2020年12月30日
世界の国から 「あけましておめでとう!」
「犬も歩けば棒に当たる」
とは、そもそも、犬も無駄に出歩くと、人に棒で殴られるかもしれないというところから、ジッとしていればいいものを、なまじっか動くから災難に遭うのだという意味ですが、最近は反対の意味に用いられることが多いようです。
ジッとしていないで、何かリアクションを起こせば、幸せにぶつかることもあると……。
西洋では、「飛んでいる鳥は、いつも何かを手に入れる」 とか 「足でかき回す雌鳥は何かを手に入れるが、うずくまる雌鳥は何にも手に入れぬ」 などというそうです。
このコロナ禍の年末です。
年内の仕事はすべて終わり、時間だけがあるのに、やれ自粛だ! 3密は避けろ! 不要不急の外出はするな! と言われると、ついつい行動にブレーキがかかってしまいます。
でも、本来の僕は、出不精の真逆の人間です。
「マグロの回遊」 とまで揶揄されるくらい、いつも動いてないといられない性分です。
「ああ、行きたいところが山ほどあるのに……」
と家の中で、悶々としていました。
「あれ、もしかして、年内は今日までじゃなかったっけ?」
とネットで検索してみると、ドンピシャ!
「こりゃ、行かなきゃならん!」
と脱兎のごとく、家を飛び出したのであります。
野村たかあき 絵本原画展
『せかいのくにで おめでとう!』
野村さんは、前橋市在住の木彫家・版画家であります。
また絵本作家としても有名な方で、過去には 『ばあちゃんのえんがわ』 で第5回講談社絵本新人賞を、『おじいちゃんのまち』 で第13回絵本にっぽん賞を受賞されています。
出会いから、かれこれ30年以上もお付き合いのある、いわば “人生の師” である野村さんの原画展を、まだ観ていないなんて、正月に年賀あいさつでお会いしたときに、申し訳が立ちません。
暮れも暮れ、こんなに押し詰まってしまったら、間違いなく本人は会場に詰めているわけはありませんが、とりあえず、「行った」 という事実を作るため、はせ参じたのであります。
ところが、奇跡は起こりました。
「あれ、ジュンちゃん!」
「あれ、野村さん! 居たんですか!?」
「いつもは居ないよ。急に新聞社から取材を受けることになって、今、来たところなんだよ」
まさに、記者から取材を受けている最中でした。
あけましておめでとう (日本)
ア ハッピー ニュー イヤー (英国)
ボナネー (フランス)
フェリス アニョ ヌエボ (スペイン)
シン ニェン ハオ (中国)
新作絵本の 『せかいのくにで おめでとう!』(講談社) には、世界14カ国の子どもたちのお正月の過ごし方が描かれています。
日本の初詣からはじまり、凍える海に飛び込む国、熊の毛皮をかぶった祭りをする国、ブドウをたくさん食べる国などなど、国によって新年の迎え方は様々です。
それでも共通していることは、「新しい年を新たな気持ちで明るく元気に迎えたい」 という願いです。
「ジュンちゃん、待たせて悪かったね。紹介するよ、こちら○○新聞の××さん」
そう言うと、僕と記者を引き合わせてくれました。
「ほら、さっき話した温泉ライターの小暮さんだよ」
その後、記者とは話が盛り上がり、温泉から民話の話になり、ひいては紙芝居の話となり、来年1月に初口演する自作の 『いせさき宮子の浦島太郎』 の取材をしてくださることになりました。
まさに、犬も歩けば棒に当たりました。
飛ぶ鳥は、何かを手に入れるのであります。
もしかしたら不要不急の中にこそ、幸せのヒントが転がっているのかもしれませんね。
『せかいのくにで おめでとう!』
野村たかあき 絵本原画展
●会期 2021年1月24日(日)まで
●会場 フリッツアートセンター ギャラリー (前橋市敷島町)
●入場 無料
●休館 火曜日、年末年始(12/29~1/1)
●問合 TEL.027-235-8989 (フリッツアートセンター)
Posted by 小暮 淳 at 12:31│Comments(2)
│ライブ・イベント
この記事へのコメント
ジュンジュ~ンコニャニャチワ!
本日、フリッツアートセンターに伺い、野村先生の絵本原画展を拝見して『せかいのくにで おめでとう!』と、こちらも野村先生作の『カエルのどびん』という絵本を買ってまいりました。
読み聞かせボランティアを相変わらずさせていただいているので、子供達の前で読むのが楽しみです!
お知らせありがとうございます。
本日、フリッツアートセンターに伺い、野村先生の絵本原画展を拝見して『せかいのくにで おめでとう!』と、こちらも野村先生作の『カエルのどびん』という絵本を買ってまいりました。
読み聞かせボランティアを相変わらずさせていただいているので、子供達の前で読むのが楽しみです!
お知らせありがとうございます。
Posted by 繭リン at 2021年01月07日 20:48
繭リンさんへ
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年は、講演会にも来ていただき、ありがとうございました。
(差し入れまでいただいて、恐縮です)
ぜひ、次回は、民話の講演にもいらしてください。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
昨年は、講演会にも来ていただき、ありがとうございました。
(差し入れまでいただいて、恐縮です)
ぜひ、次回は、民話の講演にもいらしてください。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
Posted by 小暮 淳 at 2021年01月08日 10:26