2021年03月05日
あっぱれ! 尾瀬の里湯
驚きました。
「あっぱれ!」 としか言いようがありません。
2015年5月、僕は 『尾瀬の里湯』(上毛新聞社) を出版しました。
この本では、老神温泉 (沼田市) の15軒の宿と、片品村内10温泉地の39軒の宿を取材しました。
すべて尾瀬の玄関口にある温泉郷です。
老神温泉を除けば、すべて小さな温泉地です。
それゆえ群馬県内でもマニアックな温泉ファン以外には、あまり知られていないエリアと言えるかもしれません。
でも、それが魅力のエリアでもあります。
丸沼温泉や白根温泉といった秘湯の一軒宿から街道筋に軒を連ねる鎌田温泉まで、個性豊かな温泉地が点在します。
また尾瀬戸倉温泉や片品温泉は、アルカリ性の硫黄泉が湧くことで知られ、昔から温泉ファンには人気があります。
ただ、魅力的な温泉が多い割には、今一つ、知名度の低いエリアで、“知る人ぞ知る温泉郷” と言われていました。
だからこそ僕は、一度、根こそぎ取材して、本にまとめよう思ったのです。
そんなマイナーだった温泉郷に、突如として、脚光が当たるニュースが飛び込んで来ました!
新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた観光業の振興策として、尾瀬国立公園を抱える片品村観光協会が販売したプレミアム付きの宿泊券 『いい旅かたしなプレミアム宿泊チケット』 です。
内容は、1,000円分の宿泊券6枚つづりと 「道の駅」 での買い物券500円分など計6,500円相当のセットを半額以下の3,000円で販売するというもの。
有効期間は来年の3月21日まであり、1人10冊まで購入ができ、インターネットでも申し込みが可能でした。
そうなんです!
“でした” と過去形のニュースなんです!
新聞やネットの報道によれば、なんとなんと!
今月1日に発売を開始するやいなや、その日の午後2時には完売してしまったといいます。
同協会では8,000冊を用意し、販売期間を4月末までとしていただけに、反響の大きさに驚きを隠せません。
「詳細は分からないが、首都圏の緊急事態宣言が解除予定で、自粛ムードが緩和されていることも影響しているのではないか」
とコメントしていますが、それにしても “あっぱれ!” であります。
ここに来て、また緊急事態宣言が延長されるかもしれないとの懸念はありますが、有効期限は1年間もあります。
解除されたら、ぜひ、群馬の秘湯エリア 「尾瀬の里湯」 へ、お越しください。
お待ちしています。
Posted by 小暮 淳 at 12:53│Comments(0)
│大使通信