2010年04月04日
外湯文化
今読んでいる小池静一・著『温泉の底力』という本の中に、「外湯文化」に触れている項目がありました。
外湯文化とは、共同浴場だけで、宿に風呂がない温泉場のことです。今ではほとんど消えてしまいましたが、戦前まではこのスタイルがどこの温泉場も主流でした。宿は食事と宿泊するところで、客人は外の湯へ入りに行きました。
戦後になり、宿が内湯を持つようになり、高度成長期になると露天風呂まで造ってしまいました。さらにエスカレートして、現代では個室風呂まで登場しています。当然、お湯は足りなくなりますから、加水して、循環するしかありません。
ところが、この本によると、外湯文化の温泉場が、まだ東北と山陰地方にわずかながら残っているそうです。青森の温湯(ぬるゆ)温泉、島根の温泉津(ゆのつ)温泉、山口の俵山温泉には、内湯を持たない宿が何軒もあるとのこと。共同浴場のまわりには、土産物屋や自炊の人たちのための商店が並び、湯治客らが温泉街をそぞろ歩く風景……。いいですね。
群馬県内にも有名温泉地には、共同浴場がいくつも残っていますが、風呂のない宿は、ほとんどありません。
外湯文化の復活! ぜひ願いたいものです。
外湯文化とは、共同浴場だけで、宿に風呂がない温泉場のことです。今ではほとんど消えてしまいましたが、戦前まではこのスタイルがどこの温泉場も主流でした。宿は食事と宿泊するところで、客人は外の湯へ入りに行きました。
戦後になり、宿が内湯を持つようになり、高度成長期になると露天風呂まで造ってしまいました。さらにエスカレートして、現代では個室風呂まで登場しています。当然、お湯は足りなくなりますから、加水して、循環するしかありません。
ところが、この本によると、外湯文化の温泉場が、まだ東北と山陰地方にわずかながら残っているそうです。青森の温湯(ぬるゆ)温泉、島根の温泉津(ゆのつ)温泉、山口の俵山温泉には、内湯を持たない宿が何軒もあるとのこと。共同浴場のまわりには、土産物屋や自炊の人たちのための商店が並び、湯治客らが温泉街をそぞろ歩く風景……。いいですね。
群馬県内にも有名温泉地には、共同浴場がいくつも残っていますが、風呂のない宿は、ほとんどありません。
外湯文化の復活! ぜひ願いたいものです。
Posted by 小暮 淳 at 17:47│Comments(0)
│温泉雑話