2021年04月28日
酔っぱライター 東毛へ行く
「趣味と実益を兼ねる」
とは、誰もが理想とする生き方です。
好きな趣味でありながら、かつ収入になるのですから……
でも現実は理想のようには、なかなか成りません。
「小暮さんは、いいですね。温泉に入って、お金になるんですから」
と言われる方が、稀にいます。
きっと、その人は、僕の長年の趣味が温泉に入ることで、趣味が仕事になったと思っているんですね。
でも、まったく違います!
事実は真逆で、ライターという仕事を続ける上で “温泉” に出合い、興味を持ち、取材を続けるうちに “好き” になったのです。
ということは、一般の仕事と同じです。
その世界に入り、続けるうちに興味が湧き、好きになることってありますよね。
仕事って、そういうものだと思います。
こんな言葉があります。
<どんな仕事も好きか嫌いか分かるのに2年かかる。向いているか向いてないかは10年かかる。>
これは最近読んだ小説の中で、主人公が老舗居酒屋の店主に言われた言葉です。
まさに僕の場合、この法則に当てはまります。
フリーのライターになって10年目に “温泉” に出合い、その10年後に “著書” の出版を始めました。
でもね、1つだけ僕も “趣味と実益を兼ねた” 仕事があります。
それは、「酔っぱライター」 です!(笑)
酔っぱライターとは、その名の通り、酒を呑んで、文章にする職業のことです。
これは完全に、趣味からの出発です。
僕は、もう何年も前から県内の蔵元をまわって酒を呑み、居酒屋を訪ねて酒を呑んで、そのことを記事に書いてます。
「好きこそものの上手なれ」 とは、よく言ったものです。
好きなことは、他人にも伝わりやすいようで、2年前には群馬県酒造組合より 「ぐんまの地酒大使」 に任命されました。
ということで、昨日は朝から両毛線に乗り込み、群馬の東へと芳醇な香りを求めて、“ほろ酔い旅” をしてきました。
今回訪ねたのは、県内で初! 県内で唯一!の 「遠心分離搾り」 という画期的な製法で地酒を造っている蔵元です。
ま~、その味の澄んでいること!
他に類のない透明感のある酒を存分に、いただいてまいりました。
※この記事は、2021年6月4日号の 「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄) に掲載されます。
Posted by 小暮 淳 at 09:41│Comments(0)
│取材百景