2021年04月29日
天才は忘れた頃に帰って来る
<天才とは、1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である>
と言ったのは、確かエジソンでした。
「ほほう、なるほど。天才だって99パーセントも努力しているんだから我々凡人が、かなうわけがない」
と短絡的に解釈してしまうところが、凡人が凡人であるゆえんなのですね。
僕も昔、この言葉を聞いた時は、そう解釈していました。
でも、エジソンの真意は異なります。
<99パーセントの努力も1パーセントのひらめきがなければ、すべて無駄になる>
と言いたかったのだといいます。
これまた凡人には、目からウロコの名言であります。
“目からウロコの名言” といえば、最近、ド頭をハンマーで、かち割られたような衝撃の発言がありました。
一昨年、白血病を発症し、闘病生活を乗り越え、昨年大会復帰をし、なななんと! 今年の東京五輪代表選手選考会を兼ねた日本選手権で4種目優勝の大会4冠という偉業を成し遂げ、奇跡の復活を果たした競泳の池江璃花子さんであります。
誰もが彼女のことを “天才” と言いますが、僕はニュース報道を見るたびに、彼女の何が天才と言われるのだろう? と思っていました。
ところが、ある瞬間、その答えが、まるで彼女からのメッセージのように届いたのです。
<努力が報われたのではなく、報われるまで努力をした>
この言葉、いかがです?
これって、弱冠20歳の女の子の言葉ですか?
あ~、イヤだ!イヤだ!
これだから凡人は、凡人から抜け出られないのです。
僕は60歳を過ぎた今日まで、“努力は報われる” と信じて生きていましたからね。
(でも報われてないということは、足りていないということなのですが)
報われるまでの努力とは?
きっと凡人には、計り知れない努力なのでしょうね。
天才は忘れた頃に帰って来ました。
池江璃花子さんの今後の活躍を期待しております。
Posted by 小暮 淳 at 11:00│Comments(0)
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