のような小さな道をはさんで、はす向かいの犬小屋に、それぞれが暮らしています。
2匹の名前は分かりません。
ので僕は勝手に、白毛の犬を 「チロ」、茶毛の犬を 「チャッピー」 と名付けて、声をかけています。
※(当ブログの2020年4月26日 「チロとチャッピー」 参照)
この猛暑続きの毎日です。
散歩が、おっくうなこともあり、このところ、日課のウォーキングをおこたっていました。
でも急に、2匹のことが気になったのです。
連日、35度以上になる炎天下でも、あいつらは、屋外で暮らしているのだろうか?
夏バテ、夏ヤセはしてないだろうか?
心配になり、昨日の夕方、合いに行ってきました。
いました!
2匹とも元気でしたが、ジーっとしていました。
そして、変化が!
2匹とも、床屋に行ってきたようです。
きれいに毛が刈られて、涼しそうなショートヘアになっていました。
そして、さらなる共通点が!
2匹とも、小屋の横に大きな穴を掘って、その中で、うずくまっていました。
動物の知恵なんですね。
土の中は、冬は温かく、夏は涼しいことを本能で知っているのですね。
僕は、テレビニュースで見た奈良公園のシカを思い出しました。
映像の中のシカたちは、まるで防空壕に身を隠すように、道路脇の側溝に身を沈めて、猛暑から避難していました。
「チロ、チャッピー、もう少しの辛抱だよ。すぐに秋が来るからね」
と声をかけて、また僕は歩き出しました。
日は傾いているとはいえ、まだまだ30度以上はありそうです。
汗が噴き出して、一向に止まりません。
ならば、僕も動物たちのように涼を探して、一服しようじゃないか!
いつもならコンビニで缶ビールを手にすると、近場の緑地帯や公園のベンチで休むのですが、日影が小さいことに気づきました。
ならばと、少し先の小さな神社まで足を延ばしました。
地元の氏神様です。
境内には、大きなクスノキが枝葉を広げています。
「おお、涼しい~!」
思わず声に出すほど、ヒンヤリとした空気に包まれました。
さすが、鎮守の杜は、天然のクーラーです。
僕は氏神様に参拝してから、木陰のベンチで、豪快に水分補給をしました。
しばらくは、ここが僕の “プライベート・ビアガーデン” になりそうです。
Posted by 小暮 淳 at 11:44│Comments(0)
│つれづれ