2022年07月27日
火の国の人だもの
ドォーーーーン!
大砲を撃ったような下っ腹に響く重低音。
ガタガタガタ……
追って、窓ガラスが音を立てて鳴り出しました。
昭和40年代、僕が小中学生の頃。
時々、授業中に爆発音が聞こえてきました。
でも、誰一人、動じません。
いつものことだからです。
「また浅間山が噴火した」
その程度のことです。
先生も生徒も手を止めることなく、授業を続けていました。
浅間山は今でこそ、おだやかな成りをしていますが、いつなんどき天明のような大噴火を起こすともかぎりません。
僕ら世代は、実体験で知っています。
噴火音がして間もなくすると、パラパラパラパラと砂粒が空から降って来るからです。
浅間山がある長野県境から数十キロも離れている前橋市にも、火山灰は達するのです。
先日の日曜日、帰宅すると、テレビの画面にテロップが映し出されました。
<桜島 爆発的噴火>
7月24日午後8時5分ごろ、鹿児島市・桜島の南岳山頂火口で爆発的噴火がありました。
気象庁は噴火警戒レベルを 「3」(入山規制) から最高の 「5」(避難) に引き上げたといいます。
鹿児島の人たちにすれば慣れっこかもしれませんが、心配するに越したことはありません。
100%安全ということはないのです。
僕は、鹿児島市内に住む友人にメールを送りました。
すると、すぐに返信がありました。
<鹿児島市内は大丈夫です。島内は少し危険があるかもしれませんが。>
続いて、追伸が届きました。
<万一、大きな噴火だとその後に地震が起きる可能性が高いので、大噴火だと早めに車で遠方に避難かと思っています。>
やっぱり!
地元の人には地元の人にしか知りえない、知恵というのがあるのですね。
「大きな噴火の後には地震が来る」
「早めに遠方へ避難する」
しっかりと防災マニュアルができています。
他人ごとでは、ありません。
世界有数の火山国に暮らす同じ日本人です。
群馬県内にも5つの活火山があります。
浅間山や草津白根山、日光白根山は知られていますが、赤城山と榛名山も活火山なのです。
その恩恵が、温泉ということになります。
同じ火の国の人だもの。
Kさん、気を付けて!
もしもの時は、早めに避難してください。
Posted by 小暮 淳 at 10:43│Comments(0)
│つれづれ