温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2014年05月31日

夏のリゾート温泉


 暑~い! 真夏日が続いています。
 でも、まだまだ、こんなのは序の口ですぞ!
 今年の夏は、覚悟が必要です。
 35度以上の猛暑の日々が必至とのこと・・・

 あ~、そう思うだけで、めげてしまいそうです。
 だって、温泉ライターの天敵は、“夏” なんであります。

 「温泉ライター殺すに刃物はいらぬ。真夏の取材にやればいい」
 なーんて、ね。
 とにかく、夏の温泉取材は、暑気あたりと湯あたりのダブルパンチで、毎年、命からがらなのであります。

 できるなら、標高1,000メートル以上の涼しい高原のぬる湯がいいですな。
 などと、えり好みは仕事ですから言ってられませんけど。
 でも、せめて読者のみなさんには、高原のリゾート地に湧く、真夏でも快適な温泉を紹介したいと思います。


 と、いうことで、僕がコメンテーターを務める群馬テレビ 「ニュースジャスト6」 では、次回、1,000メートル以上の高原にあるリゾートホテルだけを選んで、ご紹介します。
 ゴルフやテニス、アウトドアスポーツ施設が充実したリゾートホテル。
 テーマパークと併設された子ども連れにおすすめのリゾートホテル。
 はたまた180度全開パノラマが広がる、天空露天風呂しかない珍しいリゾートホテルなど、避暑にピッタリの “涼しい温泉地” ばかりを特集します。

 特に、お子さんのいる家族やファミリーで温泉を楽しみたい人は、必見です!


 ●放送局   群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●番組名   「ニュースジャスト6」
          NJウォッチのコーナー
 ●放送日   6月2日(月) 18:00~18:30
 ●ゲ ス ト   小暮 淳 (温泉ライター)    
 ●テーマ   「家族で行きたい 夏のリゾート温泉」
        


Posted by 小暮 淳 at 21:26Comments(0)温泉雑話

2014年05月30日

感謝感謝の出版記念祝賀会


 祝賀会というのは、何回やってもうれしいものですね。
 昨日は、前橋市内の某ホテルにて、最新刊 『新 ぐんまの源泉一軒宿』 の出版記念祝賀会およびパーティーが開かれました。

 思えば、4年前。
 その前年に出版した 『ぐんまの源泉一軒宿』 の1万部発行記念と、第2弾となる 『群馬の小さな温泉』 の出版記念を兼ねた祝賀会が開催されました。
 その後、『あなたにも教えたい 四万温泉』、『みなかみ18湯(上)』、『みなかみ18湯(下)』 が出版されるたびに、出版社や関係団体の主催による祝賀会を開いていただきました。

 本とは、著者にとって我が子と同じです。
 出来の良い、悪いはあっても、決して、どの子が一番可愛いなどということはありません。
 その1冊、1冊に思い入れがあり、その1冊、1冊に愛情を注いできました。

 そして今、またこうして、たくさんの人たちの協力を得て、新たな本を世に出すことが出来たことを心より感謝するとともに、お礼を申し上げます。
 その、感謝とお礼を直接伝えることのできる場が、出版記念祝賀会であります。


 今回の祝賀会は、今までとちょっと趣向が異なりました。
 出版社の配慮により、1部と2部に分けて開催することになったのです。
 2部は通常通り、立食パーティー形式の祝賀会です。
 でも1部に、僕の基調講演をセッティングしてくださいました。

 これにより従来のような県内の観光や温泉関係者だけでなく、一般の友人や知人も招待することができました。
 何よりも僕にとっては、かつてのセミナーに通ってきてくださった受講生さんや、古くから僕を陰で支援してくださってきた読者のみなさんもご招待できたことが、最大の喜びでした。

 「祝賀会に招待されるなんて初めてですよ」
 「お便りをいただいたときは、ビックリしました」
 「講演を楽しみにきました」
 と、どの方もうれしそうに、お祝いの言葉をかけてくださいました。

 そして今回、目立ったのは、僕が最新刊で取材した旅館のご主人や女将さんたちの姿でした。
 いつもは着物姿なのに、洋装だと、また違った雰囲気に映るものです。

 たくさんのみなさん、本当に昨日はありがとうございました。


 無事に1部の講演会も終了し、2部の祝賀会では各界の来賓者からのあいさつをいただき、あらためて群馬の温泉の奥深さ、そして今後も本を出版し続ける意味を痛感しました。

 これからも一軒一軒、丁寧に取材を続け、第7弾、第8弾とシリーズを積み重ねて、いずれ群馬の温泉旅館を完全網羅し、全国に群馬の温泉の素晴らしさを発信していきたいと思います。
 出版社およびスタッフのみなさん、温泉・観光関係者のみなさん、そして大切な読者のみなさん、今後ともご支援のほどをよろしくお願いいたします。

 (あ~、浴びるほど美酒を飲んだイイ日でした)
  


Posted by 小暮 淳 at 14:35Comments(4)著書関連

2014年05月28日

愛しのリンダ様② 「2週ジャックぜよ!」


 あ~ぁ、愛しのリンダさま~!
 また、お会いできましたね~。
 最後にお会いしたのが昨年の1月ですから、1年4ヶ月ぶりであります。
 会わない間に、ますます色っぽくなられたのは、もしかしてご結婚したからですか?
 人妻になったリンダ様は、より妖艶であります。
 中年から初老へ向かう我が身には、ちょっとばかし刺激が強うございますよ。

 あれ、隣にいるむさくるしい男は、もしかして竹村さん?(お前、まだいるの?)
 なーんて、番組に合わせて、いじったりしませんよ。
 どうも、ご無沙汰しています。
 また 「淳」 と 「淳矢」 のジュンジュンコンビでよろしくお願いいたしますね!


 と、いうことで、またまたエフエム群馬の人気番組 「G☆FORCE」 にゲスト出演してきました。

 ご存知、パーソナリティーは、リンダ様こと櫻井三千代さんと、お笑い芸人の竹村淳矢さんです。
 リンダ様とは、前身の 「スパングル」 という番組からのお付き合い。
 僕が本を出版すると、必ずスタジオに呼んでくださるのです。

 で今回は、先月出版した最新刊の 『新 ぐんまの源泉一軒宿』 についてのエピソードあれこれを話してきました。
 なぜ、5年前に出版した本の改訂版を出したのか?
 一軒宿の魅力とは?
 そして、湯を守る 「湯守(ゆもり)」 の仕事とは?

 リンダ様との掛け合いも楽しく、竹村さんの突っ込みも面白く、あっという間に収録時間が過ぎてしまいました。
 すると・・・
 「ねえねえ、このまま録って、2週連続で放送しない?」
 と突然、リンダ様がガラス越しのディレクターに話しかけました。

 えっ、聞いてないし。
 でも、確かに話は半分も終わっていません。
 取材秘話や今後の活動についての話は、まだしていません。

 「では、ここからは2週目です」
 なーんて、リンダ様の独断と偏見で即決!
 さすが、リンダ様です。女王様の貫禄に、もう僕はメロメロであります。

 熱く語り、大いに笑った1時間。
 「お疲れさまでした」
 と声をかけ合って、無事、2週分の収録を終了しました。


 次にリンダ様とお会いできるのは、いつですか?
 えっ、新刊が出れば、また呼んでくださるのですね。
 だったら、来年の秋です。
 リンダ様にお会いできるなら、何が何でも頑張って、次回作を書き上げますぞ!

 リンダ様、それまでお元気でいてくださいね。
 (竹村も、それまで番組を降ろされるなよ)

 ※今日収録した番組のオンエアは、下記のとおりです。


 ●放送局   FMぐんま 86.3MHz
 ●番組名   「G☆FORCE」
          毎週金曜日 13:00~17:55  
          パーソナリティー 櫻井三千代
                     竹村淳矢
 ●放送日   5月30日(金) 6月6日(金)
          「人間力向上委員会」 のコーナー
          15:05~15:30
          ゲスト 小暮淳(温泉ライター)
   


Posted by 小暮 淳 at 21:08Comments(5)著書関連

2014年05月27日

白骨温泉 「煤香庵」


 週刊ポストが、あの衝撃的なスクープ記事を掲載したのは2004年7月のこと。

 秘湯として知られる長野県の白骨(しらほね)温泉が、実は “入浴剤で着色されていた” という、いわゆる 「温泉偽装問題」 の始まりでした。
 その後、全国で 「井戸水を使用していた」「水道水だった」 というインチキ温泉が次々に暴露され、連日、テレビのワイドショーのネタになりました。
 もう、あの頃は僕も、ほうぼうにコメントを求められ、記事を書いた記憶があります。

 あの騒動から、丸10年。
 騒動の発端となった温泉偽装問題 “発祥の地” は、現在、どうなっているのでしょうか?
 元のように、お湯は白濁しているのでしょうか?
 温泉街に活気は戻っているのでしょうか?

 そんな数々の疑問と、ちょっぴりワクワクした好奇心を持って、今日、白骨温泉を訪ねてきました。
 僕と一緒に同行したのは、21名の温泉大好き生徒さんたちです!
 はい、今日は僕が講師を務める野外温泉講座日でした。


 出発は、いつもより早めの午前6時30分。
 JR前橋駅 → 高崎駅で受講生を乗車し、バスは一路、長野県へ。
 10時過ぎには、白骨温泉に着きました。

 今回、お世話になったのは、築250年の古民家を移築した 「煤香庵(ばいこうあん)」。
 明治元年(1868) 創業の老舗宿 「湯元斎藤旅館」 の姉妹館です。
 お湯と食事をいただきました。

 「あの騒動には、ほとほと参りました」 と従業員。
 「あれから10年経ちましたが?」 と僕。
 「一度失った信頼は、そう簡単に取り戻せるものではありません」
 と悲痛な表情を隠せません。

 旅装を解いて、僕らは温泉街にある公共野天風呂へ向かおうとしました。
 だって、公共露天風呂こそが、当時、週刊ポストが最初にスッパ抜いた着色偽装 “発祥の地” ですからね。
 ところが!
 「本日、メンテナンスのため臨時休業」 とのこと。

 あ~あ、残念です。生きた野外講座の実践にはなりませんでした。
 と、いうことで、湯元である斎藤旅館から源泉を引いた、煤香庵自慢の露天風呂へ直行!

 う~ん、脱衣場に香る硫黄臭に、うっとり。
 万座温泉を彷彿させる乳白色の湯が、高野槇(まき)造りの浴槽に満たされています。
 また、湯口に書かれた 「飲泉できます」 の文字が、うれしいじゃありませんか!
 しかも、柄杓(ひしゃく) やコップではなく、そこに置かれているのは枡(ます) です。

 「のん兵衛の先生のために、わざわざ置いたんじゃないですか」
 と受講生の1人が言うと、全員大爆笑!
 「いや、日本酒といえば僕ではなく、Nさんでしょう!」
 と言い返した僕の言葉に、またもや爆笑。

 「先生、早く上がって、飲みましょうよ」
 とNさん。
 「飲みますけど、とりあえず温泉講座ですからね。まずは、ゆっくり、この湯を堪能してからにしましょう」
 講師然とふるまう僕でした。


 湯上がりのビールとともに、白骨名物の 「温泉がゆ」 と信州そばをいただきました。

 入って残そう、日本の秘湯!
 白骨温泉には、昔と変わらぬ極上の湯が湧いていましたよ。
 みなさんも、ぜひ、訪ねてみてくださいな。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:59Comments(2)温泉地・旅館

2014年05月26日

会いに行ける恐怖


 「小暮さんも気をつけてくださいね。サイン会とか」
 今日の午前中のこと。
 薬局で、薬剤師の女性に言われました。

 何のことかというと、アイドルが襲われた事件です。
 “会いに行けるアイドル” だなんて!
 僕は、いつか、こんな事件が起こるんじゃないかと危惧していたんですよ。

 だって昔は、スターやアイドルって手の届かない雲の上の存在で、会いたくても会えないところに価値があったわけですからね。
 時代は、変わりました。
 それにしても、相手はアイドルですよ!
 会いに行けても、「触れる」 というのは、いかがなものでしょうか?
 セキュリティーの問題が問われる事件であります。


 「ちょっとちょっと、僕はアイドルじゃありませんから、ご心配なく!」
 と、思わぬ薬剤師の言葉に、返答に困ってしまいました。
 だって、僕のサイン会に来る読者って、けっこう年配の方が多いですからね。
 それに、今までに危険を感じたこともありませんって。

 でもね、僕はライターといえども、名前と顔を出して仕事をしている身です。
 ときには、ゾッとすることもあります。

 突然、道で見知らぬ人に声をかけられたり、スーパーのレジで著書を出されてサインを求められたこともありました。
 その程度ならば想定内でありますが、時には常識を超えた読者もいたりします。

 新聞や雑誌に記事が掲載された日は、要注意です。
 どこで調べたのか、自宅に読者を名乗る人から電話がかかってくることがあります。
 と、思えば、これまたどうやって調べたのか、直接、自宅に訪ねて来た読者もいました。
 ※(当ブログの2013年1月10日 「予期せぬ来訪者」 を参照)

 今は、調べれば、何でも分かってしまう時代なんですね。
 怖い時代になりました。

 アイドルのみなさん、くれぐれも気をつけてくださいね。
 読者のみなさん、おどかさないでくださいね。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:01Comments(0)執筆余談

2014年05月25日

PAN 2 ○ 見え


 現在、東京都美術館で開催中の 『バルテュス展』。

 僕は、本当に美術にうといものですから、どんな画家か知りませんでした。
 ネットで調べて、「20世紀最後の巨匠」 と呼ばれたフランス人画家ということを知ったくらいです。

 なのに、いやに気になるんですよ。
 この人の絵!

 片膝を立てた少女が、両手を頭に乗せながらめをつむって、体をのけぞらしています。
 けだるい、昼下がりの光景なのかもしれません。
 かたわらでは、ネコが皿のミルクを飲んでいます。

 一見、のどかな叙情的な絵画に映るのですが、僕の目は、ある一点に釘付けになりました。
 それは、少女の股間!

 スカートをはいて、寝ころび、片膝を立てている少女の股間に描かれた白い下着・・・
 いたいけな少女のエロチシズムとでもいうのでしょうか。
 見てはいけないような、罪悪感につつまれてしまいました。

 1938年に描かれた 「夢見るテレーズ」 という作品です。


 でもね、僕が 『バルテュス展』 のチラシを手にして、表紙に描かれたこの絵を見て最初に脳裏に浮かんだのは、そんな感傷的なことではなかったんですよ。

 ひと言!
 「パンツー まる見え~」
 そう、小学生の頃に、パンチラしている女の子をからかった魔法の言葉です。

 でも実際には、言葉は発しません。
 それとなく、まわりの人たちに気づかれないように、パンツが見えている女の子だけに合図を送ります。

 「パン」 両手を叩きます。
 「ツー」 人差し指と中指を立てて、Vサインを出します。
 「マル」 親指と人差し指で輪を作り、OKサイン。
 「ミエ」 片手の手のひらを額に付けて、景色を眺めるポーズをします。

 これで、「パンツが丸見えですよ」 の意味。


 今の子たちは、こんなことをして遊ぶのでしょうか?
 「スカートめくり」 なんかが、大流行していた時代のことです。

 エロチシズムよりも、ノスタルジーに引き込まれたひと時でした。
 やっぱり、僕に美術のセンスはありませんね。
   


Posted by 小暮 淳 at 11:24Comments(0)つれづれ

2014年05月23日

午後はサスペンス漬け


 カメラマンやデザイナー、イラストレーターなどフリーランスで仕事をしている仲間と会うと、決まって雑談でサスペンスドラマの話になります。
 平日、お勤めをしている人は知らないかも知れませんが、毎日、必ず午後は、どこかのテレビ局でサスペンスドラマの再放送をやっています。
 それも、午後1時頃から、ずーーっと夕方まで!
 一度観始めると、もう止まりません。

 ゆえに、毎日、午後は仕事にならないということです。


 僕の場合、取材に出かけない限り、毎日自宅の仕事部屋にいます。
 基本、原稿を書くのは、朝起きてから午前中と、夕飯を済ませてから夜中までです。
 午後は、フリータイム。
 本を読んだり、買い物に出かけたりする時間に当てています。

 ところが、昼食を終えて、コーヒーなんか飲みながら一服していると、沢口靖子さんの 「科捜研の女」 が始まってしまいます。
 ああ、終わった!と思って、トイレからもどると、水谷豊さんの 「相棒」 が始まってしまいます。

 日によっては、森村誠一シリーズや西村京太郎シリーズ、僕の大好きな渡瀬恒彦さんの 「タクシードライバーの推理日誌」 があるときは、欠かさず観ています。
 特に僕は、このドラマに刑事役で出ている風見しんごさんと小林健さんのコンビが好きなんですね。
 平田満さんと渡瀬さんの掛け合いも、いいんですよ。

 「ついつい、観ちゃうんだよね」
 と、カメラマンのS君。
 「だけど再放送だから、観たことあるドラマも多いよね」
 と、イラストレーターのRさん。
 「いいのいいの、観たことあると思っても、ストーリーなんて忘れているんだから。何回だって観ちゃいます」
 と僕。
 だって、寺脇康文さんの 「相棒」 なんて、もう何回観たか分かりませんって!

 

 僕たちって、どんだけヒマなんでしょうか!
 主婦じゃないんだらさ!
 いや、主婦のほうが忙しいぞ。きっと・・・

 ま、これもフリーランスの特権ということで、笑って許してくださいな。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:42Comments(2)つれづれ

2014年05月22日

萌える赤城の音楽隊


 ♪緑もえる草原を越えて
   ぼくは行きたい あなたの
   花咲く窓辺へと~♪

 なーんて歌いながら、赤城山へ向かって北へ車を走らせたのであります。
 前橋市内から見る赤城山は、新緑に萌えています。
 グングンと迫る、鍋割山。
 鮮やかなグリーンの山肌が、車窓いっぱいに広がります。


 今日は午前中、バンドの練習がありました。
 場所は、赤城山中にあるメンバーの自宅スタジオ。
 平日の朝から、こうやって集まれるのが、フリーランスおやじたちの特権です。

 スーパーローカルおやじバンド 『KUWAバン』。
 平均年齢は56.5歳と、かなり高齢です(1人60代がいるもので)。
 ま、楽しみながら活動をしているので、滅多に練習なんてしません。
 するとすれば、ライブの前に1回、近況報告を兼ねて音合わせをするくらいです。
 で、今日が、その日でした。

 実は来週、ミニミニライブをやります。
 “ミニミニ” ですから、演奏する曲もたった3曲です。
 だもの、ものの1時間で練習終了!
 その後は、お茶を飲みながら雑談&打ち合わせです。

 なんの打ち合わせかというと、ミニミニライブ当日の段取りであります。
 実は、このライブは余興なのであります。

 メインは・・・

 はい、来週、前橋市内の某ホテルで開催される 『「新ぐんまの源泉一軒宿」出版記念祝賀会』 なんであります。
 第1部では、僕の基調講演を行います。
 第2部が、出版祝賀パーティーとなります。

 で、とかく堅苦しくなってしまう祝賀会の場を盛り上げようと、我がオヤジバンドが登場することになったのであります。

 当日は、群馬県内の温泉、観光関係の方々が大勢来られます。
 群馬の温泉の今後を真面目に考えながらも、前向きに、明るく、出版を祝いながら語り合いたいと思います。

 出席者のみなさん、よろしくお願いいたします。


 練習を終えた帰りの車の中でも、やっぱり、この歌を歌ってしまいました(古い!)。

 ♪ポーリュシカ・ポーレ それは愛の言葉
   二人だけの誓いさ 永遠(とわ) に消えはしない~♪
 ( 「ポーリュシカ・ポーレ」 仲雅美)
  


Posted by 小暮 淳 at 21:03Comments(0)ライブ・イベント

2014年05月21日

書くことと話すこと②


 なぜ、本を出すのか?
 先日、このブログでも話題にしたテーマです。

 “画家は絵が売れなくても個展を開く” のと、同じこと。
 そのように、僕は答えを導きました。
 画家は、絵を書くのが仕事です。
 ライターは、文章を書くのが仕事です。
 だから出来上がった作品を、世に発表することは当然の結果なのであります。

 だから僕は本を出すのだと・・・

 はたして、それが答えなのでしょうか?
 あれから、ちょっと自家撞着を起こしています。
 本当に、そうだろうかって?

 なぜなら、発表の手段なら “本” 以外にもあるからです。
 それは、新聞や雑誌での連載です。
 画家にとっての “個展” であるならば、これで充分なはずです。

 どちらも、一過性のものですから。

 でも、本の出版は違います。
 “形” として残るし、持続性があります。
 画家に例えるならば、それは個展ではなく “常設展示” や “記念館” のレベルになるはずです。

 いやいや、違うぞ!
 そこまで考えあぐねて、今までの理由を全否定しました。
 だって僕にとって本の出版は、最終目的ではありませんもの!

 まずは 「温泉」 ありきです。
 それも 「群馬の温泉」 です。
 この素晴らしき群馬の温泉を、全国へ知らしめること!

 そのためのツールとして、本の出版という作業が存在するのであります。
 そして、本を出版すると、さらにツールは増えます。

 その1つに、講演やセミナーがあります。
 一見、ライターという 「書く仕事」 とは無縁のように思われますが、決してそんなことはありません。
 伝えようとすることは、同じなんですね。

 取材して、見て、聞いたことを書く。
 書いたものを本にして伝える。
 でも、文字では伝えきれないモノがあります。
 こんな時、言葉で伝えることができる講演やセミナーの存在は、 表現者として大変ありがたい存在となります。


 おかげさまで先月の新著出版以降、いくつかの講演依頼をいただいています。
 講演は、本では伝え切れなかったこと、文字では表現できなかったことを、読者のみなさんに伝えられる絶好のチャンスです。
 一般聴講が可能な講演会の日時が決まりましたら、またブログでもお知らせします。

 結論!
 僕にとって本の出版や講演会は、群馬の温泉の魅力を伝えるための “ツール” ということになりまた。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:33Comments(4)講演・セミナー

2014年05月20日

テルマエ・グンマ


 あんまりヒマだし、今日は20日だったので、ぷらりと映画を観てきました。
 毎月20日はサンクスデー! 1,100円で映画が観られるのであります。


 「先生!」
 突然、映画館の前で、中年の男性に呼び止められました。
 見覚えのある顔です。えーと、えーと・・・
 そうです、僕が講師を務める温泉講座の受講生です。

 「今、『テルマエ・ロマエ2』 を観てきました。草津と法師と宝川が出てました!」
 と、さっそく温泉ネタをふってきました。
 「次回の講座は、来週ですよね。楽しみにしています。では、失礼します」
 と、立ち去って行きました。

 ふ~、セーフ!
 「あれ、先生も映画ですか?」 なんて訊かれたら、どうしようかとあせっていたのです。
 だって、僕が観に来た映画も 『テルマエ・ロマエ2』 だったのですから。


 いやいや、笑いました!
 前作よりギャグはパワーアップしているんじゃありませんかね。

 そして温泉も、前作は大滝温泉(静岡県) や北温泉(栃木県) がメインでしたが、今回は全部、群馬県です!
 完全に、「テルマエ・グンマ」 でした。

 ご存知、草津は「湯畑」 と 「湯もみ」。
 ラーメン屋のシーンでは、往年のコメディアン、白木みのるが登場!
 パワフルな演技は、とても80歳とは思えません。

 法師温泉 「長寿館」 と宝川温泉 「汪泉閣」 は、「宝泉館」 という一軒の温泉宿の設定で、内風呂は法師温泉、露天風呂は宝川温泉が使われていました。
 どちらも、群馬が誇る秘湯の混浴温泉であります。

 特筆すべきは、宝川温泉の露天風呂シーンでしょうね。
 これまた往年のアイドル(?)、松島トモ子さんが登場です。
 しかも、湯の中でクマに噛まれるというパロディー付き!(彼女は過去にライオンに襲われて、大ケガをしました)

 でも、なんでクマが登場したか、分かりますか?
 これは、二重のパロディーなんですね。
 かつて(昭和30~40年代)宝川温泉は、クマと入浴できる温泉として全国的に有名になったことがあるんです。
 現在は条例により人間とクマ入浴は禁止されていますが、名残として今でも敷地内には熊園があります。


 ま、こんだけ群馬の温泉が1つの映画で紹介されることもないでしょうから、大変喜ばしいことであります。
 群馬の温泉ファン、必見の映画であります。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:39Comments(6)シネマライフ

2014年05月19日

あの日の登山者


 今は携帯電話がありますから、家の電話は滅多に鳴ることはありません。
 たとえ鳴っても、ソーラーパネルや家庭教師、教材の業者からの勧誘電話だったりします。
 だから、たとえ鳴っても、ナンバーディスプレイの表示を見て、知らない番号の場合は出ないことにしています。

 今日、部屋で仕事をしていたら、珍しく家の電話がなりました。
 表示を見ると、携帯電話の番号です。

 携帯電話?
 友人、知人、仕事関係の人なら直接、僕の携帯電話にかけてきますもの。
 だって僕の名刺には、電話番号は携帯電話しか記載されていません。

 珍しい人がいるものだな~、と思いながら受話器を取りました。

 「小暮さんですか?」
 「はい、そうですけど・・・」
 「○○市のOです」
 と言われても、瞬時には誰だか分かりません。

 「???」
 「昔、三峰山で写真を撮ったOです」
 と言われて、初めて 「ああ~!」 と大声を上げました。
 昔のことですから、おぼろげに名前は覚えていましたが、顔は思い出せません。

 「突然、すみません。今日、書店で小暮さんの本を見て、買ったものでから……。なつかしくて電話をしてしまいました」


 あれは、まだ次女が生まれる前のこと。
 長女だって小学生の低学年で、長男は未就学だったと思います。
 家族4人で、みなかみ町と沼田市の境にある三峰山(1123m) を登山した時のことです。
 山頂近くの展望台付近で、1人の男性登山者に声をかけられました。

 「写真を撮らせてください。とっても雰囲気がいいものですから」
 と彼は、僕ら家族の写真を撮ってくれました。
 「よろしければ住所を教えていただけますか? 写真を送ります」
 彼は、フリーのカメラマンでした。

 そして数日後、大きく引き伸ばされた家族の写真が届きました。
 沼田市街地を見下ろす絶景をバックに、僕と家内と、まだあどけない長女と長男が写っています。
 今でも我が家のリビングに飾られています。


 「 『新 ぐんまの源泉一軒宿』、いいですね。今夜、じっくり読ませてもらいます」

 あれから何年経ったんだろう・・・
 長女の年齢を考えると、かれこれ20年近くになります。
 その後、Oさんとは年賀状のやりとりはありましたが、この数年は音信不通でした。

 それから30分もの間、なつかしさから、あれやこれや近況報告話で盛り上がりました。
 「でもさ、小暮さん、だいぶ老けたね」
 とは、当たり前でしょう!
 20年前ということは、僕だってまだ30代ですからね。
 そりゃ~、今と比べれば、肌の張りだって、人相だって、若かったはずです。

 「えっ、孫がいるのーーーっ! あの時、会った女の子が母親なの!?」
 と、だいぶ驚いていましたが、20年という年月は、それくらい永いということですね。

 Oさん、ありがとうございました。
 とっても、なつかしかったですよ。

 本を書いていると、思わぬサプライズが起こるものですね。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:55Comments(0)著書関連

2014年05月18日

母校再訪


 <小学校の正門をくぐったとき、ちょっぴり気恥ずかしい思いがしたのは、十八年という時の流れのせいだけだったろうか。校庭の中央には、いまも変わらず一本の老松が堂々とそびえている。秋の大運動会には、この木を中心にして石灰の白いトラックが引かれ、万国の旗が風になびいてた。>
 ( 『上毛カルテ』 「街は何処へ」 より)


 今日は天気が良いので、実家の父を散歩に連れ出しました。

 僕の生まれ育った実家は、前橋市の旧市街地にあります。
 昔は町内に商店街もあり、とてもにぎやかな町でしたが、今では老人ばかりが目立つ過疎の町となっています。
 かつての住居跡は、すべて駐車場です。
 同級生の家も、何軒も消えています。

 「ここに何があったんかねぇ?」
 空き地や駐車場の前を通るたびに、オヤジは立ち止まって同じ言葉を繰り返します。
 僕も記憶に残っている限りの情報は伝えますが、それでも思い出せない “空間” がいくつもありました。

 時おり、薫風に乗って、軽快な音楽が流れてきます。
 「あれ、なんの音楽だろうね?」
 と訊いてみたところで、耳の遠いオヤジには聞こえていません。

 運動会の音楽のようです。
 「秋でもないのにね」 と、ひとりごちながらオヤジの手を引いて、音のするほうへ向かって歩き出しました。

 たどり着いたのは、わが母校の前橋市立M小学校。
 明治5(1872)年創立という、前橋市内で一番古い、歴史と伝統のある小学校です。
 古くは詩人の萩原朔太郎、新しい人ではコピーライターの糸井重里などが卒業生にいます。

 正門の前には、「M小学校地区市民運動会」 と書かれた看板が出ていました。
 「入ってもいいのかね?」 と心配そうに訊くオヤジ。
 「いいんだよ。じいさんはM小学校地区の市民なんだからさ」
 と言いながら、僕はオヤジの手を取り、校庭の中へ。


 なつかしい!
 いったい、何年ぶりに校庭に入ったのだろうか?
 冒頭に紹介したエッセイ集 『上毛カルテ』(上毛新聞社) を出版したのは1997年ですが、収録されている 「街は何処へ」 が雑誌に掲載されたのは、さらに9年前のこと。
 と、いうことは、なんと!取材以来26年ぶりに母校の校庭に入ったことになります。

 創立時からあったといわれるシンボルの 「一本松」。
 樹齢は140年以上ということになります。
 それでも青々として、僕が通っていた40年前と、まったく変わらぬ姿で、青空にそびえていました。


 「じいさん、一本松だよ。覚えているかい?」
 「ああ、覚えているよ。運動会に来たものなぁ~」
 と、校庭の真ん中で立ち止まり、杖に両手をかけて、天を見上げるオヤジ。

 次は、いったい、いつ、この一本松を眺めるのでしょうか・・・
 できれば、もう一度、オヤジと見てみたいものです。


 <校舎をふり返り見たとき、「できるものなら、いつまでもこのままであってほしい」 という小さな願いがあった。私のなかのちっぽけな母校愛なのだろうが、永い間この土地を離れていた者にとって、自分を育ててくれた風景が変わらずに迎えてくれることは、何ものにも替えがたい安堵感を覚えるものだからだ。>
 ( 『上毛カルテ』 「街は何処へ」 より)

   


Posted by 小暮 淳 at 21:02Comments(0)つれづれ

2014年05月17日

塾ギライ


 中学生の次女が、学校から帰ってきてからもズーーッとテレビを観ていたので、
 「あれ、勉強しなくてもいいのか?」
 と声をかけると、
 「テスト、今日で終わったし」
 と、背中で返事をしました。

 来年は受験だというのに、父親ゆずりのノンキ者であります。
 テスト前しか勉強をしないというのも、僕によく似ています。

 「塾へ行っている子は多いのか?」
 「うん、ほとんど」
 「じゃあ、お前も行くか?」
 と、心にもないことを言う僕。案の定、
 「え~~、いい。眠くなるから」
 との答えが返ってきました。

 「眠くなるからか?」
 「うん、勉強すると眠くなるもの」
 さすが!僕の娘です。
 僕も同じでした。


 実は、うちの子は3人とも、塾へ行きませんでした。
 親として 「行け」 と言った事もないし、「勉強しろ」 とも言った記憶がありません。
 とにかく “本人の自由” に任せました。

 結果、それが正しかったか、間違っていたかは、僕には分かりません。
 また、今のところ長女からも長男からも、この育て方に対しての不平不満は聞いていません。

 では、なぜ、そんな育て方になってしまったのか?

 それは、僕が “塾の子” として生まれ育ったからに他なりません。
 ※(詳しくは、当ブログの2014年2月1日「サラリーマンにあこがれて」を参照)
 「塾の子」=「勉強ができる」
 というプレッシャーと闘い続けてきた子供時代でしたからね。

 反面教師っていうヤツです。
 だから、大人になっても 「塾」 や 「勉強」 が大嫌いなんです。
 だもの、口が裂けても自分の子供たちに、「勉強しろ!」「塾へ行け!」 なんて言えません。


 「お前さ、○○高校を志望しているんだって?」
 「えっ、なんで知ってるの?」
 「この間、先生が家庭訪問のときに言ってたよ」
 「無理だって言ってたでしょ!」

 「そんなことは言ってないけど、今後の頑張り次第だとは言っていたな」
 「いいよ、無理して行かなくても」
 おいおい、それは本人が言うセリフじゃないだろう!

 「行けるところへ、行くから。て、いうか、バイトのできる高校じゃないとダメでしょ?」
 「なんだ、そのバイトのできる高校って?」
 「だって、うちって貧乏じゃん。オネエもオニイも、バイトして自分で携帯料金、払ってたもの」
 とは、その通り。お見それしました。

 もう、何も言えませんって。
 子は親の背中を見て、育つのであります。
 いや、次女の場合、姉と兄の背中を見ていたのですね。

 すまないね。甲斐性のない父親でさ(許せ!)
   


Posted by 小暮 淳 at 22:18Comments(0)つれづれ

2014年05月16日

表紙の写真


 実は今回、新著 『新 ぐんまの源泉一軒宿』 の出版にあたり、初めて書店用の販促ポスターを作りました。
 よこ18.1cm、たて51.5cmの細長い短冊形のポスターです。

 今までもポスターは作っていたのですが、温泉地の旅館やホテルなどに貼ってもらうために、もっと大きい観光用のサイズでした。
 ですから、なかなか一般の人の目には、触れなかったんですね。

 でも、今回は違います。
 お近くの書店に貼ってありますから、見てくださいね!


 そのポスターに使用されているのが、本の表紙と同じ写真です。
 夕暮れせまる山あいの一軒宿。
 V字谷の底で、夕げの明かりを灯しています。
 実に、旅情あふれる会心の一枚だと思います。

 この写真を撮ったのは、2009年に出版した旧著 『ぐんまの源泉一軒宿』 を撮ったカメラマン、綱島徹氏です。
 “暗闇の魔術師” と呼ばれる彼の写真テクニックは、惚れ惚れします。
 僕はいつも彼の撮影に立会いますが、とにかく粘って粘って粘りまくる!
 写真への執念を感じます。

 でないと、あの幻想的な写真は撮れないのでしょうね。


 で、本を出版するたびに話題になるのが、「表紙の写真はどこか?」 ということ。
 ふつう、表紙の撮影場所は、カバーの折り返しの部分に記載されていることが多いのですが、僕の温泉シリーズでは毎回、場所を明かしていません。
 その理由は、掲載されている温泉宿を平等に取り上げたいからです。
 グラビア写真にしても、しかり。
 「うわ~、きれい! 行ってみた~い!」 と思われた時、旅館名が明記されていると、他の宿に対して不公平が生じるからです。

 でも読者のみなさん、ご安心ください。
 すべて本文の中にヒントがありますから、じっくりと読んでいただければ、表紙の写真はどこの温泉か分かりますよ!

 今回も、探してみてくださいね。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:43Comments(2)著書関連

2014年05月15日

しょんべん、タラリ②


 読者のみなさんは、覚えていらっしゃいますか?
 実家のトイレには、オヤジが小便をたらして汚すため <座ってすること!> と貼り紙がされているという話。

 その後、どうなったと思いますか?


 先日、両親がデーサービスへ行っている留守に、実家に顔を出してきました。
 アニキと、今後の介護スケジュールの相談をするためです。

 すると、1階のトイレに貼り紙がありません。

 「あれ、どーしたの貼り紙? じいさん、もう、しょんべんたらさずに出来るようになったんかい?」
 と僕が言えば、
 「それがさ、まいっちゃったよ! オヤジさ、何していたと思う?」
 とアニキは呆れ顔で、貼り紙をはがした顚末(てんまつ)を話し出しました。

 いつまで経っても、トイレが汚れているので、アニキは、
 「ちゃんと座って、おしっこしているのかい?」
 とたずねると、オヤジは、
 「座ってしているよ」
 と答えるのだそうです。
 「座ってしているのに、どうしておしっこが、こんなにもたれてるんだよ」
 と問い詰めるアニキ。
 すると、オヤジは不思議なことを言い出したといいます。

 「座ったほうが、たれるんだよ。だって、届かないんだから・・・」

 届かない?とは、どういうことでしょうか?
 「笑っちゃうぜ! オヤジは、どこに座って小便をしていたと思う?」
 「便座じゃないの?」
 「それがさ・・・クククク(微笑)」
 「えっ、なんだよ。どこに座ってたんだよ! 笑ってないで教えろよ!」

 「それがさ、オヤジのやつ。わざわざイスを持ってきて、便器と向かい合って座って小便していたんだぜ! だもの、届かないわけだよな!ワッハハハハ(爆笑)」

 なに? イスに座って小便していたって?
 そりゃ~、届かないわ!

 「で、アニキは、どうしたわけよ」
 「だからさ、言っても分からないから下(1階)のトイレは、もう使用禁止にしたわけよ。お客さんが来た時、臭くって恥ずかしいさ」
 とのことでした。


 このことを、うちに帰ってから笑いを取ろうと家内に話すと・・・

 「あのさ、うちも使用禁止にしようかね。イスを持っていってもいいから、あなたもおじいちゃんみたいに座ってしたら!」
 と、やぶへびになってしまいましたとさ。

 イスに座ってやれって言われても・・・
 僕だって、やっぱり届きませんって(残念ながら)
   


Posted by 小暮 淳 at 20:28Comments(0)つれづれ

2014年05月14日

7回目のホイッスル


 温泉シリーズの第6弾、新著の 『新 ぐんまの源泉一軒宿』(上毛新聞社) が出版されて、約3週間が経ちました。
 各書店にも出揃い、ネット上でも販売が行われています。

 はたして、売れてるんでしょうか?

 今回が第6弾ということは、それ以前に5冊のシリーズ本が出版されているということです。
 2009年9月 『ぐんまの源泉一軒宿』
 2010年9月 『群馬の小さな温泉』
 2011年9月 『あなたにも教えたい 四万温泉』
 2012年9月 『みなかみ18湯 (上)』
 2013年4月 『みなかみ18湯 (下)』

 以上のシリーズは、現在までに累計4万7,000部以上を販売しています。
 これも、ひとえに熱烈なる温泉ファンおよび読者のみなさんのおかげであります。
 感謝申し上げます。

 で、今回の新著が加わりますと、いよいよ5万部の大台を突破します!
 まだ、ご購入されていない方は、すぐに書店へ!(笑)


 さて、冗談はここまでにして(けっこう本気)、早くも次回作シリーズ第7弾の出版が決定しましたので、お知らせします。
 発売は、2015年9月を予定しております。
 タイトルは、まだ未定であります。

 でも、取材エリアと取材先は、本日決定しました!

 午後1時30分
 某観光協会の会議室にて、第1回目の出版会議が行われました。

 出席者は出版側から担当編集者とディレクターとライター(僕)です。
 これに対して迎える取材対象側からは、某村の観光協会より局長と主事、某温泉観光協会より協会長、某温泉旅館組合より組合長、そして某村の観光課より課長と係長が集まってくださいました。

 計9名が話し合い、審議した結果、すべての条件に対し了承を得ることができ、めでたく “お見合い” が成立!
 来秋の出版に向けて、来月より取材を開始することになりました。

 シリーズ第7弾、7回目のホイッスルが鳴りました。


 取材の進捗状況などは、今後、ブログ上でも報告をしていきたいと思います。

 乞う、ご期待!
 また、長い長い取材行脚(あんぎゃ)の旅が始まります。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:31Comments(0)著書関連

2014年05月13日

鼻血にブーing


 そういえば、もう何十年も鼻血を出していません。

 子供の頃、僕は近所でも、鼻血をよく出す子で有名でした。
 友だちとメンコをしていても、タラ~!
 自転車に乗って、信号待ちをしてもポタポタ~!

 中学生の時は、テスト用紙を真っ赤に染めてしまい、医務室で横になっていました。

 ちょうど、谷岡ヤスジのギャグ漫画 「鼻血ブー」 が流行っていたころですから、 みんなから 「鼻血ブー」 なんて呼ばれて、からかわれていましたっけね。
 高校受験を前にして、さすがに両親も心配になり、僕を医者に連れていきました。
 結果、鼻の奥を焼く(?)という手術を受けることになり、それ以来、ピタリと鼻血は止まりました。

 以来、約40年間、鼻血は出ていません。


 鼻血といえば、ちまたでは漫画 「美味しんぼ」 が、物議をかもしているようですね。
 主人公が東京電力福島第1原発を訪れた直後に、鼻血を出したという描写に対して、「因果関係がない」「いや事実だ」「風評被害を助長する」「表現の自由だ」 などなど・・・。

 僕は専門家でも有識者でもないので、この件については何もコメントできませんが、作者の言っている “事実” と風評被害や因果関係が気になりました。
 実に、温泉の “効能” と化学的根拠の関係に似ているからです。

 時々、僕も “表現の自由” が暴走して、「効く」「治る」 といった表現を使用してしまうことがあります。
 その都度、良識のある編集者や新聞社の方々が、薬事法に基づいて訂正や修正をほどこしてくださいます。

 今回、そのチェック機構である小学館が、「美味しんぼ」 の掲載にゴーサインを出したわけですよね。
 これって、作者としては、すっごく燃えるんですよ。
 僕だって、取材で知りえた “事実” をオブラートにくるまず、そのまま表現していいと言われれば力が入りますもの!

 あとはモラルの問題ですが、生命に関わることです。
 “真実” の公開が望まれているのも事実です。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:58Comments(0)執筆余談

2014年05月12日

下手の横好き


 「継続は力なり、ですね」
 「えっ?」
 「気が付いたら、メールの数が800通を超えていました」
 「えっ?」
 いったい、なんのことを言っているのか、最初はさっぱり分かりませんでした。

 行きつけの薬局で、顔見知りの薬剤師さんとの会話です。
 よくよく聞いてみれば、このブログのことを言っているのでした。

 彼は、「読者登録」 をしてくださっているとのこと。
 なんでも読者登録をすると、僕がブログを書くたびに、新着を知らせるメールが届くらしいのです。
 (すみません。このテのシステムにうとくって)

 で、彼のところに、今まで届いたメールが800通を超えているということです。
 「凄いですね。まさに継続の力です。ほとんど毎日ですものね」
 と、感心されてしまいました。

 現在、記事の総数は1,300話を超えています。
 ブログを開設して4年3ヶ月ですから、1.2日に1話の割合で更新していることになります。
 て、いうことは、彼は500話あたりから読み出したことになりますね。
 えーと、えーと(計算中)、開設から約1年7ヶ月経ったあたりから読み出したことになります。
 (そんなことは、どーでもいいのですが……)


 “継続は力なり” と、よく言いますが、本当にそうなのでしょうか?
 若い頃は、そう信じて何でも続けていましたが、この歳になると、必ずしも継続していることが “力” のあることとは限らないと思うようになりました。
と、いうのも自分の場合、「下手の横好き」 が多いように思うからです。

 このブログに限らず、音楽にしても、ライター業にしても、昔から興味を持って好きになると、才能の有る無しに限らず、とことんのめり込む性格のようであります。
 でも、そのほとんどがモノになっていません。
 懲りない性分なんですね。

 でも、おかげで、好きなことに囲まれながら暮らす楽しい人生を送っています。
 下手の横好き、バンザ~イ!

 これからも、つたないブログにお付き合いいただきますよう、お願い申し上げます。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:23Comments(0)つれづれ

2014年05月11日

安政遠足の 「あ」


 奇しくも今日は、「安政遠足(とおあし)侍マラソン」(安中市) の開催日でした。

 「あ」 は、『安政遠足 中山道』
 「い」 は、『岩宿遺跡 先人の証し』
 「う」 は、『宇宙をとらえる 天文台』
 「え」 は、『栄冠は君に 高校球児』
 「お」 は、『音楽で幸せ運ぶ 群馬フィル』

 あれ、知っている 「上毛かるた」 と違うぞ?
 と思われた人もいるでしょうね。
 これは、2008年に発行された 『新・ぐんまカルタ』(ぐんまカルタ制作実行委員会) のア行の読み札です。
 僕は当時、編集委員を務めました。


 昨晩は、年に1回開かれる、この制作実行委員会の総会日でした。
 総会といっても名ばかりで、要は1年に1回、居酒屋に集まって想い出を肴に飲みましょうという会なのです。
 それでも乾杯の前には、代表より平成25年度の決算報告がありました。
 発行から6年間が経った現在でも、まだ売れているようであります。

 「ということで、ご了承いただけましたでしょうか?」
 一同、拍手。
 「では、カンパイ!」

 「世界遺産に登録されそうですね?」
 と、最初の話題は、『新・ぐんまカルタ』 には載らなかった富岡製糸場について。
 「官営としては確かに富岡製糸場だけどさ、機械を使用した製糸工場としては前橋製糸(明治3年創業) のほうが古いんだよね」
 と、代表のウンチクから始まり、「今後、富岡製糸場は、どうなるのか?」 の議論が奮闘しました。


 やがて話題は、歴上の人物へ・・・

 「き」 の 『教育に心血注ぐ 楫取素彦』
 「く」 の 『ぐんまの詩人 朔太郎』
 「そ」 の 『造船の父 小栗上野介』
 「よ」 の 『横浜開港 中居屋重兵衛』
 など、元祖 「上毛かるた」 には載っていない偉人たちの話で、盛り上がりました。

 ちなみに、このカルタには、こんな札もあります。
 「け」 の 『渓谷残し 八ッ場ダム』 

 一時は、「渓谷沈め」 という言葉まで議論された札です。
 いよいよ、今秋より本体のダム工事が着工になります。
 はたして、川原湯温泉のゆくえは?
 今後も見守っていきたいと思います。

 ※『新・ぐんまカルタ』 は、県内有名書店にて販売中です。
  


Posted by 小暮 淳 at 17:50Comments(3)酔眼日記

2014年05月09日

またしても幽霊文


 まったくもって、不気味で気持ちが悪いのであります。
 またしても今日、僕の前に現れました。
 
 幽霊文!


 読者の方は、覚えていますでしょうか?
 以前、このブログで、筆者名のないエッセーが新聞や雑誌に掲載されている話を。
 (2013年6月29日「さまよう幽霊文」参照) 

 一人称で書かれているのに、“どこ” の “だれ” が書いているのか分からない記事のことです。
 本来、新聞や雑誌の記事は、特定の筆者名を載せない限りは、すべて三人称の文体でなければなりません。
 「うれしい」「悲しい」 などの感情や、「おいしい」「まずい」 などの嗜好は、NGです。
 無記名なのですから、当然です!

 新聞の記者や雑誌の編集者、フリーのライターは、それに徹して文章を作成しています。

 が今日、某新聞紙上で、またしても幽霊文がさまよっていました。


 「三都の魅力」 と題した、大阪・神戸・京都をめぐる旅のエッセーです。
 “エッセー” の形態をとった時点で、旅人の存在を明確にするのがルールです。
 なのに、誰が旅したのか? 男性なのか、女性なのか? 若い人なのか、年配なのか? 完全にシークレットの文章でした。

 大阪では<道頓堀を往復する「とんぼりリバークルーズ」に乗船し><グリコの巨大看板などコテコテの風景を満喫した。> といい、神戸では<革細工の財布作りに挑戦し><予想以上の出来栄えに深い満足を覚え>ています。
 また、京都では大覚寺にて、<般若心経の写経に挑戦>するも<なかなか思うように書けない>ので、<悟りには縁遠い自分を改めて確認した。> と感想まで述べています。

 あ、あ、あなたは、いったい、誰なんですかーーーーーーッ!!!


 と、いうことで、久しぶりに幽霊文を読まされ、朝から少々不機嫌な一日を過ごしております。

 編集者のみなさん、くれぐれも一人称の文章には、筆者の記名をお願いいたします。
 そうでないと、読者は消化不良を起こし、体調を崩す恐れがあります。
 ので、あしからず。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:06Comments(0)執筆余談