2020年12月27日
100%手作り
料理ができる人を僕は、無条件で尊敬いたします。
チキンの薄切りソテー
ジャガイモとシーチキンの大葉あえ
人参の洋風なます
「理事長は、しばらく一人で呑(や)っててください」
そう言うと、エプロン姿の副理事長はキッチンへ戻ってしまいました。
ここはNPO法人 「湯治之邑(くに)」 の事務所兼会議室。
一昨日、今年最後の定例役員会議が行われました。
コロナの影響で今年は一年間、活動は停止していましたが、「一年の最後くらい、景気よくやりましょうよ!」 ということになり、納会を兼ねて夕方から役員が集まることになりました。
電車の都合で、30分も早く事務所に着いてしまった僕。
料理ができない僕は、手伝うこともできず、仕方なく持参した日本酒に手を付けて待つことになりました。
なのに、副理事長ときたら、すでに3品もの突き出しを用意してくださっていたのです。
30分後、もう一人の役員が到着。
「では、始めますか」
と僕が形だけのあいさつをする頃には、テーブルの上には、さらに品が並んでいました。
もつ煮
大根皮の酢の物
フライド大根のコンソメ風味
生姜の佃煮
それらすべてが手作りです。
そして彼の信条は、“食材を残さない” こと。
野菜なら葉や皮までも、余すことなく使います。
自分で料理ができるって、楽しいんだろうな。
食べた人に 「美味しい」 なんて言われた、うれしいんだろうな。
日頃、料理と言えば、カップ麺にお湯を注ぐか、レトルトカレーを温めるくらいしかしていない僕には、まるでイリュージョンを見ているようです。
「メンマも作れるようになりましたよ」
の一言に、僕も他の役員も絶句!
実は、定例役員会議は、いつも昼をはさんで、食事をしながら行っています。
もちろん、メニューは副理事長にお任せです。
そのメニューの1つに、ラーメンがあります。
でも、ただのラーメンではありません。
スープは、ガラから出汁を取った自家製。
麺も、自分で粉から作った手打ち麺。
チャーシューだって、一晩かけて煮込んだ手作りです。
「メンマだけが市販だったんだよな」
と、彼のあくなき追求心は、とどまることを知りません。
「では次回、新年第1回目の会議は、ラーメンをお願いいたします」
「望むところですね。100%手作りのラーメンを披露いたします」
無責任なことを言ってしまった僕は、次回も、ただ “食べる人” なのであります。
それにしても料理ができる人は、実にうらやましい!
きっと料理をしない人とは、人生の幅と厚みが違うことでしょうね!(嫉妬)
Posted by 小暮 淳 at 12:30│Comments(2)
│湯治乃邑
この記事へのコメント
大いに敬ってください。(^o^)
Posted by キッチン担当副理事長 at 2020年12月28日 09:54
キッチン担当副理事長さんへ
尊敬いたしております。
来年も胃袋を、よろしくお願いいたします。
尊敬いたしております。
来年も胃袋を、よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳
at 2020年12月28日 22:57
