2021年08月12日
赤兎馬は万里を越えて
「弟子の会」 から 「赤兎馬」 が届きました。
「赤兎馬(せきとば)」 とは、鹿児島県の芋焼酎です。
一時は、なかなか九州から外へは出回らなかったため、“幻の芋焼酎” なんて呼ばれたこともあったそうです。
ですから当時はまだ関東地方の酒屋や居酒屋では、大変珍しいお酒でした。
僕が赤兎馬に初めて出合ったのは、今から7年前のこと。
その時の感動をブログに、こう記しています。
<水のような口当たりなのに、すぐに芳醇な旨みがググーっと口の中いっぱいに広がって、飲み干した後も、やわらかな甘みの余韻がズーっと口の中に残っているのであります。>
(当ブログの2014年7月14日 「赤兎馬の酔夢」 参照)
「弟子の会」 とは、なぜか僕のことを “先生” とか “師匠” とか呼ぶ殊勝な読者の集まりです。
講演やセミナー、著書、ブログ等を通じて知り合った面々が、互いに連絡を取り合い、定期的に僕を囲んで酒を酌み交わしながら温泉談議を楽しんでいます。
発足から今年で丸5年になります。
赤兎馬は、そんな弟子たちからの誕生日プレゼントでした。
「先生はケーキより酒でしょ!」
とのことのようです。
「先生、泣かないでよ、涙もろいんだから!」
と言われて、その場では泣きませんでしたが、家で一人、赤兎馬のボトルを開け、グラスに注いだ時、ポロリと目から熱いしずくが流れ落ちました。
ありがとう!
持つべきものは、弟子であります。
何にも伝授するものはありませんが、これからも一緒に温泉の楽しさを追求していきましょうね。
「赤兎馬」 の由来は、三国志に登場する名馬の名前です。
1日で千里走るといいます。
中国には、こんなことわざもあります。
<縁ある人は万里の長城を越えてでも会いに来る>
まさに縁とは、異なもの不思議なものです。
でも縁は偶然などではなく、万里の長城を越えた時点で、必然へと変わります。
今宵も赤兎馬に乗って、酔夢の旅へ出かけたいと思います。
Posted by 小暮 淳 at 11:48│Comments(0)
│酔眼日記