温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2017年05月19日

伊香保温泉大使に任命されました!


 Old boys, be ambassador.
 (中年よ、大使になれ!)


 昨日、伊香保温泉 (群馬県渋川市伊香保町) の 「HOTEL 天坊」 にて、新著 『金銀名湯 伊香保温泉』 の刊行記念祝賀会が開催されました。

 1部は、主催者である渋川伊香保温泉観光協会長の大森隆博氏のあいさつから始まり、群馬県温泉協会長の岡村興太郎氏など来賓のあいさつの後、著者である僕が記念講演を行いました。
 (その模様は、今日の上毛新聞に記事として掲載されたので、すでに、ご覧になった方もいるかもしれませんね)

 2部は会場をホールに移して、華々しく祝賀会が行われました。
 そこで、突然のサプライズが起きました!(今回も事前連絡はあったのですが)
 大森会長の開会あいさつの後、な、な、なんと!温泉大使の任命式が行われたのです。

 うすうす話は聞いていたものの、このタイミングでの任命式であります。
 本の出版と同時の大役任命に、驚くやら、うれしいやら、ステージの上で舞い上がってしまいました。

 大勢の招待客の拍手の中、「伊香保温泉大使」 を謹んでお受けいたしました。


 ご存知のとおり、伊香保温泉には2種類の源泉が湧いています。
 湧出時は無色透明ですが、鉄分が多いため空気に触れると酸化して、独特の茶褐色になる 「黄金(こがね)の湯」。
 もう1つは、無色透明でサラりとした肌に優しい 「白銀(しろがね)の湯」 です。
 「黄金の湯」 は良く温まり、婦人病に効能があることから “子宝の湯” として親しまれてきました。
 一方、「白銀の湯」 は化粧品の成分として知られるメタけい酸を多く含んでいることから “美肌の湯” と呼ばれています。

 体の内と外から美しく、そして健康になれる名湯、伊香保の湯を、ぜひ、ご堪能ください。

 以上、成り立てホッカホカの伊香保温泉大使からのPRでした。
 みなさん、よろしくお願いいたします。

  


Posted by 小暮 淳 at 19:31Comments(0)大使通信

2017年05月17日

川場温泉 「悠湯里庵」④


 久しぶりに川場温泉(群馬県利根郡川場村) の 「悠湯里庵(ゆとりあん)」 に泊まってきました。
 どれくらい久しぶりなんだろうと調べてみたら、2010年12月に僕が講師を務める野外温泉講座で行って以来だったのです。
 その年は 『群馬の小さな温泉』(上毛新聞社) を出版した年で、本や雑誌の取材で何度も訪ねています。

 昨日は、報道・旅行関係者を集めた 「プレスDAY」 が開催され、僕も招待されたのであります。
 実は僕、招待状をいただいた時から、すっごく楽しみにしていたのです。
 以前、訪ねた時は宿泊棟がまだ、かやぶき民家を移築した4棟(8部屋) だけだったのですが、3年前に別館(10部屋) がオープンしたのです。

 で、その別館 「悠山」 というのが裏山の急斜面に建てられていて、な、な、なんと! モノレールに乗って行くのです。
 その話を聞いたときから、一度乗ってみたくて、この日を待ちわびていたのであります。


 日本百名山の一座、武尊山(ほたかさん) に湧く川場温泉は、昔から 「脚気(かっけ)川場」 といわれ、脚気患者が多く湯治に訪れていた名薬湯です。
 こんな伝説が残されています。

 弘法大師が諸国行脚の際、この村で食事をとろうとしましたが、どこにも水がなくて困っていると、一人の老婆が遠方より水を汲んできて世話をしてくれました。
 その厚意に心を打たれた大師が、杖を地面に立てたところ、温泉が湧き出したといいます。
 この湯は 「弘法の湯」 といわれ、今でも湧出地には弘法大師堂が祀られ、尊像が安置されています。


 「悠湯里庵」 は、薬師温泉(群馬県吾妻郡東吾妻町) 「旅籠(はたご)」 の姉妹館として、2010年3月にオープンしました。
 「旅籠」 同様、見事なかやぶき民家と長屋門が出迎えてくれます。
 圧巻は、長屋門の隣に立つ壮大な本陣屋敷。
 山形県から移築したという3階建てに匹敵する古典的な兜作りのかやぶき屋敷です。
 初めて訪れる人は、そのスケールの大きさと、展示されている調度品などの絢爛さに、感嘆の声を上げるほどです。

 ロビーから本館宿泊棟へは、電動カートに乗って移動。
 そこからはモノレールに乗って、別館へ。
 さらに展望台まで上がれば、川場盆地を見渡すことができます。

 ちょうど田植えが始まったところで、四方を山々に囲まれた棚田が、鏡のように空を映していました。
 まさに、日本の原風景を一望する絶景です。
 その美しさに、ただただ息をのんで、見惚れていました。


 夜の懇親会では、初めて会うプレス関係者がほとんどでしたが、何人かは顔見知りのライターや編集者もいて、温泉談義に花を咲かせてきました。
 もちろん、pH9.2の強アルカリ性を誇る源泉かけ流しの内風呂も堪能してきました。

 久しぶりに取材から離れて、のんびり温泉と宿を満喫した一日でした。

   


Posted by 小暮 淳 at 21:26Comments(0)温泉地・旅館

2017年05月15日

「母の日」 のプレゼント


 何年か前から僕は、「母の日」 のプレゼントを買わなくなってしまいました。
 正確に言えば、平成27年の 「母の日」 からです。
 それまでは毎年、花だったり、オフクロの好きな和菓子を買って、届けたものです。

 その年に何が起きたのかといえば、それは、とっても些細な理由なんです。
 僕が書いている “群馬の温泉シリーズ” の出版日が、5月になったというだけのこと。
 それ以前は、4月だったり、9月だったのです。

 2年前に出版した 『尾瀬の里湯』 が5月9日。
 昨年出版した 『西上州の薬湯』 が5月10日。
 そして今回出版した 『金銀名湯 伊香保温泉』 が5月15日です。

 早い話が、プレゼントを買う手間を省いて、著書にサインを入れて渡しているのです。


 「ばあちゃん、元気かい?」
 昨日、僕は実家に、寝たきりのオフクロを訪ねました。

 「いいところに来たね。オシッコをさせてくれないかい」
 本を手渡そうとして、出鼻をくじかれてしまいました。
 オフクロは、夜寝るときは紙オムツをしていますが、昼間はベッドの脇に置いてあるポータブルトイレで用を足します。
 でも1人では、ズボンも下着も下ろせません。

 「終わったら、呼んでおくれ」
 そう言って僕は、カーテンを閉めて、リビングのイスに腰掛けて待ちます。
 やがて用を足し終え、下着とズボンをはかせて、またベッドに寝かせました。


 「今日は、なんの用だい?」
 「なんの用じゃないよ。母の日だよ」
 「あれ、そうだったかね」
 「甘い物でも買って来ようと思ったんだけどさ、ベッドの上で食べて、こぼすとアニキに怒られるだろ。だから、はい、これ! また本が出たんだよ」
 「へぇー、そうかい。また出したんかい! 大したもんだね」
 「でも、これが仕事だから」

 「だったら、ちゃんとイスに座って見たいよ。起こしてくれないかい」
 オフクロは、わざわざ車イスに乗り移り、リビングのテーブルまでやって来ました。

 「これで何冊目になるんだい?」
 「温泉は9冊目だよ」
 「ほかにも出しているよね?」
 「ああ、山歩きとか旅行記とか」
 「大したもんだよ。あたしは、うれしいよ」
 そう言って、オフクロは泣き出してしまいました。

 「プレゼント、甘い物じゃなくて、悪かったね」
 「なに、言ってるんだい。わたしは、こっちのほうがうれしいよ」
 「そう言ってくれるのは、ばあちゃんだけだよ」

 そしてオフクロは、こんなことを言いました。
 「お前はさ、お金がない、お金がないって、いっつも言うけどさ。お金じゃ買えないものを、こんなにも残しているじゃないか。お金なんて、いっくらあっても、あの世には持って行けないんだよ。この世に置いて行ったって、子どもたちが争そうだけだ。でも、本はいいよ。死んだ後も残るもの。何よりも、人の心に残る。お前、いい仕事しているよ。あたしは、うれしいんだよ」
 またしても号泣であります。


 かーちゃん、ありがとう。
 やっぱり、そんなことを言ってくれるのは、かーちゃんだけだよ。
 いつまでできるか分からないけど、かーちゃんが生きているうちは本をプレゼントするから、長生きしてくれよな。

 いくつになっても親離れできない息子で、ゴメン!
   


Posted by 小暮 淳 at 13:19Comments(4)つれづれ

2017年05月14日

新連載 『ぐんま湯けむり浪漫』


 群馬県民のみなさ~ん、こんにちは!

 「グラフぐんま」 って、知ってますか?
 知ってますよね!
 書店でも売っていますが、銀行や病院の待合室なんかに必ず置いてあるグラビア雑誌です。

 現在発行されている5月号は、ご覧になりましたか?
 えっ、まだ見てない!?
 だったら、すぐに書店か、閲覧できる所へ直行してください。
 温泉ファンは、必見ですぞ!!

 ということで、「グラフぐんま」(企画/群馬県 編集・発行/上毛新聞社 定価360円) の5月号から僕の連載がスタートしました。
 タイトルは、『温泉ライター小暮淳の ぐんま湯けむり浪漫』 です。

 記念すべき第1回の温泉地は、四万温泉(吾妻郡中之条町)。
 僕が温泉ライターを目指すきっかけとなった温泉地でもあります。
 そのへんのいきさつや伝説、歴史、泉質、効能などを詳しく書かせていただきました。


 なぜ、群馬県が “湯の国” といわれるのか?
 このシリーズでは、その魅力を解き明かします。
 ぜひ、ご愛読ください。

  


Posted by 小暮 淳 at 13:03Comments(0)執筆余談

2017年05月12日

老神温泉大使に任命されました!


 今日、老神温泉(群馬県沼田市利根町) にて、「大蛇まつり」 と 「全国へびサミット」 が開催され、僕も式典に出席してきました。

 午前10時、温泉街の中心にある赤城神社に関係者が集まり、神事がおごそかに始まろうとしたその時です。
 サプライズが起きました!(もちろん、事前連絡はありましたが)

 老神温泉観光協会長の金子充氏より名前が呼ばれ、
 「貴殿を老神温泉大使に任命いたします」 とのこと。
 本人は聞いていたので心の準備をしていましたが、驚いたのは会場にいた人たちです。

 「謹んでお受けいたします」
 赤城の神様の前で、老神温泉の発展と繁栄のために尽力することを誓ったのであります。


 ということで私、小暮淳は、昨年の 「みなかみ温泉大使」 「中之条町観光大使」 に続いて、3つめの大使に就任しました。
 今後は、各温泉地が “大使協定” を結び、最終的には “オール群馬” で全国へ向けて、“湯の国ぐんま” の魅力を発信できたらと考えています。

 読者のみなさん! 温泉ファンのみなさん!
 これからも応援をよろしくお願いいたします。  


Posted by 小暮 淳 at 19:54Comments(4)大使通信

2017年05月11日

出版記念基調講演会のお知らせ


 最新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) の出版を記念した祝賀会が、伊香保温泉で開催されます。
 祝賀会は関係者および招待者限定ですが、その前に一般公開の基調講演会を行うことになりました。

 入場無料、定員なし。
 どなたでも聴講することができます。
 当日は会場にて、著書の販売があります。
 時間のある方は、伊香保温泉へ遊びにきてください。



    『金銀名湯 伊香保温泉』 出版記念祝賀会
     基調講演 「伊香保はどんな所です?」

 ●日時  平成29年5月18日(木) 17:30~18:15
 ●会場  伊香保温泉 HOTEL 天坊 1F 「長峰」
 ●講師  小暮 淳 (温泉ライター)
 ●料金  無料 (当日、会場にお越しください) 
 ●問合  渋川伊香保温泉観光協会 TEL.0279-72-3151


  


Posted by 小暮 淳 at 22:20Comments(0)講演・セミナー

2017年05月11日

最新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』 いよいよ発売!


 「おめでとうございます!」
 「カンパ~イ!」

 昨晩、といっても、まだ陽の高い午後5時。
 前橋市内の居酒屋に、この日を待ちわびた4人の男たちが集まりました。
 ディレクター、デザイナー、カメラマン、そして著者の僕。

 「群馬の温泉シリーズ」 第9弾となる最新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) が、昨日、納品となりました。
 発行日は5月15日です。
 読者の皆々様方のもとへ届くのは、もう少し先になりますが、そこは制作者の特権ということで、ひと足先に “祝勝会” を開くことになりました。

 「ついに、伊香保温泉まで来ましたね」
 「ですね。群馬を代表する日本の名湯ですからね」
 「売れるといいですね」
 「絶対、売れますとも」
 「目指せ、重版出来!」

 もう、夢が止まりません。


 過ぎてしまえば、あっという間の1年間ですが、この4人にしてみれば長い長い1年間だったのです。
 「でも、最高に楽しかったね」
 とカメラマンのS氏。

 彼と僕は、小学校1年生からの同級生であります。
 子どもの頃は、メンコやビー玉で遊んだ悪ガキ仲間。
 青年期は、一緒にレコーディングをした音楽仲間。
 そして今はカメラマンとして、僕の著書の表紙やグラビアの写真を撮ってくれています。

 そんな僕たちも来年は、還暦です。
 「これが50歳代最後の作品になったね」
 「記念すべき作品だよ」
 「我が人生に悔いはなし!」
 「おいおい、人生はまだ終わらないぞ」
 「ま、とりあえず “今日現在” ということで」

 「ということで、もう一度、乾杯!」


 書店に本が並ぶのは、10日~2週間後になると思います。
 せっかちな読者様は、ぜひ最寄りの書店に予約を入れてくださいな。

 『金銀名湯 伊香保温泉』(定価:1,200円+税)
 満を持して、いよいよ 発売です!
  


Posted by 小暮 淳 at 11:27Comments(2)著書関連

2017年05月08日

マロの独白(25) 老人を笑うな! 


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。

 長い長いゴールデンウィークが、やっと終わりやした。
 みなさんは、どこかへ行かれましたか?
 オイラですか? オイラはいつもと変わらず、散歩と昼寝と時々おやつの毎日でやんした。

 ご主人様ですか?
 ご主人様は年中無休のお忙しい人ですからね。
 家族とのコミュニケーションの時間もなく、東奔西走しておりましたよ。
 そして本来なら “休日” となるべき週末は、恒例の介護に明け暮れていました。


 このゴールデンウィーク中も大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家にやって来ました。
 オイラとは、すっかり仲良しで、夕方の散歩は日課となっています。
 でも、笑っちゃうんですよ!
 大主人様ったら、何度オイラに会っても、
 「これはネコか? イヌか?」 って言うし、散歩中も相変わらず 「なんかオレの前を歩いている」 とか 「なにか、ついてきてるぞ!」 なんて大ボケをかますんですもの。
 オイラ、おかしくて、おかしくて、ついつい笑ってしまいます。

 そしたら、ご主人様に怒られてしまいました。
 「年寄りを笑うな!」 ですって。
 「えっ、笑ってはダメですか?」
 「子どもを叱るな来た道だ。年寄りを笑うな行く道だ」
 「なんですか、それ?」
 「なんだっけかな、たぶん仏教の言葉だと思うけど……」
 そう言って、ご主人様は大主人様の手を引きながら、野花が咲く田んぼ道を、黙々と歩くのでございます。


 以前、オイラはご主人様に、こんなことを訊いたことがあります。
 「ご主人様は、次男ですよね。ご両親と暮らしていないのに、どうして面倒を看ているのですか?」
 「なんでだろうね……」
 「親孝行なんでございますね」
 オイラが、そう言うと、ご主人様は、悲しそうな顔をして、ポロリと言いました。

 「親孝行なもんか。若い頃にした親不孝への罪滅ぼしだよ」
 「そんな、もんですかね?」
 「ああ、そんなものだよ」

 そう言えば数年前、ご主人様は、さるイベントに呼ばれて、介護をテーマに講演をなさったことがありました。
 その時の演題が、『不孝をすると親は長生きする』 でしたっけ。


 オイラはペットショップ生まれです。
 どこかに両親がいるのかな?
 いつか会って、一緒に散歩なんてしてみたいワン!
     


Posted by 小暮 淳 at 12:14Comments(5)つれづれ

2017年05月05日

グランドゴルフ連覇!


 グランドゴルフって知っていますか?
 ゲートボールとゴルフの間の子ようなスポーツ(?)です。
 最近は、ゲートボールよりも人気があるようです。

 我が町内でも以前はゲートボールが盛んに行われていましたが、何年か前からはグランドゴルフに替わってしまいました。
 僕も時々借り出されて、やったことがありますが、ゲートボールに比べると確かにルールが簡単なんです。
 これならば老若男女、初心者でもすぐにグランドに立ってプレーをすることができます。


 今年もゴールデンウィーク中に、町内対抗グランドゴルフ大会が開催されました。
 各班から6名1チーム、11チームが出場しました。

 今年、僕は5班の班長なんです。
 班長は基本、選手にはなれません。
 審判と決まっています。
 それと、選手の “接待” です。

 午前7時半、選手よりひと足早く会場(小学校の校庭) に集合。
 木陰にシートを広げて、まずは場所の確保であります。
 そしてクーラーボックスには、お茶とコーヒーの用意。
 これ、すべて班長の仕事です。


 午前8時半、プレーボール!
 1番から6番までの選手が、小旗の立つホールを目がけて、ボールを打ちます。
 初心者には 「落ち着いて、打ってくださいね」 と声をかけますが、僕のチームは6人中4人がプロなんです。
 プロ?
 ええ、老人会で毎日のようにプレーしているお年寄りのことです。

 8ホール×2回
 終わってみれば、我がチームはホールインワンを出した人が2人もいて、ぶっちぎりのトップで優勝。
 しかも、昨年に続いて2年連続の優勝です。

 「第1位は5班、小暮淳さんのチームです!」
 大会委員長の声に、飛び上がる老若男女。
 そして優勝トロフィーの授与。


 この町に越して来て23年……。
 最初は、よそ者扱いもされましたが、今ではすっかり溶け込んで、和気あいあいと暮らしています。

 次は、夏の納涼祭ですね。
 班長として、しっかりと町内の方々のために、ご奉仕したいと思います。

 隣保のみなさん、大変お疲れさまでした。
 優勝賞品の缶ビールを浴びるほど、お飲みくださいませ。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:34Comments(0)つれづれ

2017年05月03日

いとしのシュンラン


 <物心がついた頃から、山を歩いていた記憶がある。それは父が 「日本野鳥の会」 の会員だったことも大きく関係しているような気がする。今はもうない、生家の廊下には、つねにリュックが掛かっていた。休日の朝、晴れていれば、山がその日の小暮家の遊び場となった。(中略) この金のかからない遊びは、大人になって、自分が家族を持ってからも続けられた。我が家の子どもたちは、3歳になれば “山デビュー” をさせた。>
 『ぐんまの里山てくてく歩き』(上毛新聞社) より


 いつしか、趣味が仕事になっていました。
 でも、相変わらず高山は苦手で、低山ばかり歩いています。
 理由は、たった1つ!
 極度の高所恐怖症だからです。
 吊り橋、岩場、ハシゴやクサリは、ご法度です。

 しかも下山後は、必ず酒が飲みたくなるという中毒症状が現れる、やっかいな登山者なのです。
 となれば、クルマは使えません。
 帰りのことを考えれば、当然ですが電車やバスの公共交通機関を利用するしかありません。


 ということで昨日は、低山のメッカ、埼玉県の外秩父の山をいくつか縦走してきました。
 降り立ったのは、JR八高線の小川町駅。
 小川町は、「武蔵の小京都」 と呼ばれる美しい町です。
 古い町並みを抜けて、最初に目指したのは標高299mの仙元山。
 そう、ハイカーの間では、“早春の貴婦人” とも称されるシュンラン(春蘭) が咲くことで知られる人気の里山です。
 僕も過去に、この山で、その美しい淡黄緑色した花を見たことがあります。

 でも花が咲くのは、3~4月です。
 運が良ければ見られるかもしれませんが、少し時季が遅すぎます。
 また、地元の人の話では、心無いハイカーたちにより、だいぶ盗掘されてしまっているようです。


 でも、でもでもでも、会いた~い!
 そんな熱烈な思いが通じたのでしょうか!?
 山頂付近の山桜の根元の陰に、ひっそりと隠れるように一輪、咲いていたのです。

 その清楚で可憐な姿は、
 「あなたが来るのを、こうして、ここで待っておりました」
 と言わんばかりであります。
 「おお~、いとしのシュンランちゃん!」
 長年、離れ離れに暮らしていた恋人に会ったようで、大声を上げて狂喜乱舞してしまいました。


 神様は、いるんですね。
 仕事だけど、最高のゴールデンウィークとなりました。

 もちろん下山後は、駅前の居酒屋に駆け込み、カメラマン氏と祝杯を上げたことは言うまでもありません。
 「シュンランとの再会に乾杯!」
 来年も、会いに来るからね。
  


Posted by 小暮 淳 at 18:56Comments(0)取材百景

2017年05月01日

ライフスタイルの提案


 僕は2012年4月~2015年12月の約4年間、群馬テレビの夕方のニュース番組 「ニュースジャスト6」 のコメンテーターをしていました。
 あれから1年3ヶ月、久しぶりにニュース番組のコメンテーターを務めます。

 今回は、夜8時からの 「ニュースeye8」。
 「スタイルeye」 というコーナーで、温泉の話をします。
 テーマは、「ライフスタイルの提案」。
 季節ごとの温泉の選び方や入浴方法など、湯治の観点から健康と美容に効果的な温泉の利用術を紹介します。

 第1回目の出演は、5月4日(木)。
 ゴールデンウィーク中ということもあり、温泉宿に着いてから入浴までと、入浴後の注意点などをお話します。


    スタイルeye 「ライフスタイルの提案」

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●番組名  「ニュースeye8」 20:00~21:00
 ●出演日  5月4日(木)、8月3日(木)、11月2日(木)、2月1日(木)
        ※変更される場合もあります。


 
 
   


Posted by 小暮 淳 at 21:46Comments(0)テレビ・ラジオ

2017年04月29日

おかげさまで2,000話達成!


 うっかりカウントを見過ごしていましたが、実は昨日、このブログの記事投稿数が2,000件に達していました。
 2010年2月のブログ開設から7年3ヶ月での達成でした。

 思えば昨年の10月22日、「おかげさまで1,900話」 と題したブログで、<半年後の2,000話を目指します> と書いているんですね。
 その通り、半年後に目標を達成しました。
 これも、ひとえに辛抱強くお付き合いしていただいている読者様のおかげであります。
 心よりお礼申し上げます。


 さて、ひと口に2,000話といっても、その数は膨大な数であります。
 筆者ですら、いつ、どんな事を書いたのかなんて忘れてしまっています。
 でも、ブログって、便利なんですね。
 バックナンバーを、すべて読むことができますもの。
 しかも筆者本人には、過去記事の人気ランキングなんていうのも検索することができるのです。
 ということで、2,000話達成記念特別企画として、今日現在の “人気ブログ ベスト5” を発表します。

 第1位 『山田べにこさんと対談』(2012.1.14) 2,830pv
 第2位 『老神温泉 「ぎょうざの満洲 東明館」』(2014.6.18)  2,685pv
 第3位 『座禅温泉 「白根山荘」』(2014.10.9) 2,276pv
 第4位 『謎学の旅③ 「おばけ坂の白い家』(2010.8.15) 2,193pv
 第5位 『沢渡温泉 「龍鳴館』(2010.4.23) 2,086pv


 ということで、今日が2,001話でした。
 気力と体力の続く限り頑張りますので、今後ともご愛読のほどよろしくお願いいたします。

 次は、5年後の3,000話を目指します!
  


Posted by 小暮 淳 at 20:42Comments(2)執筆余談

2017年04月28日

へびサミット&大蛇まつり


 取材を兼ねて、久しぶりに老神温泉(群馬県沼田市利根町) へ行ってきました。

 “兼ねて” というのは、来月温泉街で開催されるイベントの打ち合わせがメインの訪問理由だからです。
 僕は、2015年5月に老神温泉の全旅館を紹介した著書 『尾瀬の里湯』(上毛新聞社) を出版した縁もあり、たびたび老神温泉観光協会および老神温泉旅館組合からイベントや祭事に呼んでいただいてます。
 今回も協会事務所を訪ね、協会長および副会長、組合長らと打ち合わせをして来ました。


 老神温泉といえば?
 そうです、勇壮な大蛇みこしが温泉街を練り歩く 「大蛇まつり」 が有名です。
 その長さ、なんと108.22メートル!
 これは2013年に 「世界一長い祭り用の蛇」 としてギネス認定を受けています。
 でも、この大蛇は、毎年登場するわけではありません。
 12年に1度、巳年の年にしか、お目見えしません。

 でも今年は巳年じゃないけど、登場するんです!
 な~んでか?
 それはね、なななんと! 老神温泉で 「第1回 全国へびサミット」 が同時開催されるからなんです!!
 全国で初のへびサミットなのであります。

 参加予定団体は、次のとおりです。
 ・上神明天祖神社(東京都品川区)
 ・神王山北辰妙見寺(東京都稲城市)
 ・さいたま竜神まつり会(埼玉県さいたま市)
 ・脚折雨乞行事(埼玉県鶴ヶ島市)
 ・大広戸の蛇祭り(埼玉県三郷市)
 ・安行原の蛇造り(埼玉県川口市)
 ・おおとりまつり(埼玉県鴻巣市)
 ・ジャガマイタ保存会(栃木県小山市)
 ・牛尾の蛇祭り(千葉県香取郡多古町)
 ・えちごせきかわ大したもん蛇まつり(新潟県岩船郡関川村)
 ・雨生の大蛇祭(新潟県三条市)
 ・岩國白蛇保存会(山口県岩国市)
 ・ジャパンスネークセンター(群馬県太田市)


 「全国へびサミット」 は5月12日(金) の10:00~16:00、会場は利根観光会館。
 「老神温泉 大蛇祭り」 は、5月12日(金) と 13日(土) の2日間、温泉街各所で開催されます。
 また、108メートルの大蛇みこしが練り歩く渡御は、両日とも18:30~です。

 で、老神温泉観光協会では、大蛇みこしの担ぎ手を募集しています!
 参加費は無料、神社木札と手拭いがプレゼントされます(法被の貸し出しもあります)。
 希望者は、TEL.0278-56-3013 (老神温泉観光協会) まで。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:26Comments(0)ライブ・イベント

2017年04月26日

上牧温泉 「辰巳館」⑦


 2008年の暮れだったと思います。
 突然、NHK文化センターより電話がありました。
 「来年度の講座の講師をお願いできますか?」
 「講師ですか?」
 「ええ、里山ハイキング講座です」

 当時、僕は高崎市のフリーペーパー 『ちいきしんぶん』(ライフケア群栄) に 「里山をゆく」 という紀行エッセイを連載していたのです。
 たぶん、それで連絡が来たのだと思います。

 「山登りの講師ですか?」
 「はい、いかがでしょうか?」
 「いゃ~、山登りは趣味の範疇で素人ですから、お断りします」
 と告げたところ、
 「では温泉で、新講座の開講はいかがでしょうか?」


 あれから丸8年が経ちました。
 2009年4月に開講した 「ぐんまの温泉遺産を訪ねる」(現在の講座名は「名湯・秘湯めぐり」) は、今月9年目を迎えました。
 そして昨日、今年度の第1回講座が開講しました。

 今年度は新受講生を2名迎え、18名でのスタートです。
 第1回目ということもあり、ちょっぴり豪勢にしたくって、温泉大使の職権を乱用させていただきました。
 訪ねたのは、4代目主人の深津卓也氏が、みなかみ町観光協会長を務める上牧温泉 「辰巳館」 であります。


 「お待ちしていました」
 「ようこそ、お越しくださいました」
 バスが玄関前に着くと、ズラリとお出迎えの列が!
 旅館のスタッフだけかと思ったら、観光協会の専務や職員までもが並んでいるではありませんか!

 「これは、驚きました。すごい熱烈歓迎ぶりですね!」
 「そりゃ~、温泉大使様のお出迎えですから(笑)」

 いやいや、“たかが大使、されど大使” なのであります。
 その歓迎ぶりには、僕よりも受講生たちのほうが驚いていました。

 「温泉講座っていうのは、毎回、こんなにも歓待を受けるのですか?」
 今回から参加の新入生に訊かれ、
 「いや、その、あの……。これはビギナーズラックというやつですね。毎回は期待しないでください」
 と、あわてふためく僕でした。


 午前中は、男性が山下清画伯の壁画があることで有名な 「はにわ風呂」、女性が露天風呂のある 「かわせみの湯」 と 「たまゆらの湯」。
 昼食をはさんで、午後は男女が入れ替えとなりました。

 食事は、宿の名物 「献残(けんさん)焼」。
 献残焼とは、その昔、高貴な人に献上した物のおすそ分けを焼いて食べたという上越地方の郷土料理です。
 みんなで囲炉裏を囲んで、川魚や地鶏、野菜を焼きながら、和気あいあいといただきました。
 もちろん、生ビールや地酒も忘れずにいただきましたよ。

 「昼から飲めるって、幸せですね」
 「温泉入って、お酒が飲めて、最高の講座です」
 と、新入生からの評判も上々でした。

 この調子で、今年度も1年間、よろしくお願いいたします。
  


Posted by 小暮 淳 at 14:33Comments(0)温泉地・旅館

2017年04月23日

松本は今日も晴れだった


 抜けるように高く、どこまでも広がる青い空。
 遠くに見える雪を頂いたアルプスの峰々。

 おお~、愛しき街、松本よぉぉぉ~!


 ということで、今年も年に一度の “松本詣で” に行ってきました。
 長年の読者様ならば、ご存知だと思いますが、僕が毎年出版している温泉シリーズ本は、長野県松本市の印刷工場で刷られています。
 印刷データは、すでに入稿されています。
 あとは刷るだけ!というところまできました。

 そこで、印刷にかかる前に僕らは、最終チェック(色校正) をしに松本へ行くのです。
 僕らとは、ディレクターとデザイナーと出版担当者と僕です。


 工場の会議室から見える景色は、ちょうど1年前と同じ季節。
 目の前を流れる清流・奈良井川の土手のソメイヨシノは散り始めていますが、近くの山肌には淡いピンク色した山桜が見えます。
 今年も僕らを出迎えるようにウグイスが、美しい声で鳴いています。

 一枚一枚、ていねいに色校正紙をチェックすること1時間半。
 「これで、よろしいでしょうか? では、来週から印刷にかかります」
 印刷担当者の声を合図に、1年間かけてきた大仕事の全行程が終了しました。
 「お疲れさまでした」 「ご苦労さまでした」 「お世話様でした」 「よろしくお願いします」
 口々に礼を述べ、片付けと身支度にかかります。


 いざ、松本へ!
 ここも松本だけど、さらに中心市街地へ!
 それも駅前のビジネスホテルへ!

 でも時間は、午後の3時半です。
 繁華街へ繰り出すには、まだ陽が高過ぎます。
 でも、僕らは待てません!
 一刻も早く、祝杯を挙げたいのです。

 「カンパ~イ!」
 ホテルの隣のコンビニで買い込んだ缶ビールで、とりあえず仮の打ち上げとなりました。
 「小暮さん、いよいよ来年は記念すべきシリーズ10冊めですね」
 印刷担当者の言葉が、重く両肩にのしかかります。
 「ですね。こうなったら体力と気力が続く限り、書き続けますよ」
 「ぜひ、次回も印刷は、うちでお願いします」
 一同爆笑。

 その後、僕らは街へ繰り出し、名物の 「馬刺し」 や 「山賊焼き(鶏肉料理)」 に舌鼓を打ちながら地酒を思う存分浴びたのであります。


 終わらない旅はありません。
 いつかは終わりを迎えます。
 でも旅の終わりは、また新しい旅の始まりでもあるのです。

 ※温泉シリーズ第9弾の新刊本は、5月15日の発売予定です。
    


Posted by 小暮 淳 at 21:28Comments(0)著書関連

2017年04月21日

ロリコンは治らない?


 最近、一番驚いたことといえば、千葉県松戸市の女児殺害事件の容疑者逮捕のニュースでしょうか。
 容疑者が、保護者会の会長だったこと、見守りパトロールをしていたこと……。
 警察官が泥棒だった!ことよりも、はるかにショックは大きいのです。

 実は僕、現在でも地域の育成会連合会の役員をしています。
 かつてはPTA役員や子供会会長もしていました。
 だもの、ショックは根深いのであります。

 子どもたちに 「知らない人に付いて行ってはいけません」 とは言えても、「知っている人にも付いて行ってはいけません」 なんて言えますか?
 実際、地域の祭りやイベントなどで子どもたちの帰りが遅くなる時は、役員が車を出して、送り届けているのですから。
 その役員さんまでも、警戒しなければならないということでしょうか?

 いずれ、男性の役員は禁止!なんてことには、ならないでしょうね。
 今回の事件は、稀(まれ) の中の本当に稀なケースなんだと願いたいです。


 なぜ稀なのか?
 容疑者が “ロリコン” だったからです。
 それも、ただのロリコンではなく“異常な幼女趣味” でした。

 でもね、正常な僕からすると、とても理解に苦しむ点があります。
 彼には、被害者と同じ小学校に通う娘がいるんですよ!
 娘がいれば、ロリコンは治るでしょう!

 というのも僕は若い頃、友人たちから 「ロリコン」 と揶揄されたことがあるのです。
 ロリコンといっても本物のロリータコンプレックスではなく、童顔の女性が好みだったというだけなんですけどね。
 対象年齢だって、高校生以上でしたよ。

 でも結婚をして、子どもができました。
 3人のうち2人は女の子です。
 それだけでロリコンなんて言葉は、どこかへ消え去るものです。
 しかも娘たちの成長とともに、性的な対象年齢だって年々上がっていきます。

 ちなみに長女は現在28歳です。
 ということは、僕が興味を抱く女性は30歳以上ということになりますね。
 上限ですか?
 えーと……、美しい女性であれば何歳でもOKということで。
  


Posted by 小暮 淳 at 18:42Comments(2)つれづれ

2017年04月19日

ひとりH


 <また甲冑(かっちゅう) 脱いで、遊びに来てね>

 “ひとりH” をした翌朝は、必ずママからメールが届きます。
 まだ昨晩の酒が残る気だるい午前中、そんなひと言に心がなごみます。


 年中無休、休日未定の商売を生業にしていると、他人とはスケジュールがなかなか合いません
 昔から 「ひとり酒」 はガラじゃなかったんですけどね。
 歳を重ねたということでしょうか……。
 ぶらっと、仕事からもプライベートからも逃げたくなるときがあります。

 これといって急ぎの原稿もなく、ポッカリと空いてしまった平日の午後。
 そんな日、僕は酒処 『H』 へ向かいます。


 まだ陽が高いというのに、カウンターの奥には先客がひとり。
 常連のS君です。
 彼もまたアウトロー(自由業) なので、気分転換に 『H』 にやって来ます。
 なんでも、散歩の途中なのだといいます。

 「いいですね。散歩の途中で、ちょいと一杯なんて」
 「夕食までに戻らないと、家族に疑われます」
 「でも、酒の匂いがしてバレませんか?」
 「だから、この泡盛なんですよ。これなら匂いません」

 本当でしょうか?
 証左のほどは定かではありませんが、S君のそのなんともアウトローっぽい行動が、魅力的なのであります。

 「ジュンさんも嫌いでなかったら、一緒にどーぞ!」
 ということで、暮れなずむ街並みを眺めながら、ほろ酔いトークが始まりました。


 「1億円あったら、何に使います?」
 なぜか、もし宝クジが当たったらという話になりました。
 ママは、店をリフォームするといいます。
 S君は、話を振っておきながら答えを用意してなかったようです。

 「ジュンさんは?」
 考えてみたこともありませんでした。
 1億円、あったら……


 “1億円” と聞くと、僕は20年ほど前の、ある記憶がよみがえってきます。
 久しぶり会った旧友との酒の席での出来事です。

 「ジュンちゃんはさ、ふた言めには 『人生は金じゃないって』 って言うけど、それって、お金を持ったことのある人が言うセリフだよ」
 「えっ?」
 「俺は今、億の金を手にしたけど、手にしてみて初めて 『人生は金じゃない』 て分かったからね」

 ぐうの音も出ない僕。
 ただただ、敗北感を味わった夜でした。


 「あー、むかつく! そういうヤツ!!」
 S君が、雄叫びを上げました。
 「で、ジュンさん、なんて言い返したのよ」
 「いや、何も言えなかった。なんて言い返せば良かったんだろう?」

 するとS君は、こんなふうに教えてくれました。
 「俺だったら、『オメエは1億稼ぐまで、そんなことも分からなかったのかよ!』 と言ってやるね」

 おみごと! あっぱれ!
 なんともスカッとするセリフじゃありませんか!
 今度、そいつに会ったら、絶対に言ってやろう!

 そして、この後、2人して自然と口を突い出た歌が……

 ♪ 金のないヤツぁ オレんとこ来い来い オレもないけど心配するな~ ♪

 負け惜しみのような気もするけどね。
  


Posted by 小暮 淳 at 12:17Comments(0)酔眼日記

2017年04月17日

マロの独白(24) キ●●マが、かゆ~い!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまたまた登場であります。

 ていうか、最近、オイラの出番が多いと思いませんか?
 というのも、ご主人様がヘンなのであります。
 “燃えつき症候群” て、やつですかねぇ。
 今までは、こんなことはなかったんですけどね。
 今回、本を書き上げたら、なんだかウツみたいに、いつもボーっとしていて、心ここにあらず状態の毎日を過ごしているのであります。

 「ご主人様、ブログを書かなくていいのですか?」
 とオイラが心配になって声をかければ、
 「あ、ああ……。面倒臭いなぁ~」
 ですって。
 「でも、読者のみなさんが、楽しみに待ってますよ」
 と言ったら、
 「だったらマロが書けばいいじゃん」
 ですって。

 ということで、魂が抜けてしまったご主人様に代わって、今回もオイラが代筆します。


 先週末から、またまた大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家に来ていました。
 今年93歳になられる高齢のため、耳は遠いし、目は見えないし、認知症はかなり進んでいますが、若い頃から登山を趣味にしていただけあって、足腰だけは丈夫なのであります。
 よって、オイラとは大の仲良し散歩仲間なんです。
 だから大主人様がやって来ると、オイラはごきげんなんでやんす。

 でも……

 でもでも、大主人様は夜が大変なんです。
 午後5時には夕食を済ませて、6時には床に就いてしまうのですが、それからが……。
 ほぼ1時間おきに目を覚まして、「オシッコ、オシッコ」 と家族を呼ぶのであります。
 (家族といっても、同じ部屋で寝ているのはご主人様で、隣の部屋にいるのはオイラです)

 そして、ご主人様が大主人様をトイレへ連れて行くと決まって、
 「背中がかゆい! かゆい、かゆい、かいてくれ~!!」
 って、だだをこねるのです。
 ご主人様は、おやさしいですからね、
 「じいさん、ここか? どこ? ここか?」
 と言いながら、夜中に大主人様の背中をかいて差し上げるのです。


 と、と、ところが、が、がーーー!!!!!
 昨晩は、とんでもないことが起きたのです。

 「かゆい、かゆい~! キ●●マが、かゆい~!!」
 オイラ、思わずゲージの中で、もんどり打ってしまいましたよ。

 えっ、今、なんて言いました?
 背中じゃ、なかったよなぁ~。

 「じいさん、なんだって?」
 「キ●●マが、かゆいんだよ」
 「なに? キ●●マが、かゆくなるわけないだろう! フクロだろう!?」
 夜の夜中に、なんて冷静な思考が働く、ご主人様なのでしょうか。

 「ああ、そうだよ。キ●●マが入ったフクロの裏側が、かゆいんだよ」
 オイラ、興味津々で、聞き耳を立てていたのでありやす。
 だって、心やさしいご主人様のことだから、かいて差し上げるのかと思ったから。

 ところが、やはりご主人様も、ふつうの人間であります。
 「じいさんよ、自分でかいてくれや!」
 そう、言い放ったのです。

 ふーーーぅ、良かった。
 だって、大好きなご主人様が、いくらお父上だといっても、キ●●マ袋をめくり上げて、その裏側をかいてあげている姿は、見たくないですからね。


 でも、人間って、やっかいな生き物でやんすね。
 オイラなら簡単にペロペロと、自分でなめてしまうんですけどね。

 それにしても、ご主人様、お疲れさまでした。
 オイラは知っていますよ。数えていましたから。
 昨晩、大主人様は、12回もトイレに起きていましたものね。
 今夜は、ごゆっくり、お休みくださいませませ。
 チワワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 15:55Comments(2)つれづれ

2017年04月13日

銀盤の長嶋茂雄


 昨日、フィギュアスケート女子の浅田真央ちゃんが、引退会見をしました。

 なぜか 「真央さん」 ではなく、「真央ちゃん」 なんですね。
 世界のトップアスリートなのに、誰もが 「ちゃん」 と親しみを込めて呼んでしまうところが、国民的アイドルたるゆえんなんでしょうね。

 僕的には安藤美姫さんのファンだったんですけど、やっぱり真央ちゃんは別格の存在です。
 ついつい娘のような、それも年齢的にみたら末娘を見守る親目線になってしまいます。
 (安藤美姫さんじゃ、愛人目線になってしまいますものね)


 それにしても見事な引退会見でした。
 弱冠26歳にして世界の頂点を極めた人の言葉には、年齢を感じさせない重みを感じます。
 「悔いはない。やり残したことはない」
 「フィギュアスケートは人生」
 とまで言い切りました。

 まあ、60年近く生きてきても後悔と、やり残してきたことばかりで、いまだに人生を模索している凡人と比べてはいけないのでしょうが、26歳にして “人生” を成し上げてしまった偉業には、ただただ感服してしまいました。
 そして会見で見せた、涙と笑顔!
 1アスリートとしてではなく、スーパースターの風格でした。


 僕は前々から真央ちゃんのことは、アスリートを超えた存在だと思っていました。
 “強い” ことよりも “感動” を与えてくれるエンターテーナーを感じていたからです。
 フィギュアスケートファンでなくても、応援したくなり、あこがれてしまう人……
 そう! かつての長嶋茂雄さんのような……。

 と思っていたら、さる新聞に、こんなコメントが寄せられていました。
 <純真な人柄でこれほど愛された選手は、長嶋茂雄さん以来かもしれない>
 同じことを考えている人がいるのですね。


 真央ちゃんは会見で、「生まれ変わったらまたスケート選手になるか?」 という記者からの質問に、こう答えていました。
 「やり切ってもう悔いがないので、スケートの道は行かない。食べることが好きなのでケーキ屋さんとかカフェとかをやってみたい」

 なんという、いさぎよさ。
 26歳にして、人生を完結させてしまったのですね。
 それにしても真央ちゃんは、まだ若い!
 生まれ変わらなくても、これからいっくらでもケーキ屋さんになれるのです。

 あっぱれ! 見事なアスリート人生でした。
 そして、お疲れさま。
 感動をありがとう。
   


Posted by 小暮 淳 at 12:22Comments(0)つれづれ

2017年04月10日

マロの独白(23) 雨上がりの散歩道


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまた登場しました。

 だってだってだって、大主人様がまたやって来たんでやんす。
 あっ、大主人様といっても、初めて読まれる読者様には分からないですよね。
 大主人様とは、ご主人様のお父上のことであります。
 なぜ週末になると、やって来ることになったのかは、前回のオイラの独白を読んでくださいませませ。 


 「ワンワン、大主人さま~! いらっしゃいませ~!!」
 オイラは、玄関までお出迎えしたんでやんす。
 ところが……

 「うわっ、なんかいるぞ!」
 「マロだよ。じいちゃん、この間も会ったろ?」
 と、ご主人様がオイラを改めて紹介してくださっているのに、
 「なんだい? これはイヌか、ネコか?」
 「イヌだよ」
 「なんでイヌがいるんだい? 後をついてきちゃったのかい?」

 もー、大主人様ったら、オイラは野良犬じゃありませんよ。
 れっきとした、ここんちの飼い犬です!
 しかも家の中で飼われている座敷犬ですからね。


 でもでも今回、オイラの夢が叶ったんでやんすよ。
 そう、大主人様との “初散歩” であります。

 昨日の午後、雨が上がって、晴れ間も見えて、絶好のお散歩日和になりました。
 ご主人様の左手にはオイラのリード、そして右腕は杖を突いた大主人様の左手をガッチリ、ガードしております。

 ふだんはノロマでチビで、ご主人様に 「さっさと歩けよ」 と叱られっぱなしのオイラですが、昨日は違いました。
 だって大主人様のほうが、オイラより歩くの遅いですからね。
 だから、オイラが一歩先を歩いて、道案内を買って出たんでやんす。
 そしたら……

 「おい、なんかオレの前にいるぞ! なんだ?」
 大主人様は、耳も遠いけど、目も良く見えないんです。
 「マロだよ、さっきも家の中で一緒だったじゃないか」
 と、ご主人様が説明しますが、大主人様の記憶は3分と持ちません。
 「マロっていうのはなんだい? イヌか、ネコか?」
 もう、堂々めぐりであります。
 仕舞いには……

 「どっかから、ついてきちゃったんかね」
 だ・か・ら、オイラは野良犬じゃありませんって!!

 でもね、とっても楽しい散歩でやんしたよ。


 ただね、夜が大変なんです。
 オイラは隣の部屋で寝ているから、毎回気づいているんですけどね。
 大主人様ったら、朝までに8回もトイレに起きるんですよ。
 そのたびに、「うわぁ~、ここはどこだ~! ああ、分からない、分からない」 と大騒ぎ。
 そして、あわてて飛び起きるご主人様。

 すっかりオイラも寝不足であります。
 でもオイラは、いつでも昼寝ができるからいいけど、ご主人様は一日中、眠たそうでした。

 がんばれ~、ご主人さま~!
 オイラが癒やしてさしあげますからね。
 チワワン!

   


Posted by 小暮 淳 at 18:48Comments(2)つれづれ