温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2017年11月16日

マロの独白(33) くっつき虫に御用心!


 こんばんワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才でやんす。

 読者のみなさん、お元気でしたか?
 ついこの間まで首に保冷剤を巻いて、ハアハア言っていたと思ったのに、もう、すっかり晩秋の気配です。
 朝夕は、めっきり寒くなりました。

 「秋の日はつるべ落とし」 とは、よく言ったもんですね。
 夕方も5時を過ぎたら、真っ暗ですもの。
 オイラの散歩の時間も、日に日に早くなっています。

 今日も行ってきましたよ。
 でも寒かった~!
 ご主人様なんて、今年初めて毛糸の帽子をかぶってました。
 オイラですか? オイラは一年中、同じ格好です。
 真っ赤なタンクトップでやんす!
 大主人様の言うところの 「赤ちゃんこ」 っていうやつです。

 「おお、なんだい、この犬は? 赤いちゃんこを着ているぞ! 犬が服を着ているぞ、ハハハ」
 て、会うたびに笑うんですよ。
 大主人様にとって、犬とは、屋外で飼う番犬と野良犬以外は考えられないらしいんですね。
 だから、オイラみたいに家の中で飼われている座敷犬という存在も理解できません。
 「うわっ、うわ~! 家の中になんか動物が入ってきた~!」
 って、いつも野良猫か野良犬あつかいなんです。


 さてさて、散歩が楽しい季節となりましたが、全国の愛犬のみなさんは、きっとオイラ同様、散歩のたびにご主人様に怒られているんでしょうね。
 何かって、「くっつき虫」 ですよ。くっつき虫!

 知らない人のためにご説明すると、くっつき虫とは、植物の種や実のことです。
 トゲトゲやイガイガが付いていて、動物や人間の服にくっついて運ばれる、頭のいい植物(雑草) です。
 一般的には長さ1~2センチほどのイガ(果苞) を付ける 「オナモミ」 という北アメリカ原産の一年草のことを呼ぶらしいんですけどね。
 でも、オイラの散歩コースには、くっつく虫の仲間がウジャウジャいるんですよ。


 「ほれ、マロ! そっちへ行くな!」
 と、ご主人様に大声で叫ばれては、リードを思いっきり引っ張られています。
 でも、道路の端を歩いているだけなんて、つまりませんものね。
 時々、オイラは草むらの中に突進して、遊んじゃうんでやんす。

 すると、ご主人様はオイラを草むらから引きずり出して、「バカマロ!」 と頭をコツンと叩いた後、「あああ、あああ、これ、取るの大変だぞ~!」 と、全身トゲトゲだらけのオイラを見て、ガックリと肩を落とすのでやんす。
 「ご主人様、ごめんなさい。もうしませんから、許してください」
 と、その時だけは反省をするんですけどね。
 これが、面白くって、やめられないんだワン!

 ちなみに、このトゲトゲの正体は、「センダングサ」 といいます。
 センダングサは、線状の種が放射線状に集まっていて、種の先端にはカギ状のトゲがあり、これがかたまりとなってドバッと毛にくっ付くんです。
 オイラ、チワワでも毛の長いロングコートっていう種類なんすよ。
 だから、くっ付く、くっ付く!

 「マロ、今度、草むらに入ったら、坊主にするからな!」
 ですって。
 ご主人様、それだけは勘弁してください。
 たまにしか入りませんから(テヘへへ)


 愛犬のみなさん、くっつき虫には、くれぐれも用心ですぞ!
  


Posted by 小暮 淳 at 18:49Comments(2)マロの独白

2017年10月23日

マロの独白(32) 寝る爺は育つ


 こんにちワン! マロっす!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 台風一過の青空が広がって、気持ちがいいでやんすね。
 ここんところ、ご主人様は不在が多いし、雨ばかり続いたせいで、とんと散歩がご無沙汰です。
 今日は、ご主人様も在宅だし、天気もいいし、久しぶりに散歩が行けて、うれしいワン!


 ところで、オイラたち犬属って、毎日何時間ぐらい寝ているか知ってますか?
 17時間も寝てるんですって。
 ま、1日2回の食事と散歩以外は、起きててもやることがないんですけどね。
 お子様たちが小さかった頃は、なんだかんだとオイラをおもちゃにして遊んでくれましたけど、今では誰もオイラをかまってくれませんもの。
 やっぱ、何もすることがないと、寝るしかありませんね。

 と、と、ところが!
 オイラより寝ている人が、いるんですよ!
 ご存知、大主人様(ご主人様の父上) です。

 毎週末、土~日~月と、我が家においでになるのですが、まー、起きていたためしがありません。
 トイレと食事と散歩以外は、ほとんど寝ています。
 たぶん20時間以上は寝ています。

 えっ、オイラと変わりないじゃないかって?
 いえいえ、オイラは眠くない時は目を開けてますけど、大主人様は、いつ見ても、座椅子に座ったまま目を閉じていますもの。

 でも仕方ないんですよね。
 目がよく見えないから、テレビも観れませんし、新聞も読めません。
 耳が聞こえないから、ラジオを聴くこともできません。
 結局、寝ているしかないのが現状です。

 さらに夜は、午後5時に夕飯を食べて、午後6時には就寝。
 起床は、翌日の午前8時です。
 布団の中だけで、14時間睡眠です!

 でもね、夜中は起きます。
 トイレに10回以上と、「体が、かゆい!」 と言っては飛び起きます。
 そのたびに、添い寝をしているご主人様が、背中をかいてあげたり、薬を塗ってあげています。
 (オイラは薄目を開けて、見ているだけだけど…)


 人間って、歳をとると、また赤ちゃんに戻ってしまうんですね。
 寝ているか、ミルクを飲むか、排泄をするか……
 でも、それが元気に育つ証拠です。

 “寝る子は育つ”

 我が家では、寝る爺が、すくすくと育っています。
 御歳、93歳!
 まだまだ育ちそうです。
  


Posted by 小暮 淳 at 15:06Comments(2)マロの独白

2017年09月25日

マロの独白(31) 祝!大主人様


 こんばんワン! 散歩指導犬のマロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才でやんす。

 えー、読者のみなさんは、よくご存知だと思いますが、週末になると我が家には大主人様(ご主人様の父上) がやってまいります。
 かなりのご高齢でして、耳は遠いし、目もほとんど見えません。
 なにより認知症が、進んでおります。
 (オイラのことはネコだと思っているし、ご主人様のことは介護施設の職員だと思っています)

 でもね、若い頃から登山を趣味にしていただけあって、足腰はしっかりしているんですよ。
 だから週末は、オイラが先導しながら一緒に散歩を楽しんでおります。

 で、その大主人様が、93回目の誕生日をお迎えになられました!
 めでたいな、うれしいな、たのしいな、ルンルンルンって、ご主人様と3人(正確には2人と1匹ですが) で、いつものように散歩に出かけました。


 「じいさん、おめでとう」
 「なにがさ?」
 「誕生日だよ」
 「オレのか?」
 「そうだよ、今週、誕生日だったろう?」
 「……」

 散歩の途中で、ご主人様が大主人様の耳元で、大声で話しかけました。

 「じいさんの誕生日はいつだい?」
 「……、9月の……、20日だったかなぁ……」
 「そうだよ! いくつになったんだい?」
 「……、分からない」
 「いくつぐらいだと思う」

 すると大主人様ったら、ウケを狙ったとしか思えない大ボケをかましたのであります。

 「20歳や30歳っていうことは、ないやな」
 「そりゃ~、ないでしょう!(大笑)」
 「真面目に、考えてみなよ。生まれた年はいつだい?」
 「う~ん……、大正…13年だ」
 「ボケてないじゃない! じゃあ、いくつよ?」
 「……、80歳は過ぎてるかね? いったいオレはいくつになったんだい?」

 「きゅうじゅう、さん!」

 すると大主人様は、ご主人様の大きな声に負けじと、
 「きゅうじゅうさん!? そりゃ、本当かい? 驚いたな~」
 と大声を上げたあと、「ハハハハーー!!」 と入れ歯がはずれんばかりの大笑いをしたのであります。

 そして、ひと言
 「よし、100歳まで生きよう!」
 ですって。
 これには、さすがにご主人様も、
 「かんべんしてくれよ。こっちが先にくたばっちまうよ」
 とポツリ。
 ま、大主人様には聞こえないくらいの声でしたけどね。


 それにしても人間って、長生きなんですね。
 オイラたち犬属は、せいぜい15年くらいですからね。

 あと、4年かぁ~……
 オイラ、大主人様を看取ることができるんでしょうか?

 こうなったら、大主人様と長生き比べでやんす!
 (少なくとも歩くスピードは、オイラのほうが速いでやんす) 
  


Posted by 小暮 淳 at 19:37Comments(4)マロの独白

2017年09月11日

マロの独白(30) ネコじゃないもん!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 えー、チワワと申しましても、みなさんが良く知っている、あの目がクリクリっとしたアイドル犬ではありません。
 オイラ、ロングコートっていう種類で、目は小さいです。
 だから、よく散歩の途中で、
 「あら、変わったイヌね~」
 なんて、近所の人から訊かれることがあるのですが、ご主人様が
 「これでもチワワなんですよ」
 と答えています。

 “これでも” とは、失礼しちゃいます。
 れっきとした血統書付きのチワワですよ!


 でもね、こんなオイラを 「カッコイイ!」 と言ってくれる人もいたんですよ。
 長男のR様です。
 「マロってさ、たてがみが長くて、ライオンみたいでカッコイイよね」
 って。
 あの頃はR様も、まだ中学生でした。
 現在は所帯を持たれ、この家を出て行かれましたから、もう、オイラのことを、そんなふう褒めてくれる人は、いませんけど……

 最近は歳のせいもあり、食が細くなって、夏バテもしてて、かなりヤセ気味なんです。
 おまけに、夏は毛が抜けて、リビングが汚れるとかで、奥様に追い回されて、バッサリと自慢のロン毛を切られてしまいました。

 「ギャハハハ~、なんだマロ、その姿は? ちっちゃくなっちゃったな! ネコがいるんかと思ったよ」
 「ご主人様まで、ひどいじゃないですか。大主人様はご高齢で、目も良く見えないから仕方ないですけど、ご主人様までが……」
 「ごめん、ごめん。すねるなよ。ネコみたいに可愛いっていうことだよ」
 ですって。

 もう、放っといてください。
 チビで、ガリガリで、貧相だってことでしょ!


 昨日だって、散歩の途中で、知らない人に声をかけられました。
 「あらら、ちいっちゃくて可愛いですね。ネコみたい」
 そしたら、ご主人様は、なんて言ったと思いますか?

 「でもね、こいつ、こう見えて、おじいちゃんなんですよ。ハハハ」

 ご主人様!
 オイラ、ネコじゃないし、そんなに年寄りでもありませんからね。
 もう、傷つくんだから!

 早く、冬が来ないかな~。
 フッサフサになって、みんなに 「カッコイイ!」 って、言わせてやるワン!!!
  


Posted by 小暮 淳 at 17:40Comments(3)マロの独白

2017年08月14日

マロの独白(29) 散歩指導犬


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。
 お久しぶりでやんした!

 えー、なんとも、おかしな夏ですね。
 猛暑かと思えば梅雨のような空模様が続いたり、陽気の変化に体がついていけませんって。
 読者のみなさんは、体調を崩していませんか?
 オイラはね、ちょっと夏ヤセしたみたいです。
 そう、ご主人様がオイラを抱いて、言ってました。


 「マロ、誕生日が来たら、急に老け込んだな!」
 「えっ……、ですか?」
 「ああ、なんか肌にハリがなくなっというか……」
 「ご主人様ったら、オイラは、けむくじゃらですよ。肌は露出してませんって」
 「だよな。でもなんだか顔が小さくなったようだし、ほら、あばら骨が見えるぞ」
 「夏バテっていうやつですかね?」
 「だったら、ほれ、栄養つけろ!」
 そう言って、ジャーキーを袋から取り出して、オイラにくれました。

 すでに読者のみなさんもご存知のように、週末になると我が家には大主人様(ご主人様の父上) がやって参ります。
 土曜日の午後に来て、月曜日の午後に帰って行くのですが、大主人様が来ると、なぜか、ご主人様は必ずオイラにジャーキーやらビスケットなどのおやつをくださるのです。

 「ねえねえ、ご主人様。大主人様が来られると、どうしていつもオイラにおやつをくださるのですか?」
 「これは、ご褒美なんだって」
 「“なんだって”って、誰からですか?」
 「おばあちゃんからだよ」
 「えっ、大奥様からですか~!!」

 なんでも、ご主人様が実家に大主人様を迎えに行くと、必ず大奥様が、
 「これで何か、おいしいものをマロに買ってやっておくれ」
 と言って、お小遣いをくださるそうです。
 「いつもマロには、お父さんが世話になっているからさ」
 ですって。
 大奥様は、オイラが散歩の時に、大主人様の道案内をしていることを知っているのでございます。

 「と、いうことだ。マロ指導員、いや、散歩指導犬だな。今日もよろしく頼んだぞ」
 「おまかせください、ご主人様! さあ、参りましょう! ワンワンワン」


 オイラが先頭になって歩き、左手にリードを持ったご主人様が続き、その後ろから杖を突いた大主人様がついてきます。
 もちろん、ご主人様の右手に引かれてですけど……。
 ほほえましい光景でございましょ!

 ただね、相変わらず大主人様は、オイラのことが分かってないんでやんすよ。

 「おい、なんか、いるぞ! あれはネコか、イヌか、なんだ!?」
 ってね。
 でも、いいんですよ。
 オイラは、こうして、ご主人様のお役に立てているだけで幸せなんだワン!

   


Posted by 小暮 淳 at 16:12Comments(2)マロの独白

2017年07月17日

マロの独白(28) 老いても主人に従え


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、11才です。

 えっ、気づかれました~!!
 そーなんです!
 誕生日を迎えまして、11才になりました。


 「マロの誕生日って、いつだっけ?」
 「夏だったよな? 8月か?」
 「違うよ、確か7月」
 「7月の何日?」

 毎年、この時季になると家族で語られる話題です。
 昔は、ペットショップからいただいた血統書(オイラ、血筋はいいんです) があったんですけどね。
 今は、どこにあるのか分かりません。

 で、何年か前に奥様が言った 「たぶん13日だったと思うけど…」 の “たぶん” が現在のオイラの誕生日となっています。


 「マロっ! ただいま」 
 「あっ、ご主人様、お帰りなさいませ~!」
 「今日も暑かったけど、大丈夫だったか?」
 「はい、ご主人様が出かけに、保冷剤をオイラの首に巻いてくださったおかげで、快適でしたよ」
 「それは、良かった。はい、これ」

 と、ご主人様がバッグから取り出したのは、見覚えある2つの袋です。

 「あっ、ビスケットとジャーキーじゃありませんか!!」
 「ああ、マロの大好物だろ?」
 「はい、ご主人様! でもどうして2つなんですか? いつもは1つじゃないですか?」
 「だって誕生日だろ!」
 「えっ、覚えていてくださったんですね!!」

 なんという、お優しいご主人様!

 でもね、やさしいのは、そこまでで、急にイジワルを言い出したのです。
 「で、マロは、いくつになったのかな?」
 「はい、11才になりました」
 「え~、じゅういっさい~! ジジイだなぁ~」
 「そうですか、まだ11才ですよ」
 「人間の年齢に換算したら、完全に還暦越えだからな! いや、古希に近いかもよ」
 「えっ、そうなんですか?(ガクゼン)」


 週末になると、大主人様がやってまいります。
 大主人様とは、ご主人様のお父上であります。
 もうすぐ93歳になります。

 認知症が進んでいて、もう、ご主人様のことも分かりません。
 (相変わらず、オイラのことはネコだと思っています)
 それでもご主人様は、介護施設の職員になりきって、寝食をともにしています。

 また、大主人様もご主人様を信頼して、慕っております。
 とっても、ほほえましい光景であります。
 (ご主人様は大変ですが)

 “老いたら子に従え” と申します。
 オイラも、そろそろ老人犬の仲間入りです。
 いつ、なんどき、大主人様のようになるか分かりません。
 その時は、ご主人様、よろしくお願いいたします。

 老いても、ご主人様に従いますからね。
   


Posted by 小暮 淳 at 14:03Comments(4)マロの独白

2017年06月26日

マロの独白(27) 記録更新


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 (来月、11才になります)

 みなさんは、お元気でしたか?
 オイラは、なぜか絶好調なんでやんす。

 以前、老化のために足腰が弱り、リビングのソファーに飛び乗れなくなり、あわれんだ奥様が踏み台代わりのクッションを置いてくださったことは書きましたよね(長女様と次女様が、オイラを「おじいちゃん」と言って笑ったのだ!)。
 と、と、とこが!
 先日、何気なくジャンプしたところ、ポーンと昔のように飛び乗れたのであります。

 「おっ、マローーー!!」
 リビングに居合わせたのは、ご主人様だけでした。
 「スゴイじゃないか! どうしたんだよ、若返りの秘訣を教えろよ~!」
 ですって。

 でもね、オイラも分からないんですよ。
 たまたまかと思って、もう一度、ソファーから下りて、挑戦してみたんでやんす。
 すると、

 「おっ、おおおお!! マロ、スゲエーーーッ! 完璧じゃないか」
 と、ご主人様が感動して、オイラを抱きしめるくらいの見事なジャンプだったのであります。
 「エッヘン、大したもんでしょ、ご主人様。オイラ、まだまだ年寄りじゃありませんからね。ご安心ください」
 そう言うと、ご主人様は、
 「あ~ぁ……」
 と、深いため息をついたのであります。

 「ご主人様、いかがされましたか?」
 「じいさんもよ、マロぐらい元気だと、いいんだけどなぁ~」


 そうなんです。オイラも、うすうす気づいていたのでやんす。
 ご主人様のお父上の大主人様のことです。
 毎週末、我が家にやって来るのですが、かなり老化が進行しています。
 ま、今年93歳になる高齢ですから仕方がないのですが、それにしても認知症は日に日にひどくなっています。

 これまた以前にも書きましたが、何度、ご主人様が説明しても、大主人様はオイラのことを野良犬だと思っています。
 「家の中に、なんか動物が入り込んでいるぞ!」 ってね。
 でも、オイラのことなんて、どうだっていいのであります。
 かわいそうなのは、ご主人様です。

 大主人様ったら、我が家の玄関に入るなり、
 「お世話になります。よろしくお願いします」
 って、急に他人行儀になってしまったんです。
 「やだなぁ、じいさんったら、この間も来たろう! オレんちだよ」
 「オレんち?」
 「そうだよ、ジュンのうちだよ」
 「そうですか、はじめまして、よろしくお願いします」
 と、完全にご主人様のことを介護施設の職員と勘違いしています。

 「なに言ってるんだよ! あなた息子のジュンですよ」
 「はぁ……、私には息子がいるんですか……」


 ああ、かわいそうなご主人様。
 最近は、ご主人様もあきらめて、職員に徹しています。

 でもね、そろそろ、ご主人様も疲労がピークに達してきているようですよ。
 先日も夜中に何度も 「おしっこ、おしっこ」 って、トイレに起こされていましたからね。
 オイラ、隣の部屋で数えていたんでやんす。
 そしたら、何回行ったと思います?

 なんと! 17回です。

 今までの最高が12回ですから、一気に記録を更新してしまいました。
 ご主人様は一睡もできなかったようで、翌日は一日中、大主人様と一緒に昼寝をしておりました。

 ご主人様、これからはオイラも起こしてくださいな。
 一緒に、寝ずの番をいたしやす。
 だって、オイラとご主人様は、一心同体、一蓮托生。
 一生、ご主人様について行くだワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 19:32Comments(5)マロの独白

2017年06月11日

マロの独白(26) 人気急上昇!


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 (もうすぐ11才になります) 

 お久しぶりでやんした。
 みなさん、お元気でしたか?
 オイラの人生(犬生) は可もなし不可もなし、相変わらず散歩と昼寝の毎日であります。

 引き換え、ご主人様は、とても忙しそうであります。
 新刊の出版以来、式典やら講演やら取材やら宴会やら、「よく体力が持つなぁ~!」 と飼い犬ながら感心しております。


 昨日は、そんなご主人様の出版を記念した書店でのサイン会でした。
 夕方、帰って来るなり、荷物を置くと、
 「おい、マロ、散歩に行くぞ!」
 と、オイラの首にリードを付けました。

 「ご主人様、お急ぎですね」
 「ああ、ノドがカラカラだ。すぐに出かける」
 「あっ、分かりました! もしかして酒処Hですね?」

 ご主人様の返事はありませんでしたが、絶対そうに決まっています。
 だって、いい事があった日や講演会などの仕事が上手く行った日は、必ずHに行きますからね。


 「ところで、ご主人様、今日のサイン会はいかがでしたか?」
 「ああ、たくさんの読者が来てくれたよ」
 「そうですか、それは良かった! オイラも、うれしいっす」

 「ただなぁ……」
 「ただ、なんでございますか?」
 「みんなマロの話をするんだよな」
 「オイラの話ですか?」
 「ああ、『いつもブログ、読んでます』 『マロちゃんのファンなんです』 『もっとマロくんを登場させてください』 だってよ」
 「えっ、ご主人様の読者様がですか!?」
 「ああ、そうだよ。それも何人もだ。なんだかオレよりもマロのほうが人気者だな」
 ですって!


 なんだか、照れるなぁ~~!
 オイラって、そんなに人気者なんですかね。

 あ~、飼い犬冥利に尽きる幸せでやんす!
 でも、これもすべて、ご主人様と読者様のおかげであります。
 ありがとワンダフル!!


 ご主人様、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
 くれぐれも、飲み過ぎませんように。
 チワワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 19:21Comments(4)マロの独白

2017年05月08日

マロの独白(25) 老人を笑うな! 


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。

 長い長いゴールデンウィークが、やっと終わりやした。
 みなさんは、どこかへ行かれましたか?
 オイラですか? オイラはいつもと変わらず、散歩と昼寝と時々おやつの毎日でやんした。

 ご主人様ですか?
 ご主人様は年中無休のお忙しい人ですからね。
 家族とのコミュニケーションの時間もなく、東奔西走しておりましたよ。
 そして本来なら “休日” となるべき週末は、恒例の介護に明け暮れていました。


 このゴールデンウィーク中も大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家にやって来ました。
 オイラとは、すっかり仲良しで、夕方の散歩は日課となっています。
 でも、笑っちゃうんですよ!
 大主人様ったら、何度オイラに会っても、
 「これはネコか? イヌか?」 って言うし、散歩中も相変わらず 「なんかオレの前を歩いている」 とか 「なにか、ついてきてるぞ!」 なんて大ボケをかますんですもの。
 オイラ、おかしくて、おかしくて、ついつい笑ってしまいます。

 そしたら、ご主人様に怒られてしまいました。
 「年寄りを笑うな!」 ですって。
 「えっ、笑ってはダメですか?」
 「子どもを叱るな来た道だ。年寄りを笑うな行く道だ」
 「なんですか、それ?」
 「なんだっけかな、たぶん仏教の言葉だと思うけど……」
 そう言って、ご主人様は大主人様の手を引きながら、野花が咲く田んぼ道を、黙々と歩くのでございます。


 以前、オイラはご主人様に、こんなことを訊いたことがあります。
 「ご主人様は、次男ですよね。ご両親と暮らしていないのに、どうして面倒を看ているのですか?」
 「なんでだろうね……」
 「親孝行なんでございますね」
 オイラが、そう言うと、ご主人様は、悲しそうな顔をして、ポロリと言いました。

 「親孝行なもんか。若い頃にした親不孝への罪滅ぼしだよ」
 「そんな、もんですかね?」
 「ああ、そんなものだよ」

 そう言えば数年前、ご主人様は、さるイベントに呼ばれて、介護をテーマに講演をなさったことがありました。
 その時の演題が、『不孝をすると親は長生きする』 でしたっけ。


 オイラはペットショップ生まれです。
 どこかに両親がいるのかな?
 いつか会って、一緒に散歩なんてしてみたいワン!
     


Posted by 小暮 淳 at 12:14Comments(5)マロの独白

2017年04月17日

マロの独白(24) キ●●マが、かゆ~い!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまたまた登場であります。

 ていうか、最近、オイラの出番が多いと思いませんか?
 というのも、ご主人様がヘンなのであります。
 “燃えつき症候群” て、やつですかねぇ。
 今までは、こんなことはなかったんですけどね。
 今回、本を書き上げたら、なんだかウツみたいに、いつもボーっとしていて、心ここにあらず状態の毎日を過ごしているのであります。

 「ご主人様、ブログを書かなくていいのですか?」
 とオイラが心配になって声をかければ、
 「あ、ああ……。面倒臭いなぁ~」
 ですって。
 「でも、読者のみなさんが、楽しみに待ってますよ」
 と言ったら、
 「だったらマロが書けばいいじゃん」
 ですって。

 ということで、魂が抜けてしまったご主人様に代わって、今回もオイラが代筆します。


 先週末から、またまた大主人様(ご主人様のお父上) が、我が家に来ていました。
 今年93歳になられる高齢のため、耳は遠いし、目は見えないし、認知症はかなり進んでいますが、若い頃から登山を趣味にしていただけあって、足腰だけは丈夫なのであります。
 よって、オイラとは大の仲良し散歩仲間なんです。
 だから大主人様がやって来ると、オイラはごきげんなんでやんす。

 でも……

 でもでも、大主人様は夜が大変なんです。
 午後5時には夕食を済ませて、6時には床に就いてしまうのですが、それからが……。
 ほぼ1時間おきに目を覚まして、「オシッコ、オシッコ」 と家族を呼ぶのであります。
 (家族といっても、同じ部屋で寝ているのはご主人様で、隣の部屋にいるのはオイラです)

 そして、ご主人様が大主人様をトイレへ連れて行くと決まって、
 「背中がかゆい! かゆい、かゆい、かいてくれ~!!」
 って、だだをこねるのです。
 ご主人様は、おやさしいですからね、
 「じいさん、ここか? どこ? ここか?」
 と言いながら、夜中に大主人様の背中をかいて差し上げるのです。


 と、と、ところが、が、がーーー!!!!!
 昨晩は、とんでもないことが起きたのです。

 「かゆい、かゆい~! キ●●マが、かゆい~!!」
 オイラ、思わずゲージの中で、もんどり打ってしまいましたよ。

 えっ、今、なんて言いました?
 背中じゃ、なかったよなぁ~。

 「じいさん、なんだって?」
 「キ●●マが、かゆいんだよ」
 「なに? キ●●マが、かゆくなるわけないだろう! フクロだろう!?」
 夜の夜中に、なんて冷静な思考が働く、ご主人様なのでしょうか。

 「ああ、そうだよ。キ●●マが入ったフクロの裏側が、かゆいんだよ」
 オイラ、興味津々で、聞き耳を立てていたのでありやす。
 だって、心やさしいご主人様のことだから、かいて差し上げるのかと思ったから。

 ところが、やはりご主人様も、ふつうの人間であります。
 「じいさんよ、自分でかいてくれや!」
 そう、言い放ったのです。

 ふーーーぅ、良かった。
 だって、大好きなご主人様が、いくらお父上だといっても、キ●●マ袋をめくり上げて、その裏側をかいてあげている姿は、見たくないですからね。


 でも、人間って、やっかいな生き物でやんすね。
 オイラなら簡単にペロペロと、自分でなめてしまうんですけどね。

 それにしても、ご主人様、お疲れさまでした。
 オイラは知っていますよ。数えていましたから。
 昨晩、大主人様は、12回もトイレに起きていましたものね。
 今夜は、ごゆっくり、お休みくださいませませ。
 チワワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 15:55Comments(2)マロの独白

2017年04月10日

マロの独白(23) 雨上がりの散歩道


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 またまた登場しました。

 だってだってだって、大主人様がまたやって来たんでやんす。
 あっ、大主人様といっても、初めて読まれる読者様には分からないですよね。
 大主人様とは、ご主人様のお父上のことであります。
 なぜ週末になると、やって来ることになったのかは、前回のオイラの独白を読んでくださいませませ。 


 「ワンワン、大主人さま~! いらっしゃいませ~!!」
 オイラは、玄関までお出迎えしたんでやんす。
 ところが……

 「うわっ、なんかいるぞ!」
 「マロだよ。じいちゃん、この間も会ったろ?」
 と、ご主人様がオイラを改めて紹介してくださっているのに、
 「なんだい? これはイヌか、ネコか?」
 「イヌだよ」
 「なんでイヌがいるんだい? 後をついてきちゃったのかい?」

 もー、大主人様ったら、オイラは野良犬じゃありませんよ。
 れっきとした、ここんちの飼い犬です!
 しかも家の中で飼われている座敷犬ですからね。


 でもでも今回、オイラの夢が叶ったんでやんすよ。
 そう、大主人様との “初散歩” であります。

 昨日の午後、雨が上がって、晴れ間も見えて、絶好のお散歩日和になりました。
 ご主人様の左手にはオイラのリード、そして右腕は杖を突いた大主人様の左手をガッチリ、ガードしております。

 ふだんはノロマでチビで、ご主人様に 「さっさと歩けよ」 と叱られっぱなしのオイラですが、昨日は違いました。
 だって大主人様のほうが、オイラより歩くの遅いですからね。
 だから、オイラが一歩先を歩いて、道案内を買って出たんでやんす。
 そしたら……

 「おい、なんかオレの前にいるぞ! なんだ?」
 大主人様は、耳も遠いけど、目も良く見えないんです。
 「マロだよ、さっきも家の中で一緒だったじゃないか」
 と、ご主人様が説明しますが、大主人様の記憶は3分と持ちません。
 「マロっていうのはなんだい? イヌか、ネコか?」
 もう、堂々めぐりであります。
 仕舞いには……

 「どっかから、ついてきちゃったんかね」
 だ・か・ら、オイラは野良犬じゃありませんって!!

 でもね、とっても楽しい散歩でやんしたよ。


 ただね、夜が大変なんです。
 オイラは隣の部屋で寝ているから、毎回気づいているんですけどね。
 大主人様ったら、朝までに8回もトイレに起きるんですよ。
 そのたびに、「うわぁ~、ここはどこだ~! ああ、分からない、分からない」 と大騒ぎ。
 そして、あわてて飛び起きるご主人様。

 すっかりオイラも寝不足であります。
 でもオイラは、いつでも昼寝ができるからいいけど、ご主人様は一日中、眠たそうでした。

 がんばれ~、ご主人さま~!
 オイラが癒やしてさしあげますからね。
 チワワン!

   


Posted by 小暮 淳 at 18:48Comments(2)マロの独白

2017年03月27日

マロの独白(22) 大主人様がやって来た!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 今月は、2度目の登場でやんす。
 というのも……


 てーへんだー、てーへんだー、一大事だーーーっ!!!!
 ご主人様のお父上が、我が家にやって来たのであります。
 それも2泊3日のお客様としてでやんす。

 なんでも、ご主人様とご主人様の兄上様で協議した結果、兄上様の介護負担を軽減するために、デーサービスやショートステイがお休みの週末に、ご主人様がお父上を預かることになったらしいのです。

 「マロ、いいか。明日からじいさんが来るけど、仲良くしてくれよな」
 「もちろんです、ご主人様。ご主人様のお父上は、オイラにとっては大主人様ですから。一緒に散歩のお供をいたしやす」
 と、大主人様のご来宅を心待ちにしておりました。


 「おい、ここは、どこだ?」
 「ここはジュンのうちだよ」
 「ジュンって誰だい?」
 「いやだな、あなたの息子ですよ」
 「そうか、オレには息子がいるのか」
 大主人様は、御歳92歳。
 五体は健康なのですが、認知症がかなり進んでいます。

 「おい、マロ、あいさつをしろよ」
 「ワンワン、えーと、マロでやんす。大主人様、お会いするのを楽しみにしておりました。よろしくお願いいたしやす」
 と言って、オイラは大主人様の膝の上に、チョイと前足を乗せたのでございます。
 すると、大主人様ったら

 「うわっ、うわっ、なんだ! これ生きているのか?」
 「じいさん、マロだよ。前にも会ったことがあったろう」
 「ダメだ、ダメだ、あっちへ行け! 俺は生き物がキライなんだ~!!」
 そう言って、オイラを突き飛ばしたのであります。


 ご主人様も気をきかせて、オイラと大主人様の部屋を分けてしまうし、この2日間は雨で一緒に散歩へ行く夢も叶いませんでした。
 でもオイラ、あきらめないワン!
 これからも週末になれば、大主人様は来るのですから、仲良くするだワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 14:43Comments(2)マロの独白

2017年03月15日

マロの独白(21) 出物腫れ物


 こんにちワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 みなさん、お元気でしたか?

 オイラっすか?
 オイラは、ちょっぴりへこんでいます。
 老化が進行したのかって?
 ええ、まあ、それもありますけど、それだけじゃないんです。
 実は……


 先日、平日の昼時のこと。
 次女様がテスト休みだとかで、家に居たのであります。
 朝からリビングで、ずーーっとスマホをいじりながら、ゴロゴロしているのです。
 そこへ仕事の手を休めに、ご主人様が2階から来ました。

 「昼飯、どうする?」
 「何か作るの?」
 「ああ、ラーメンしようか?」
 「うん、それでいい」

 ここまでは他愛もない父娘の会話だったのです。
 でも、この後、ご主人様が台所に立つやいなや、次女様が、とんでもないことを言い出したのであります。

 「ねえねえ、おとう!」
 「ん?」
 「マロさ、オナラするの知ってる?」
 「そりゃ、マロだって生きているんだからオナラくらいするだろ」
 「それがさ、このところ回数が多いんだよ。しかも、スゲー臭いの!」

 ドキッ!(顔面蒼白)
 次女様ったら、気づいていらしたんですね。
 オイラ、穴があったら入りたいけど、どこにもないので、知らん顔して窓の外を眺めていたんでやんす。

 「へぇ~、知らなかったな。オレは1度も聞いたことないよ。聞いてみたいな、マロのオナラ! プーって音がするの?」
 「それが、“すかしっぺ” なんさ。チョー臭いから!」

 ヒェー!(茫然自失)
 次女様ったら、そこまで言いますか!
 しかも、よりによって、ご主人様の前で……。

 オイラだって、気をつかって生きているんですよ。
 やっぱ、この家の主であるご主人様の前では、極力、粗相をしないようにしているんですからね。
 だから、お世話になっているこの10年間、ご主人様の前では一度たりとて “放屁” なんぞしたことはありませんって。

 なのに、なのに、ひど過ぎます。
 オイラのプライドが、ズタズタでやんす。


 「ほら、ラーメンできたぞ!」
 「いただきま~す」

 「マロどうした? 具合でも悪いのか?」
 「あれ、本当だ。いつもなら騒ぐのに、自分からゲージに入っちゃった」
 「もしかして、さっきの話、聞いていたんじゃないのか!?」
 「まさか……」


 いけずーーー!! (寝たふり)
   


Posted by 小暮 淳 at 11:52Comments(3)マロの独白

2017年02月10日

マロの独白⑳ 老化が止まらない


 こんにちワン! マロっす!!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。
 夏に誕生日が来ると、11才になります。

 ということは……、人間でいうと……、
 わ、わ、わわわわ~! 完全に還暦超えですよね。
 正真正銘の “じいさん犬” じゃありませんか!
 いつしか、ご主人様の年齢を抜いてしまいました。

 だからでしょうか、最近、ご主人様をはじめ、ご家族の対応がおかしいのであります。
 オイラのことを、まるで腫れ物に触れるかのように……。


 「おい、マロ! また寝ているのか?」
 「あ、ご主人様。お帰りなさいませ」
 「お帰りなさいじゃないよ。いつもなら玄関まで飛んで来るじゃないか? どこか具合でも悪いのか?」
 「いや、べつに、あの……。ただ、眠いだけです」
 すると、ご主人様の言うことにゃ、
 「そりゃ、老化だな。じいさん(ご主人様の父上様) と同じだよ。飯食っているか、散歩しているとき以外は、全部寝ているからな」

 老化!?

 そう言われて、ドキッとしました。
 我々犬族は平均17時間くらい睡眠をとるといわれていますが、確かに今のオイラは、それ以上寝ていますもの。
 1日2回の食事と夕方の散歩以外は、だいたい寝ています。


 さらなるショッキングな出来事がありました。
 先日、嫁いだ長女様が遊びに来た時です。
 次女様が告げた言葉に、落ち込んでしまいました。

 「お姉ちゃん、知ってた? マロったらヨボヨボなんだよ」
 「そうかな~、あんまり変わってないと思うけど」
 「だったら見ててごらんよ。ソファーに上がれなくなっちゃったんだから」

 えっ、あの、その、そんなこと、どうして知っているんですか?
 オイラも気づいていたけど、毎回、ごまかしていたので、知られていないと思っていたのに……

 「ほら、マロ! ソファーに上がってごらん」

 オイラ、両手を突いて、思いっ切り後ろ足を蹴り上げるのですが、以前のようにお尻が上がりません。

 「マジ、受けるんだけど~」
 「ね、私の言ったとおりでしょう。マロ、おじいちゃんになっちゃったのよ」

 2人の会話を聞いていた奥様が、見かねて台所からやってきて、オイラを抱え上げ、そっとソファーの上に乗せてくださいました。
 ありがとうございます。奥様。


 こんなはずじゃ、なかったんですけどね。
 散歩をしていても、足がもつれて転んだり、側溝に片足を突っ込んだり、老化が止まりません。
 このままでは今後、ご家族にご迷惑をかけそうで、我が身ながら心配でなりません。
 とはいっても、寄る年波には勝てませんものね。

 あーあ、イヤだ、イヤだ。
 せめて、オシッコの粗相だけは、しないように気をつけるだワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:32Comments(2)マロの独白

2016年12月30日

マロの独白⑲ いくつ寝るとお正月


 こんにちワン!
 マロっす!
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。

 お久しぶりでやんした。
 つうか、今年はオイラの出番が少なかったと思いませんか?
 ま、そんだけ、ご主人様が忙しかったということなんですけどね。
 オイラの出番が少ないということは、ご主人様の仕事が順調に進んでいるしるしですから、飼い犬としては喜ばしいことであります。

 それにしても、1年なんて、あっという間でやんすね。
 月日が経つのは、本当に早いものです。
 オイラが、この家に来て、もう10年ですからね。

 当時の小暮家は、それはそれは、にぎやかでしたよ。
 長女様は色気盛りの高校生で、長男様は生意気盛りの中学生。 
 次女様にいたっては、ピカピカの小学1年生でしたからね。
 そんて、みんながみんな、オイラを可愛がってくれました。

 やがて1人消え、2人いなくなり、残った次女様も難しい年頃のようで、ご主人様も奥様も腫れ物に触るような扱いでございます。
 でも、でもでもーーーーー!!!
 あと、いくつか寝ると、待ちに待ったお正月がやって来るんでやんす!

 長女様夫婦とお孫様、長男様夫婦、ご主人様と奥様と次女様とオイラと……
 ね、にぎやかでしょう!
 5人+1匹家族だったのが、10年経ったら8人+1匹家族になったんですよ!
 これって、すごい事だと思いませんか?

 ワ~、今から楽しみだな~!!
 オイラ、毎日、歌をうたって、お正月が来るのを待っているんだ!


 ♪ もういくつ寝るとお正月
   お正月には散歩して
   ドッグフード食べて 昼寝して
   いつもと変わらぬお正月 ♪

 来年もよろしくだワン!
  


Posted by 小暮 淳 at 15:04Comments(2)マロの独白

2016年12月03日

マロの独白⑱ がんばれ!ご主人様


 こんばんワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。

 お久しぶりでやんした!
 3ヶ月以上ぶりなんですね。
 みなさん、元気でしたか?
 オイラは、寄る年波で少々足腰が弱くなりましたが、元気に散歩と昼寝をしています。

 なんでこんなにも、ご無沙汰してしまったのか?
 それは、もう、ご主人様の多忙以外にありませんって!
 この数ヶ月間は、取材に講演にロケにと飛び回っていて、ほとんど家に居ませんでしたもの。
 帰って来ても夜遅くだと、オイラのいるリビングには寄らずに、そのまま自分の部屋へ入ってしまいます。

 でもね、たまに昼間帰って来ると、
 「おお、マロマロマロ~~!! 」
 って、擦り寄ってきて、オイラを思いっ切り抱きしめてくださるんですよ。
 そして、「散歩、行くか? 散歩!」 って外へ連れ出してくれます。

 だから、どんなにご主人様が忙しくても、オイラはいつも我慢して、ご主人様が遊んでくれる時を待っているんです。


 でもね……、
 そんな疲れているご主人様に対して、他の家族は冷たいんですよ。
 昔は、もっと違ったんですけどね。

 長女様が嫁いで行き、長男様も結婚して所帯を持ち、賑やかだった小暮家は、ずいぶんと淋しくなりました。
 昔のように、一家団らんの笑い声も聞かれなくなりました。


 「ねえ、おとうの仕事ってなに?」
 「……」
 「まじ、よく分からないんだけど。本を書いているから、作家?」
 「……」

 高校生の次女様と奥様の会話です。
 オイラは、リビングのストーブの前で、うたた寝をしているふりをしながら聞いています。
 会話といっても、次女様が一方的にしゃべって、奥様は無関心なんですけどね。

 「友だちがさ、テレビで、おとうを観たんだって」
 「……」
 「笑った顔が、私にそっくりだって言うんだよ」
 「……」
 「チョー傷つくんだけど!」
 「……」

 クスッ、クスクス(笑)
 オイラ、聞いていて笑いをこらえるのに必死でやんした。
 確かに、3人きょうだいの中では、次女様が一番、ご主人様に似ていますもの。
 顔も、性格もね。

 それにしても、クールなのは奥様です。
 一切、ご主人様ネタには、言葉を返しません。
 倦怠期っていうヤツですかね。
 “亭主元気で留守がいい”ってことですかね。

 いつか次女様も、いなくなってしまうですよね。
 あーあ、心配だなぁ~。

 でも、ご安心ください。
 オイラがいますよ!

 がんばれ、ご主人様!
 オイラは、いつだって、ご主人様の味方ですからね。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:49Comments(2)マロの独白

2016年08月21日

マロの独白⑰ 犬忘症


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、10才です。

 暑い日が続きますが、読者のみなさんはお元気でしたか?
 オイラは、ちょっぴりへこんでいます。
 暑さのせいもありますが、それだけではありません。

 このところ、ご主人様に怒られてばっかりなんすよ。

 たとえば、トイレ問題。
 以前にも話しましたが、暑いこの時季は留守番のとき、オイラは風呂場にゲージを移されます。
 タイル張りで、ひんやりと涼しくって、とっても快適なんです。
 ところが……

 ご主人様が帰って来ると、オイラはうれしくって、風呂場から飛び出します。
 すると決まって “うれション” がしたくなるわけです。
 ※(犬を飼ってる人は知ってますよね。うれしくてしてしまうオシッコのことです)

 いつもなら、ちゃーんとゲージにもどってするんですけど、そのゲージの場所が一瞬、分らなくなってしまうのです。
 つい、習慣でリビングの窓際へ走っていくのですが、そこにない!
 「あれ、あれれれ~?」
 と迷っているうちに、我慢ができなくてジョーーー!!!

 「マロ! どこでしてるんだっ!」
 ご主人様が気づいたときには、あとの祭りです。
 「トイレは、そこじゃないだろ! ゲージは風呂場だよ」

 「あっ、そうだった!」
 情けないやら、申し訳ないやら、雑巾を持ち出してカーペットを拭いているご主人様の後ろ姿を見るたびに、落ち込んでしまいます。


 「マロ、おまえ、健忘症か?」
 「……」
 「いや、犬だから犬忘症か! 急にボケたな」
 「すみません」
 「毎回じゃないか!」
 「ごめんなさい」

 でも、その後、ご主人様は必ず、こう言うのでございます。
 「まっいっか。オレも他人のこといえないし。トイレに “おしっこたらすな” の貼り紙されているものな」

 分ります、分ります。ご主人様の気持ち!
 お互い、還暦間近の初老の男同士ですもの。
 記憶は遠ざかり、下の具合も年々ゆるくなっていくのであります。

 ご主人さま~、これからも寄り添って生きていきましょうね。
 よろしくワン!
    


Posted by 小暮 淳 at 10:52Comments(2)マロの独白

2016年07月18日

マロの独白⑯ 寄る年波


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬で、チワワのオスです。
 年齢は、えーと……
 先週、誕生日が来まして、10才になりました!

 でもね、誕生日パーティーはありませんでしたよ。
 いつものように、いつもの時間に、ドッグフードが出されただけなんです。
 オイラの誕生日のことなんて忘れているみたいで、奥様はテレビのドラマに夢中だったし、次女のS様はスマホの画面に釘付けでした。

 長男のR様くらいは、思い出して来てくれるのかな? と、ちょっぴり期待していたのですが、仕事が忙しいんでしょうね。それとも新婚さんだから、オイラのことなんて忘れちゃったのかな……。


 でも、ご主人様だけは違いました。
 しっかり、オイラの誕生日を覚えていてくださいましたよ。
 散歩の途中で、
 「おっ、そういえば今日はマロの誕生日じゃないか?」
 「あ、はい。そうなんです」
 「おめでとう。いくつになったんだい?」
 「はい、おかげさまで満10才になりました」

 「えっ、10才! もう、そんなに経ったかな~。そうか、Sが小学1年生の冬に来たんだものな。ちょうど10年だ」
 「そうでございます。オイラは生後半年の冬に、ご主人様の家に引き取られたのであります」
 「ていうことはさ、マロって、人間でいったら、いくつになるわけ?」
 「……(ご主人様のイジワル。知っているくせに)」
 「60歳、過ぎているんじゃないの?」
 「そのへんは微妙でございますよ。60歳くらいということで、ご主人様と同世代でございます」

 すると、ご主人様ったら急にケラケラと笑い出すんです。
 「来た時はガキだったのにな。いつものまにか俺と同い年かよ。ていうことはさ、来年は年上っていうことだな。よっ、マロ先輩!」
 そして、オイラの口をのぞき込み、
 「ちょっと、イーしてみな」
 と歯茎をめくり上げたのであります。

 「ギャハハハ~、お前、歯が無いじゃねーか! 俺のほうがあるぞ。完全にマロのほうがジジイだな」
 そう言って、うれしそうにリードを引っ張りだしたのでした。


 近年はペット事情も深刻なようでして、高齢化が進み長生きする犬や猫が増えているみたいですね。
 小型犬の寿命は、15年くらいかしらん。

 あと5年か……。
 もっともっと、ご主人様たちと一緒に暮らしていたいけれど、たぶんオイラが先に見送られることになるんでしょうね。
 でも、それまで一生懸命に、みんなの心を癒やしてやるだワン!

 ご主人様、もしもオイラがボケた時は、お祖父さま同様、介護をよろしくお願いしますね。
   


Posted by 小暮 淳 at 10:59Comments(2)マロの独白

2016年06月21日

マロの独白⑮ 夏は御用心!


 こんにちワン! マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。
 でも、来月には10才になります。
 人間でいえば、アラ還(60歳前後) でしょうか。
 いつしか、ご主人様と同世代のオッサン犬になってしまいました。

 お久しぶりでやんした!
 梅雨とは言え、しっかし毎日、暑いっすね。
 オイラ、夏が大のニガテなんすよ。

 えっ、「お前はメキシコ原産犬だろう!」 って?
 ま、先祖はそうですけど、オイラ自身は、埼玉生まれの群馬育ちですからね。
 埼玉といえば、熊谷。群馬といえば、館林。
 どちらも日本を代表する “ヒートスポット” ですけど、一向に、このクソ暑さには慣れませんって!

 だってオイラ、チワワといっても、毛の長い 「ロングコート」 っていう種類ですから。
 一年中、冬仕様なんすよ。
 とにかく、この毛皮が暑い!

 オイラたち犬族は、汗腺がありませんからね。汗は、かきません。
 そのぶん、ベロが長いんですよ。
 得にオイラは長いので、いっつもベロが出ています(口を閉じても出てます)。
 だから、昼寝をしていると、よく床にベロが張り付いてしまいます。
 (あれって、はがすのスゲー痛いんすよ)

 何よりも夏は、オイラの大嫌いな雷様がやって来ますもの。
 昨日だって、
 「おい、マロ! 散歩、行こう!」
 と、ご主人様が誘ってくださったのですが、
 「イヤでございます」
 と丁重にお断りいたしました。

 「なんだよ、ぼやぼやしていると夕立が来るぞ! 雲行きが怪しいから、雨が降る前に行ってきちゃおうよ」
 と言うご主人様には、まだ聞こえないのですね。
 オイラは犬ですよ。耳が人間の何十倍もいいんです。
 「ダメです! すでに来てます。ほら、鳴っているじゃありませんか!」

 それから、ものの5分と経たずにも、雷鳴をともなったゲリラ豪雨が通過していきました。

 「ね、ご主人様。オイラの言ったとおりでやんしょ!」
 「ていうか、マロ。お前、ビビッテいるのか? 全身が震えているぞ!」

 ご主人様のイケズ~!
 こんなときは、やさしく飼い犬を守ってほしいワン!


 いよいよ、これから夏本番っす。
 犬族のみなさん、夏は御用心ですぞ!
   


Posted by 小暮 淳 at 11:37Comments(2)マロの独白

2016年05月04日

マロの独白⑭ 誰がジイサンじゃい!?


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、9才です。

 しっかし、お久しぶりでやんした。
 最近、オイラの出番が少ないと思いませんか?

 ご主人様ったら、このところ家を空けないんですよ。
 (だからオイラが、こっそりパソコンを拝借するチャンスがないんだ)
 なんでも 「ひと仕事終えた」 とか言っちゃって、部屋にこもって、本を読んだり、書き事をしていることが多いんです。
 世間は、ゴールデンウィークだっていうのにね。

 うちのご主人様、このゴールデンウィークっていうのも、昔からキライなんです。
 だって毎年、「どこかへ行きましょうよ?」 ってオイラや家族が誘っても、
 「俺は、人ゴミと人マネが嫌いなんだ!」
 のひと言で、一蹴されてしまいます。

 “人が働いているときに遊んで、人が遊んでいるときに働く” のが、ご主人様のモットーのようですよ。


 その代わり、散歩には毎日、連れて行ってもらっているワン!

 でもね……。
 最近、散歩のコースが変わっちゃったんですよ。
 というのも……。

 1週間ほど前のこと。
 いつものように、オイラが来るのを毎日楽しみにしている子どもたちがいる学童保育所の前を通りました。

 「あ、マロちゃんだ!」
 「マロー!こっち来て~!」
 って、オイラは人気者なんです。
 庭で遊んでいた子どもたちは一斉に駆け寄って来て、オイラの体を触ります。

 いつものことですからね。
 ご主人様だって、愛想を振りまいていましたよ。
 でもね、一人の男の子が言った言葉が、気に入らなかったようで、急に不機嫌になって、
 「さ、マロ、行くぞ!」
 って、急にリードを強く引っ張られてしまったのです。

 その言葉というのが、
 「おじいさん、僕にも触らせてください。まだ触ってません」
 でした。


 「ご主人様、急にどうされたんですか?」
 「失礼なガキだ! 何が “おじいさん” だ!」
 「そんなことを気にしているのですか?」
 「当たり前だ」
 「でも、実際、K君(孫) のおじいちゃんじゃありませんか?」
 「バカもん! それとこれは別だ! 俺はあの子のジイサンじゃない!」

 ということで、その日以来、学童保育所の前は通らなくなってしまったのです。
 ご主人様って、ああ見えてプライドが高いのですよ。
 て、いうか、本人は年齢のわりには若いと思っているんですね。
 ま、なんとなく、ご主人様が傷つく気持ちも分かりますけど。

 でも残念だな~。
 オイラ、子どもたちが大好きなのにな~。

 ご主人さま~、早く機嫌を直してくださいよ~!
   


Posted by 小暮 淳 at 18:14Comments(3)マロの独白