温泉ライター、小暮淳の公式ブログです。雑誌や新聞では書けなかったこぼれ話や講演会、セミナーなどのイベント情報および日常をつれづれなるままに公表しています。
プロフィール
小暮 淳
小暮 淳
こぐれ じゅん



1958年、群馬県前橋市生まれ。

群馬県内のタウン誌、生活情報誌、フリーペーパー等の編集長を経て、現在はフリーライター。

温泉の魅力に取りつかれ、取材を続けながら群馬県内の温泉地をめぐる。特に一軒宿や小さな温泉地を中心に訪ね、新聞や雑誌にエッセーやコラムを執筆中。群馬の温泉のPRを兼ねて、セミナーや講演活動も行っている。

群馬県温泉アドバイザー「フォローアップ研修会」講師(平成19年度)。

長野県温泉協会「研修会」講師(平成20年度)

NHK文化センター前橋教室「野外温泉講座」講師(平成21年度~現在)
NHK-FM前橋放送局「群馬は温泉パラダイス」パーソナリティー(平成23年度)

前橋カルチャーセンター「小暮淳と行く 湯けむり散歩」講師(平成22、24年度)

群馬テレビ「ニュースジャスト6」コメンテーター(平成24年度~27年)
群馬テレビ「ぐんまトリビア図鑑」スーパーバイザー(平成27年度~現在)

NPO法人「湯治乃邑(くに)」代表理事
群馬のブログポータルサイト「グンブロ」顧問
みなかみ温泉大使
中之条町観光大使
老神温泉大使
伊香保温泉大使
四万温泉大使
ぐんまの地酒大使
群馬県立歴史博物館「友の会」運営委員



著書に『ぐんまの源泉一軒宿』 『群馬の小さな温泉』 『あなたにも教えたい 四万温泉』 『みなかみ18湯〔上〕』 『みなかみ18湯〔下〕』 『新ぐんまの源泉一軒宿』 『尾瀬の里湯~老神片品11温泉』 『西上州の薬湯』『金銀名湯 伊香保温泉』 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 『上毛カルテ』(以上、上毛新聞社)、『ぐんま謎学の旅~民話と伝説の舞台』(ちいきしんぶん)、『ヨー!サイゴン』(でくの房)、絵本『誕生日の夜』(よろずかわら版)などがある。

2015年07月30日

アツ~イ話


 気のせいじゃないと思います。
 実際に東へ行くほど、体感温度を高く感じます。

 先日、横浜から群馬に出張に来たサラリーマンが、こんなことを言ってました。
 「横浜も暑いけど、群馬の暑さはレベルが違いますね。しかも、高崎から前橋、伊勢崎と東に向かうほど、車のエアコンの風量を強くしている自分がいます」

 ん~、ごもっともです。
 僕も館林に近くなればなるほど、そう感じます。


 で、今日は、伊勢崎市を通り越して、みどり市へ行って来ました。
 みどり市笠懸公民館で、講演会があったのです。

 「やっぱり暑さが違いますね」
 これが僕の、講演会担当者に会った時の第一声です。
 「たぶん、前橋とは湿度が違うと思いますよ」

 確かに!
 前橋は、直射日光がジリジリと当たる炎天下の暑さはハンパじゃないが、日陰はなんとかしのげます。
 でも、みどり市は日陰でも蒸し暑さが、たまらない!
 スチームサウナの中にいるようです。

 「こんなに暑くて、お客さん、来ますかね?」
 と不安になる僕。すると、
 「今日は、180人を超える申し込みがあります」
 「ひゃ、ひゃ、180人ですか~!」

 行ったことがある人ならご存知だと思いますが、笠懸公民館は、笠懸野文化ホールに併設された立派な施設です。
 恐る恐るホールを覗き込むと、でかくて広~いのであります。
 そこに、何列ものイスが、ズラリと並んでいます。


 今回、僕は、この公民館で開催される 「平成27年度 みどり市笠懸地域高齢者大学」 の第1講講演の講師を務めることになり、開講式から出席してきました。
 そして閉会の後、約90分間の講演を行いました。
 講義のテーマは、「郷土」。
 もちろん、僕の場合、郷土の温泉の話ということになります。

 「暑いですね~!」
 開口一番、やっぱり、この言葉が出てしまいました。
 「暑いときに恐縮ですが、アツイ話をします」

 話を聞いている受講者よりも、僕のほうがアツクなってしまい、講演が終了したときには、全身汗びっしょりになっていました。
 もちろんホール内は、十分にクーラーが効いていたんですけどね。


 で、明日も猛暑が予想される中、アツ~イ講演を行います。
 会場は、前橋市の下川淵公民館です。
 こちらは一般の聴講が可能な公開講演会ですので、興味と時間のある方はお越しください。
 ※(詳しくは、当ブログの2015年7月24日 「公開講演会のお知らせ③」 をご覧ください)
    


Posted by 小暮 淳 at 20:45Comments(2)講演・セミナー

2015年07月29日

マロの独白⑤ 熱中見舞い


 こんばんワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、8才です。

 いゃ~、暑いっすね~!
 こりゃ、暑いを通り越して、熱いのであります。
 「だから今年は、“熱中お見舞い” だな」 なーんて、ご主人様が話していましたっけね。

 では、オイラからも改めて、「熱中お見舞い申し上げます」。


 読者の皆様は、このクソ暑い夏をどのように過ごしていますか?
 でも人間は、いいですよね。汗をかきますもの。
 オイラたち犬は汗腺がありませんから、熱が体にこもってしまって大変なんです。
 いっつも口を開いて、ハーハー言ってます。

 チワワの中でも、オイラは特に舌が長いんですよ。
 だから床にうっつぷして、ハーハーやっていると、時々ベロが床に貼り付いたりしちゃったりして……。
 それ見て、ご主人様は、いっつも笑い転げているけど、だったらいつまでも見ていないで、床からはがしてほしいものです。

 でもね、ご主人様には感謝しているんですよ。
 だって、オイラの首に保冷剤を巻いてくださるのは、家族の中で、ご主人様だけですもの。
 外出の時だって、ゲージをちゃんと涼しい浴室に移動してくれるので、オイラはヒンヤリとしたタイル張りの床で、快適に昼寝ができるんですよ。
 本当に感謝です。

 ひどいのは、次女のS様ですよ!
 オイラが近づくだけで、「マロはあっちへ行ってよ。あんたが来ると、暑いんだから」 ですって。
 実はオイラ、チワワの中でもロングコートという毛むくじゃらの種類なんです。
 そりゃ~、夏に毛皮を着て歩いているんですから、言われるまでもなく、本人が一番分かってますよ。
 でも、あからさまに嫌うことはないと思うんですよね。
 自分から好んで、ロングコートに生まれてきたわけじゃないんだから。
 

 まだまだ当分、猛暑日が続くようであります。
 ご主人様は、この暑い中、講座や講演で忙しそうに県内を飛び回っております。
 ご両親の介護をしながらなので、体力が持つか、とても心配です。

 できれば代わってさしあげたいんですけど、考えてみたらオイラは温泉が大の苦手でした。
 しかたありませんね。

 ご主人さま~、がんばってくださ~い!
 なんの役にも立たないオイラだけど、今までどおりグチなら聞いて差し上げますからね。

 よろしくワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 20:17Comments(2)マロの独白

2015年07月28日

片品温泉 「尾瀬岩鞍リゾートホテル」②


 みなさんは、“念力” を信じますか?
 僕は、信じます。


 今日は7月の第4火曜日。
 ということは、月に1度の 「温泉講座」 の日であります。
 片品温泉へ行って来ました。

 今日の天気は、“曇り、時々雨” の予報。
 「雨具を必ず持ってお出かけください」 といいます。

 案の定、朝、家を出たときは曇り空でしたが、前橋駅前でバスを待っている間に雨になりました。
 関越自動車道に乗って北に向かっても、降ったり止んだりを繰り返しています。

 「先生、雨だったらどうするんですか? リフトは中止ですか?」
 バスの中で、不安がる受講生に対して、僕は、
 「大丈夫ですよ。絶対に晴れますから! いや、晴れてみせます!」
 と、キッパリ宣言をしたのであります。
 なんの根拠もありませんが、僕は無類の “晴れ男” だし、何よりもみんなに “あの絶景” を見せてあげたいのです。

 そう、今日行った片品温泉の 「尾瀬岩鞍リゾートホテル」は、 冬はスキー場ですが、この時季、日本最大級といわれる 「ゆり園」 が広がります。
 その数、50万株、300万輪!
 その花園をリフトに乗って、眼下に眺めながら標高1,300メートルの高原を空中散歩しようというのが、今回の最大の楽しみなのです。


 ところが・・・
 ホテルに着くと、またもや雨が降り出しました。

 「先生、絶対晴れるって言ったじゃないですか?」
 「大丈夫、今、念力を送っているから絶対に晴れますって!」

 結局、一同は、傘をさしながらリフトに乗るハメに・・・

 でも奇跡は、ここから起きたのであります。
 リフトが山頂駅に近づくにつれ、雨は次第に小降りになり、な、な、なんと!着いた時には止んでいたのです。
 それだけではありません。
 やがて日が差して、「ゆり園」 の中を散策しながら下山する頃には完全な晴天となり、みんながみんな、さっきまで差していた雨傘を、日傘代わりにするほどの暑さに一転してしまいました。


 「もう、ノドがからからです」
 「早く生ビールを頼みましょう」
 結局、いつものパターンで宴会が始まりました。
 めでたし、めでたし。

 花を愛で、湯を浴み、酒に酔う。
 なんて、楽しい講座なのでしょうか!
  


Posted by 小暮 淳 at 22:45Comments(0)温泉地・旅館

2015年07月27日

坂口温泉 「小三荘」⑥


 「えっ!……」
 僕は手にしたハガキを見つめたまま、しばらく動くことができませんでした。
 先週末のことです。

 ハガキの送り主は、坂口温泉(群馬県高崎市吉井町) の一軒宿 「小三荘(こさんそう)」 の4代目主人、山崎孝さんからでした。
 <このたび健康上の理由により、やむなく7月31日をもちまして、残念ですが休業させていただくことになりました。>

 ご主人が体調を崩されていることは、前回の取材の時から知っていました。
 でも、まさか旅館を閉めるとは・・・。


 「小三荘」 を最初に訪ねたのは、10年以上も前になります。
 雑誌の取材でした。
 その時、僕は、温泉との出合いをこんなふうに書いています。

 <私が訪ねた日の湯は、やや薄にごりの淡緑色をしていた。(中略) 何よりも湯に重みがあって、温泉成分が満遍なく溶け込んでいる感じがする。こっくりとしたゲル状の液体が、肌にまとわりついてくるようだ。湯舟の中で体をさすると、ツルツルと手が滑るのがわかる。なるほど、地元の人たちが 「玉子湯」 と呼ぶはずである。>


 あの湯に、もう入れなくなるなんて!
 それよりも、ご主人の体調が心配だ!
 女将さんは元気なのだろうか?

 もう、居ても立ってもいられません。
 今月いっぱいだなんて! 急過ぎるよ!
 行けるとすれば……、今日しかありません。

 と、いうことで、猛暑の中、行って来ました。


 「わざわざ来てくださったんですか?」
 最初に出てきてくれたのは娘さん。続いて奥から女将さんが顔を出しました。
 でも、ご主人の姿が見えません。
 入院でもしているのだろうか?

 すると娘さんが、「小暮さんが来てくださいましたよ」 と、奥の部屋に声をかけています。
 「いらっしゃるんですか?」
 「ええ、いま来ますから」

 やがて現れたご主人は、かなりやせ細っていましたが、満面の笑みを浮かべています。
 でも、ノドの調子が悪いようで、声が出ません。
 それでも無理をして、一所懸命に何かを僕に伝えようとしています。

 「あ、り、が、と、う、ご、ざ、い、ま、し、た」
 そう、聞こえます。
 でも、お礼を言うのは、僕のほうです。
 だって、「小三荘」 の館内には、ロビーに行っても、食堂に行っても、浴室へ行っても、どこへ行っても僕が書いた記事が壁に貼られているんですもの。
 それも大きく拡大して、さらにラミネート加工までされています。
 最初に書いた古い記事まで残されています。


 「では、最後の湯をいただいてきます」
 そう言って、浴室へと向かいました。

 もうダメです。
 なんだか目頭が熱くなって、ウルウルしてきちゃいました。
 ご主人や女将さんとの思い出が、走馬灯のように駆けめぐります。

 今日の湯は、やや黄緑色がかった薄にごり。
 昔から無色透明だと晴れになり、白濁すると雨になると言われています。
 だとすると、明日の天気は曇りのようですね。

 トロンとして肌にまとわりつく浴感も変わりありません。
 300年間、こんこんと湧き続いている 「薬師の湯」 です。
 この霊験あらたかな湯のご利益に対して、奉納された石仏群が、今でも裏庭に鎮座しています。

 湯舟の中から 「医王仏」 と呼ばれる石仏を見るたびに、温泉の持つ果てしなく大きな力を思い知らされるのです。


 「小三荘」 の創業は昭和25年(1950)。
 それ以前は、小さな湯屋があったといいます。
 宿は65年の歴史を一旦閉じますが、湯は湧き続いています。

 きっと、また復活することを祈って、石仏に手を合わせました。
   


Posted by 小暮 淳 at 21:42Comments(4)温泉地・旅館

2015年07月26日

やさしさを連れて


 ♪ 四万に出会い 四万と別れて やさしとを連れて帰る
   四万と出会い 四万と別れて やさしさを連れて帰る
   四万と出会い 四万と別れて 思いを重ねてゆく
   四万と出会い 四万と別れて やさしさを連れて帰る ♪
          (作詞・作曲 桑原一 『四万のうた』 より) 


 今年も見事に晴れました!
 4年連続の晴れ! しかも毎年、猛暑です。

 前橋から四万温泉へ向かう途中、中之条町の国道に設置されている電光掲示板には、「37℃」 の表示が!
 「ひぇ~、今年も過酷なライブになりそうですね」 といえば、
 「片時もビールが手離せません」 とバンマスの桑原氏。

 四万温泉は、標高660メートルにある山紫水明の地。
 清流、四万川の川風と、森からの緑風が心地よい別天地。
 ですか……
 やっぱ、日中の炎天下は暑いのであります。

 なぜか、ライブが開催される広場は、ステージ側が日向で、観客側が日陰という皮肉な立地条件。
 それでも我ら 「KUWAバン」 メンバーのオジサン&オバサン5人組は、今年も元気にストリートライブをこなして来ましたよ。


 2012年にスタートした 『レトロ通りの懐かしライブ』。
 今年4回目を迎え、「KUWAバン」 は毎年、トリを務めさせていただいています。
 オリジナル4曲を含む全7曲を熱唱!
 温泉協会さんの配慮で、今年は歌詞カードが観客に配られました。

 ♪ 水は清く 変わらず流れ
   人は今でも ゆっくりと生きている
   四万に出会い 四万と別れて やさしさを連れて帰る ♪

 15年前に作った 「四万のうた」 は、すっかり四万温泉のテーマソングとして定着しています。
 ライブの運営委員を務める温泉協会の職員や旅館のご主人たち、そして浴衣姿の観光客も一緒になって、大合唱となりました。
 そして最後は、もちろんお約束の 「GO!GO!温泉パラダイス」 を踊ってフィナーレへ。


 暑かった~!
 でも、それ以上に我々も四万の人たちも熱いのです。
 そして、人情に厚く、友情にも厚い!
 そんな純朴で、素敵な四万の人たちとだから、長い間、こうして交流を続けているのでしょうね。

 もちろん、ライブが終われば、宴会です。
 宿で温泉に浸かり、さっぱりと汗を流した後、居酒屋へ!
 運営委員の人たち、他の出演バンドの人たちと、夜が更けるまで、飲んで騒いで、語り明かしたのであります。


 そして今日、各々が “やさしさ” という名の思い出を連れて、それぞれの町へ帰って行きました。

 四万温泉のみなさん、ありがとうございました。
 また来年の夏、会いましょう!
  


Posted by 小暮 淳 at 21:38Comments(2)ライブ・イベント

2015年07月24日

公開講演会のお知らせ③


 自称、群馬温泉大使の僕は、年に何回か、講演やセミナーの講師をしています。
 でも、そのほとんどは企業や団体などからの依頼で、特定の人たちを対象にしたものです。

 ところが、どうしたんでしょうか?
 一昨年あたりから、公民館などの地域住民を対象にした講演会が増えました。
 ありがたいことです。

 やっぱり、不特定多数の方を対象にした講演会は違いますね。
 何が違うかって、話を聴く、その姿勢ですよ。
 やっぱり企業や団体に頼まれて行う講演は、研修会名目のようなところがありますから、聴講する人たちも半強制的に参加させられているわけで、当然、温泉にまったく興味のない人もいるわけです。

 すると興味のない話は、坊さんの念仏と同じ。
 あっちでもコックリ、こっちでもコックリと居眠りする人の割合が増えるというものです。
 壇上にいると、この人たちが、とーっても気になるわけです。

 でも、一般公開の場合は違います!
 有料でも、無料でも、みなさん温泉に興味があって、わざわざ会場まで足を運んでくださるわけですからね。
 その真剣さが違います。

 当然ですが、話をする側も力が入るというものです。
 もっとためになる話をしてやろう! もっと面白い話をしてやろう!ってね。


 と、いうことで、久しぶりに来週、一般の方も聴講が可能な講演会が前橋市内で開催されます。
 平日の午後ですが、時間と興味がある方は、ぜひ、ご来場ください。

 当日も猛暑が予想されます。
 水分補給の用意を忘れずに!



        講演会 『群馬は温泉パラダイス』
   ~「温泉大国」 ぐんまの魅力を再発見してみませんか~

 ●日 時  2015年7月31日(金) 午後1時30分~3時30分
 ●会 場  下川淵公民館 ホール (前橋市鶴光路町701)
 ●講 師  小暮 淳 (温泉ライター)
 ●料 金  入場無料
 ●申 込  公民館へ直接来館、電話またはメールにて
 ●問 合  前橋市下川淵公民館 TEL.027-265-0651
         E-mail d410213@city.maebashi.gunma.jp
  


Posted by 小暮 淳 at 10:08Comments(0)講演・セミナー

2015年07月22日

大胡温泉 「三山の湯 旅館 三山センター」⑩


 今日は、前橋市鼻毛石町にある宮城公民館(旧宮城村) で開催された高齢者教室 「旅講座」 の講師に招かれ、2時間ほどの講演を行ってきました。

 高齢者教室というくらいですから、地域に暮らしている60歳以上の高齢者が対象なのですが、ま、市が開催する行事ですから、それ以外の人は絶対にダメ!ということはありません。
 実際には、50代の人もいましたし、地域外から申し込まれて参加した人もいたようです。

 ブログの読者もいましたよ!
 以前、僕が、宮城公民館へ会場の下見に行ったという記事を書いたところ、わざわざ問い合わせて、遠方より聴きに来てくださいました。
 うれしいですね。

 猛暑の中、100人を超える大勢の来場者がありました。
 この場を借りて、お礼を申し上げます。
 ありがとうございました。
 そして、公民館のTさん、大変お世話になりました。
 また、一緒に 『GO!GO!温泉パラダイス』 を踊りましょうね!


 講演を終えて、公民館を出たのは、午後の1時。
 汗をビッショリかいているし、お腹も空いています。
 汗も流せて、空腹を満たせる場所といえば、温泉です。

 宮城公民館からの帰り道に、ちょうど大胡温泉の前を通るのです。
 思えば今年は、3月11日の震災記念日以降、女将さんの顔を見ていません。

 昼飯は、焼きまんじゅうに決めました!


 「あ~ら、小暮さ~ん! 小暮さんの知り合いだという人が、たくさん来てくださってるのよ」
 と女将さんは、いつ訪ねても満面の笑みで僕を迎えてくれるのです。

 「昼飯、食べに来ました。ひと風呂浴びてくるから、焼きまんじゅうを焼いておいてください」
 そう告げると、僕は勝手知ったる館内を、タオルを振り回しながら浴室へ向かったのであります。
 相変わらず、浴室の前には、ベタベタと僕が書いた新聞や雑誌の記事が貼られています。
 このブログの記事までもが、大きく引き伸ばして展示されています。

 これでは、完全に僕の記念資料館じゃないですか!

 でも、うれしいですね。
 そんな女将さんがいる温泉宿だから、僕は旅館の前を素通りできないんですよ。


 相変わらず今日も、熱めのガツーンと五臓六腑に染み渡るようなパンチの効いた湯であります。
 おかげで、湯上がりは汗が噴き出して、いつまでたっても服が着られませんでしたよ。

 でもね、ノンアルビールとともに、かぶりついた焼きまんじゅうの美味しかったこと!
 思わず、「うんめぇ~!」 と声に出してしまったほどです。
 八丁味噌と京味噌の絶妙なブレンドと、香ばしい焼き具合! 見事です。

 これで1串5個で、200円という安さ!
 この味を目当てに、風呂に入りに来る人が多いのも納得です。
 僕も、必ず食べますもの。


 女将さん、ごちそうさまでした。
 また近くまで来たら、顔を出しますね。

 温泉と焼きまんじゅうは、実に相性が良いのであります。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:52Comments(0)温泉地・旅館

2015年07月21日

カブトムシの日参


 ブーーーン、ブーーーン、バシッ!
 ブーーーン、ブーーーン、バシッ!

 「えっ、まさか!」

 あわててカーテンを開けて、窓の外を見ると・・・
 やっぱり、そうです。カブトムシです。


 記憶力の良い読者は、覚えているかもしれませんね。
 去年の夏、毎日のようにカブトムシが、僕の部屋を訪ねて来た話を。
 ※(2014年8月3日 『カブトムシ、飛んだ。』 参照)

 あの時は、お盆が近いということもあり、ご先祖様が虫に姿を変えて会いに来たのではないかと、息子と話していたのであります。

 ツバメは毎年、巣の場所を覚えていて、同じ所に帰って来るといいますが、カブトムシもそんなことがあるのでしょうか?
 まれに越冬する2年物の成虫がいると聞きますが、でも、カブトムシは昆虫です。
 去年のカブトムシが、僕の家を覚えていて、やって来たとは考えられません。


 床に就くため、歯を磨きに階下へ降りて行くと、先ほど仕事から帰って来たばかりの息子が、リビングのソファーでくつろいでいました。

 「先に寝るぞ、おやすみ」
 そう、声をかけようとした矢先です。
 「さっき、カブトムシが来たよ。去年のヤツかもしれない」

 息子によれば、カブトムシは窓の外でホバーリングをしながら何度も何度も窓ガラスを叩いたといいます。
 僕の部屋に来るときと同じです。
 網戸があるのに、決して止まろうとはしません。
 ホバーリングしながら、窓に激突して、音を立てているのです。

 まるで、何かを僕ら家族に、知らせようとしているみたいです。


 で、ここまでは一昨晩のこと。
 そして昨晩・・・

 またカブトムシは、やって来ました。

 ブーーーン、ブーーーン、バシッ!
 ブーーーン、ブーーーン、バシッ!

 やはり、何かを言いたそうです。
 いったい、何を告げに来るのでしょうか?

 誰か、虫語の翻訳機をお持ちの方がいたら、貸してください。
   


Posted by 小暮 淳 at 17:24Comments(2)つれづれ

2015年07月19日

ウナギを食べないって本当?!


 台風が去り、梅雨が明けて、連日の猛暑日が返って来ました。
 夏バテは、していませんか?

 日本人は、なぜか夏バテ防止にウナギを食べるんですね(僕は食べませんけど)。
 今週の金曜日は 「土用の丑の日」 ということなので、今日は “うなぎ” ネタでお送りします。


 今年の4月から群馬テレビでスタートした、新番組 『ぐんまトリビア図鑑』 は観てますか?
 僕は第1回から、この番組のアドバイザーおよび監修を務めています。

 以前、といっても5年も前のことですから、新しい読者は記憶にないかもしれませんが、このブログでも “ウナギを食べない人たちがいる” という記事を書いたことがありました。
 ※(2010年8月4日の 「謎学の旅② ウナギを食べない住民」 参照)
 その後も僕は、ウナギを食べない群馬県民を取材して、情報誌等に記事を発表してきました。
 ※(当ブログ 「お気に入り」 の 「民話と伝説の舞台」 参照)


 で、このたび、いよいよ、この “ウナギを食べない人たち” が、テレビに登場します!

 前橋市の 「鰻池」 や、高崎市の 「御神池」 のウナギにまつわるおどろおどろしい伝説や平成の現代でも、そのタタリを恐れる住民たちの今を、カメラが追います。

 土用の丑の日に、ウナギを食べる人も食べない人も、このトリビアは必見ですぞ!


        『ぐんまトリビア図鑑』

 ●放送局  群馬テレビ(地デジ3ch) 
 ●放送日  毎週火曜日 21:00~21:15(最終火曜日を除く)
 ●再放送  土曜日 10:30~/翌月曜日 12:30~
 ※第13回 「ウナギを食べないって本当?!」 は、7月21日の放送です。
          


Posted by 小暮 淳 at 22:13Comments(2)謎学の旅

2015年07月18日

夏だ! 四万だ! ストリートライブ!


 今年も、やって来ました~!
 四万温泉協会主催による夏の祭典 「レトロ通りの懐かしライブ」。
 今年で、4回目となります。

 で、第1回から出演しているバンドというのが、唯一、我らがスーパーローカルオヤジバンド 「KUWAバン」 だけなのです。
 ということで、今年もトリを取らせていただきました。


 でも今年の 「KUWAバン」 は、ちょっと違うのだ。
 いつもだと、オールディーズやグループサウンズのコピー曲が占めるのだが、今回は4曲もオリジナル曲をやってしまうのです。

 四万温泉といえば、当然、あの名曲 『四万のうた』 は、欠かせません。
 そして、群馬のソウルフード 「焼きまんじゅう」 から生まれたご当地キャラクター 「焼きまんじゅうろう」 のテーマソング 「焼きまんじゅう 旅すがた」。
 さらに、湯の国群馬のいで湯伝説を歌った新曲 『湯源郷(とうげんきょう)』 も四万温泉で初お披露目いたします。
 もちろん、最後はみんなで 『GO!GO!温泉パラダイス』 を歌って踊りますよ!

 ストリートライブだから、観覧は無料です。
 温泉に入って、湯上がりのビール片手に浴衣で、お越しください。
 会場で、僕らもビール片手に、待ってま~す!


       「レトロ通りの懐かしライブ 2015」

 ●日 時   2015年7月25日(土) 11:00~16:15
 ●会 場   四万温泉(群馬県吾妻郡中之条町)
         落合通り入口 「新湯横丁広場」
 ●出 演   一般公募によるアーティスト9組
         ※「KUWAバン」 は15:40~の出演予定。
 ●問 合   四万温泉協会 TEL.0279-64-2321
  


Posted by 小暮 淳 at 11:53Comments(0)ライブ・イベント

2015年07月16日

おだやかな夜


 「お前、顔が変わっちゃったね」
 「そうかい?」
 「だいぶ、やせちゃったものね」
 「ああ」
 「仕事が、きついのかい?」
 「べつに、そんなことはないけど」

 「すまないね」
 「・・・」

 88歳になった母親と、57歳になる息子の会話です。
 母親はベッドの中で、問いかけています。
 息子は台所に立ち、夕食の準備をしています。


 僕は今週も、実家に泊まっています。
 でも、オフクロと2人きりなんです。
 えっ、オヤジはどうしたのかって?
 死んじゃったのかって?

 いえいえ、大ボケ全開で元気に徘徊していますよ。
 あまりに元気過ぎるので、今月からショートステイを1泊2日から2泊3日に増やしたんです。
 そしたら、まー、静かで、平安な介護生活がやってきたのであります。

 頭以外は健康なオヤジと、頭だけが健康なオフクロ。
 どっちの面倒が大変かといえば、やっぱり頭が壊れてしまっている方なんですね。
 もちろん、体が不自由なオフクロを看るのも大変は大変なんですけど、精神的な苦痛がありません。
 だって、通常の会話ができるのですから。

 つくづく、人と人をつないでいるものは、“会話” なんだと知らされました。


 「お前は丸顔でさ、目がクリクリっとしていて、可愛かったんだよね」
 「過去形かい?」
 「頬がこけて、人相が変わっちゃったよ」
 「そうかもね」
 「でもさ、ちょっとイイ男になったね」
 「えー!」
 「モテるだろ?」
 「はっ? なんだい、そりゃ?」
 「たぶん、モテると思うよ」
 「もう、いいよ。その話は!」
 「ふふふ(笑い声)」

 取りとめもない話に、ホッとなごむのでした。
 オヤジには申し訳ないけど、実に、おだやかな夜でした。
  


Posted by 小暮 淳 at 21:03Comments(2)つれづれ

2015年07月15日

磯部温泉 「高台旅館」


 ♪ 夕焼け小焼けで 日が暮れて
   山のお寺の 鐘が鳴る
   お手々つないで 皆かえろ
   カラスと一緒に 帰りましょう ♪


 この猛暑の中、昨日の日中から磯部温泉(群馬県安中市) に入り込み、取材活動を続けていました。
 温泉地といっても、磯部温泉は標高の低い平野部に位置しますから、暑いのなんのって!
 まずは、ジリジリと肌を焦がす炎天下の碓氷川河川敷にて、磯部簗(やな) を取材。
 これまたジリジリとアユを焼く炭火の炎にあぶられ、汗だくになりながら塩焼きをほお張ってきました。

 ん~、ビールが欲し~い!
 という欲求を我慢(仕事中なんだからと、自分を諭しました)
 でも、1分でも早くビールが飲みた~い!

 ということで、早々に温泉街の取材は引きあげて、4時前には宿にチェックインしてしまいました。


 「高台旅館」 は、その名のとおり、温泉街を見下ろす高台に建っています。
 誰が呼んだか、「夕焼け小焼けの宿」。

 「その昔、お客様が、ここからの景色に感動して、そう名づけたといいます」
 とは、3代目女将の伊藤浩美さん。
 真っ赤に染まる夕空の中に、影絵のように浮かび上がる妙義山のシルエットは、それはそれは息をのむほどに美しいといいます。

 「昨日の夕焼けは、見事でしたよ。今日も見られるといいですね」
 客室を案内してくれた仲居さんにも言われて、
 「では、日没が近くなったら、西側の空いている部屋は、すべて使わせてください」
 と同行のカメラマン氏は、撮る気満々であります。


 ところが・・・

 昨日は、ほとんど雲のない快晴。
 夕陽の光が大空に抜けてしまって、きれいな夕焼けを拝むことができませんでした。

 「残念ですが、またのチャンスを狙いましょう」
 「そうですよ、磯部取材は始まったばかりです。来年の春まで、たっぷりと時間はありますから」

 あきらめるのも早い僕らは、
 「では、猛暑に乾杯!」
 とばかりに、まずはビールを乾いたノドに、キューっと流し込み、
 夕げの膳に出たアユの塩焼きを当てに、キーンと冷えた地酒の 「妙義山」 をいただきながら、またまた酔いしれたのであります。
  


Posted by 小暮 淳 at 16:03Comments(0)温泉地・旅館

2015年07月13日

思い出のルースーチャーハン


 やっと、目覚まし時計をセットせずに、睡眠時間を確保することができました。
 久しぶりのオフ日を、のんべんだらりと過ごしています。

 この1週間は、仕事と介護に家庭の事情も加わり、体力ギリギリの生活を余儀なく強いられていました。
 睡眠時間は、平均4時間。
 食事をする時間もままならなかったため、常に睡魔と空腹に襲われている状態でした。

 少しでも時間が空いたら、体を横にすることを心がけていたのですが、この猛暑です。
 昼寝はおろか、仮眠も取れません。
 と、いうことで、睡眠不足は、はなからあきらめていました。

 問題は空腹です。
 腹は減るのに、食欲がないのです。
 食べたい物も、思いつきません。
 でも、何か食べなくちゃと思い、そのつど、目の前にあるパンやカップラーメンを無理やり胃袋に入れてしのいでいました。


 昨日の昼のこと。
 睡魔と空腹に耐えながら、家路を急いでいました。
 とにかく、体を横たえたかったのです。

 さる食堂の前を通りかかったときです。
 とっさに僕は、自転車のブレーキをかけました。

 <喜久屋食堂>

 知る人ぞ知る、前橋の人気B級グルメ店です。
 「えーと、なんて言ったっけなぁ……。あのチャーハン……。そうそう、ルースーチャーハンだ!」

 その途端、今まで食に対して鈍感だった僕の脳が、目覚めたように突然、信号を発し出しました。
 「ああ、ルースーチャーハンが食いたい!」 ってね。


 ルースーチャーハンは、「豚糸炒飯」 と書きます。
 読んで字のごとく、細切りされた豚肉とタケノコの炒め物がチャーハンの上にかけられた、一皿で二度美味しい贅沢なチャーハンなのです。
 20年前に出会った時の感動は、カツカレー以来の衝撃でした。

 僕は本能に導かれるまま、そのまま店内に入り、メニューも見ずに注文をしました。
 「ルースーチャーハン 並」
 これで700円とは、良心的な価格です。

 出てきた皿を眺めていたら、なんだかウルウルしてきて、すぐに手を付けられませんでした。
 遠い昔、家族みんなで食べに来た思い出が、よみがえってきてしまったのです。
 今はこうして、一人で食べています。


 厨房に目をやると、若主人が忙しそうに動き回る姿が見えました。
 確か、先代の親父さんが亡くなって、味を継いだと風の便りに聞いたことがありました。

 半分具をのけて、まずはチャーハンだけを食べ、次にチャーハンと具を交互に食べた後、残りの半分は本来の食べ方であるチャーハンと具を一緒に口の中へ!
 「う~ん、この味、この味!」


 店を出ると、ギラギラの太陽が容赦なく照り付けています。
 でも、なんだか、店に入る前と違う自分がいるのです。
 それが、なんだかは分からないのですが、少なくとも食欲がよみがえってきたことを喜んでいる自分がいました。

 「なーんだ、オレにだって、食べたい物がちゃんとあるじゃないか!」
 ってね。

 この調子で、なんとか夏を乗り切りたいと思います。
   


Posted by 小暮 淳 at 15:32Comments(2)つれづれ

2015年07月11日

マロの独白④ ドクロTシャツ


 こんにちワン!
 マロっす。
 ここんちの飼い犬、チワワのオス、8才(来月、9才になるオッサン犬です)。

 このところ、ご主人様は超多忙のご様子で、朝早く出かけて行き、昼間もどって来ても、またすぐに出かけて、帰って来るのは夜遅くです。
 仕事と介護のWパンチで、寝不足気味。過労と心労で倒れないかと心配しております(今日は、目の下にクマができていましたもの)。

 で、先ほども帰宅するなり、「おいマロ、しばらくブログを書いているヒマがないから、代わりに頼む」 ですって。
 ったく、調子がいいんだから!(おやつを倍もらうことで、引き受けましたけど)


 と、いうことで、今回もピンチヒッターです。
 えーと、今日は何を書きましょうかねぇ……。
 以前、奥様と次女のS様のことは書きましたから、では、長女のM様のことでも。

 といっても、オイラがこの家に来たときは、すでにM様は高校3年生の3学期でした。
 卒業と同時に、家を出て行かれましたから、オイラがM様と暮らしたのなんて、正味3ヶ月もありません。
 しかもM様は、犬アレルギーの持ち主!
 オイラが近寄ると、全身がかゆくなるとかで、あまり遊んではくれませんでした。

 でもね、今では 「よその犬を見ると思うんだけど、やっぱマロが一番カワイイね」 ですって!
 でしょ、でしょ、そうでしょう!
 離れて暮らしてみると、オイラの可愛いさが分かるんですよ、ご主人様!


 で、M様は6年前に結婚をされまして、現在、4歳のお坊ちゃまがいらっしゃいます。
 (オイラ、コイツが苦手です。だって、オイラのシッポを持って振り回すんだもの)
 もちろん、ムコ様も時々、一緒に来られますよ。

 最初、M様が彼を連れて来られたときは、正直、驚きやした。
 だって、ロン毛の茶髪に、ピアスに化粧だもの!
 ムコ様は、ロッカーだったのです。しかも、ヘビメタ!

 でもね、ご主人様は、初めて会ったときから大のお気に入りなんです。
 昔からアウトローな男が、大好きですからね。
 しかも、酒が飲めるときたもんだ!(長男のR様は、ほとんど飲みませんからね)
 もう、ご主人様ったら、盆と正月にムコ様が来るのが、楽しみでしょうがないようですよ。


 そして昨年の夏のこと。
 ご主人様の誕生日に、M様夫妻がプレゼントを持って、やって来られました。

 ジャーーーン!
 そのプレゼントの中身とは?

 ドクロのTシャツであります。
 それも2枚。それも銀のラメ入り。それも全面に鋲が打たれています。
 まさに、ヘビメタのロッカーTシャツであります。

 「おとうに似合うか分からないけどさ、うちのとお揃いだから」
 とM様から渡されて、ご満悦のご主人様。
 でも、ご主人様は、コテコテの70年代フォーク野郎ですからね(笑っちゃいます)。

 「そうか、お揃いなのか。どれどれ」
 なーんて言って、その場で着てみたものの、全員が爆笑!
 だって、当時のご主人様の体型は、現在よりも14㎏オーバーですからね。
 ドクロが伸びて、パンダかなんだか分かりませんって。

 それでも、ご主人様は、大層よろこばれておりました。


 あれから1年。
 今年の夏は、あのTシャツがピッタリと合うはずですよ。
 ムコ様との、夢のペアルックを楽しみにしているワン!
   


Posted by 小暮 淳 at 12:16Comments(0)マロの独白

2015年07月09日

逃げろ! 子どもたち!!


 またしても起きてしまいました。
 いじめによる少年の自殺です。
 いったい、いつになれば、なくなるのでしょうか?

 いじめ自体は、なくならないかもしれませんが、自殺は食い止められると思うんですよね。
 まわりの大人たちの、真の愛情があれば・・・


 またもやマスコミは、鬼の首を取ったように学校を叩いています。
 担任が悪い、校長は知っていたのか、教育委員会は何してる、ってね。
 でもね、あの人たちは仕事で子どもと、つきあっているんですよ。
 お金をもらって、働いている人なんだ。

 もし、その人たちがSOSを聞いてくれなかったら?
 いじめられている子を救うのは、親しかいませんよ!
 だって、親にとって子育ては仕事じゃないでしょ。
 お金をもらって、育てているわけじゃありませんって。

 愛だよ、愛!


 幸いにも、うちの子供たちは3人とも、「学校へ行きたくない」 とは言いませんでしたが、娘のクラスメートには、いじめが原因で登校拒否になったり、転校した子がいました。
 僕は、それで、いいと思います。
 無理して、劣悪な環境の中に押し込むことはありません。
 親が、子どもを逃がしてやればいいんですよ。

 だって、その子にとっては、学校が “地獄” なんですよ。
 僕は、絶対に自分の子どもに 「地獄を我慢しろ」 なんて言えません。

 お父さんも、お母さんも考えてみてください。
 自分が勤めている会社が、地獄だったら?
 転職しますよね。

 でも、それができるのは、大人だからです。
 子どもは、自分の意思では、環境を変えることができないのです。

 どうか、こんな悲しいことが繰り返されないように、お父さんもお母さんも、子どものSOSを察知したら、逃がしてあげてください。
 世間体なんて、どーでも、いいじゃないですか!
 愛する者の命を守りましょうよ。


 逃げろ! 子どもたち!!
   


Posted by 小暮 淳 at 11:27Comments(4)つれづれ

2015年07月08日

妙義温泉 「妙義グリーンホテル」


 百聞は一見にしかず!
 噂にたがわぬ絶景に、見惚れてしまいました。

 昨日は、妙義温泉の「妙義グリーンホテル」に泊まってきました。
 いや~、参りました。
 ゴルフ場に併設しているホテルだからって、あなどってはなりません。
 通された9階の角部屋からの景色は、まるで水墨画を見ているよう。
 低く垂れ込んだ雨雲のじゅうたんから顔を出した、奇岩が連なる妙義山の全景を一望!
 眼下に目を向ければ、一面のグリーン。
 この雨の中、ゴルファーたちがプレーを楽しんでいます。

 しばし、ビールを片手に、刻々と表情を変える妙義山の雄姿を眺めていました。


 泊まってみて驚いたのは、景色だけではありません。
 平日の悪天候だというのに、その宿泊客の多さ!

 取材に応じてくれた支配人代行の藤原雅和さんによれば、「ゴルフ客は3割未満」だと言います。
 ほとんどの客は、観光目的か温泉目当てとのこと。
 世界遺産になった旧富岡製糸場や群馬サファリパークが近いということもありますが、人気の秘密は利便性だけではありませんでした。

 県内客が3割を占め、その半分は、なんと!地元の客だといいます。
 富岡市民や安中市民ということです。
 「どういうこと?」 と問えば、藤原さんいわく、
 「リラクゼーションに来ています」

 そう、近場の温泉施設に泊まって、のんびりと命の洗濯をしているのです。
 これって、現代の湯治場ですよね。
 1泊2食、7,500円~(税別) というリーズナブルな価格も、リピーターを生んでいるようですよ。
 今までにない、リゾートホテルの活用術に感心してしまいました。


 で、湯治客(?) が目当ての温泉が、これまたビックリ!
 二酸化炭素を含む炭酸水素塩泉なのですが、アルカリ度を示すpH値は7.1と中性。
 なのに、湯はトロトロのツルツルで、まさに全身にローションを塗りたくっている感触なのです。

 え、なんで? と、分析書を見れば、なななんと! ナトリウムイオン濃度が12,000㎎を超えているではありませんか!
 これって、海水の10倍の濃度なんですってね。
 もちろん、源泉のままでは強過ぎるため加水されていますが、それでも “トロツル感” は尋常ではありません。

 「常連の方は、みなさん、この浴感を気にって来られます」
 とは、むべなるかな。
 毎日、入浴だけに通ってくる地元民もいるそうですよ。

 ん~、お見それしました。
 つくづく、群馬の温泉は奥が深いと思います。
   


Posted by 小暮 淳 at 22:04Comments(0)温泉地・旅館

2015年07月06日

唐揚げ記念日


 今日は朝から、無性に 「サラダが食べたい!」 と思っていたのです。
 そしたら不思議なこともあるものです。
 ラジオを聴いていたら、今日は 『サラダ記念日』 だと言います。

 <「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日>

 あ~、なつかしい! 思い出しました。
 確かに今日は7月6日です。
 いつからだか、本当にこの日が記念日になってしまったんですね。


 『サラダ記念日』 は、1987年に出版された歌人、俵万智さんの歌集のタイトルです。
 で、表題作が前出の短歌です。
 当時、発売されるや、またたく間に売れて280万部の大ベストセラーに!
 既存の短歌のイメージから逸脱した瑞々しい感性と、自由な表現力が話題となりました。
 ご多分にもれず、僕も買った記憶があります。

 ところが、この本、出版社としても嬉しい誤算だったようですよ。
 だって、初版は、たったの3,000部だったんですって。
 「俳句、短歌は売れない」 というのが、業界の定説だったようです。

 僕の本だって、初版はもっと刷りますよ。
 でも今までに、増刷されたのは2冊だけで、温泉シリーズをすべて合わせても現在5万部です。

 それが280万部ですよ!
 これが、凡人と才能のある人との違いなんですね。


 ところでラジオでは、俵万智さんの裏話も話していました。
 この歌、実は事実と多少異なるようです。
 実際に彼女が作った料理は、鶏の唐揚げで、カレー風味に工夫したところ、ボーイフレンドにほめられたとのことです。

 と、いうことは、もし事実のまま歌を作っていたら、今日は 『唐揚げ記念日』 だったのですね。
 いえいえ、その前に、大ベストセラーにはならなかったでしょうな。

 ということで、今日はサラダと唐揚げを食べました。
  


Posted by 小暮 淳 at 20:40Comments(0)著書関連

2015年07月05日

oh! 鎌倉物語


 待ってました!
 今年もやって来ました。
 年に1度の無礼講、“12時間飲み放題バスツアーの旅”。

 僕は毎年、某情報誌を発行する会社の社員旅行に同行しています。
 といっても仕事ではありません。
 ただの飲兵衛としての参加であります。

 昨年は日光、一昨年は牛久大仏、確かその前年は横浜だったような・・・
 行き先なんて、どこだって、いいんです。
 目的は場所ではなく、その行き返り!

 要は、どんだけ酒を飲み続けられるかどうかなのであります。


 と、いうことで、昨日は鎌倉へ行ってきました。

 いわば鎌倉は、僕の庭(?)
 いえね、若い頃から好きな街だったので、デートといえば鎌倉だったのです。
 大人になって、今の仕事に就いてからも、取材等で訪ねています。
 たぶん、僕が人生で一番訪ねている街かもしれませんね。

 て、いうことは、観光なんて、どーでもいいのです。
 ならば、飲んで、飲んで、飲み続けて、酔眼にて鎌倉の街を眺めてやることにしました。


 「カンパーイ!」

 午前7時半。
 JR高崎駅東口を出発するやいなや、バスがまだ高速道路に乗る前に、宴が始まりました。

 まずは缶ビールを2本。その次に紙コップが配られ、日本酒が一升瓶で回ります。
 Y社長自ら、酌をしてくれました。

 「いやいや、あんまり飛ばすと、トイレが間に合わなくなりますから」
 と、心にも無いことを言えば、
 「大丈夫ですよ、無礼講ですから」
 と意味不明な返答。

 無礼講だから、お漏らしをしても良いということなんでしょうか?


 案の定、昼に鎌倉に着いた時には、ほとんどの男性は出来上がっていましたよ。
 それでもオジサンパワーは全開です!

 駅前の若宮大路から鶴岡八幡宮まで歩いて参拝。
 そして帰りは、小町通りをビール片手に千鳥足にて散策。

 でも、みんな一番はしゃいだのは、やっぱり海でした!
 海なし県民の悲しい性なんでしょうね。
 ついつい、海を見ると走り出してしまいます。
 潮風が、ほろ酔いの肌を、やさしくなでて通り過ぎて行きます。

 そんな時・・・


 ♪ 鎌倉よ何故 夢のような虹を遠ざける
   誰の心も悲しみで闇に溶けてゆく ♪

 どこからともなく流れてきた、サザンオールスターズの 『鎌倉物語』。
 原坊の声が、胸の奥まで染み込んできて、忘れていた夏の想い出がよみがえります。

 Kちゃん、Mちゃん、Aちゃん、Yちゃん、みんな元気かな~?
  


Posted by 小暮 淳 at 17:10Comments(2)酔眼日記

2015年07月03日

電車で行く 駅から温泉


 うっとうしい梅雨空が続いています。
 でも、もう少しの辛抱。
 湿った風の背中越しには、ギラギラの夏が待ってますよ!
 (暑過ぎるのも、それはそれで困ったものですが)

 で、みなさんは、もう夏のバカンスはお決まりですか?
 えっ、僕? 僕は何年もプライベートの夏休みはありませんって。
 家族で山や海へ出かけたのは、子どもが小さかった頃のはるか遠い昔のこと。
 たぶん今年も仕事の延長で、温泉地の夏祭りや盆踊りに参加して、夏休みが終わりそうです。

 でもね、なにも遠出するだけがバカンスではありませんぞ!
 近場でも、スローライフな旅をすればいいのです。
 たとえば、電車でめぐる温泉の旅なんて、どうでしょうか?

 僕は以前、『電車とバスで行く ぐんまの里山てくてく歩き』(上毛新聞社) なーんて本を書いたくらいですからね。
 アンチ車派なんです。
 同じ温泉を訪ねるにしても、車で家から旅館まで一気に行ってしまうのと、時刻表とにらめっこをして、コトコト電車に揺られ、車中でビールを飲みながら、ほろ酔い気分で湯の町を訪ねるのでは、その風情が異なります。

 あえて、この夏は、身近な温泉へ、のんびり、ゆっくりと訪ねてみてはいかがでしょうか!


 と、いうことで、僕がコメンテーターを務める、次回の群馬テレビ 『ニュースジャスト6』 では、駅から歩いて行ける温泉を特集します。
 もちろん、僕のことですから、マニアックな知られざる穴場温泉や秘湯の一軒宿を紹介いたしますよ。
 ご期待ください!


 ●放送局   群馬テレビ(地デジ3ch)
 ●番組名   「ニュースジャスト6」
         NJウォッチのコーナー
 ●出演日   7月6日(月) 18:00~18:35
 ●ゲスト   小暮 淳(温泉ライター)
 ●テーマ   「上越線で行く 駅から温泉」
  


Posted by 小暮 淳 at 17:43Comments(0)温泉雑話

2015年07月02日

忘れ物を取りに


 「ブログ、いつも読んでるよ。この間のは、良かったな~」

 久しぶりに、旧友に会いました。
 “この間の” とは、6月22日に書いた 『男は二通り』 のことでした。
 ミニバイクで、北海道旅行へ行くオジサンの話です。

 「実はさ、俺、バイクの免許を取ったんだよ。小型だけどね」
 「バイクの免許? また、どうして?」

 彼は僕より2歳年上です。
 ということは、来年は還暦!
 何を、どう血迷ったというのでしょうか?

 「いやね、10代の頃、バイクに乗りたくてさ。免許を取ろうとしていたんだけど、いろいろあって、結局、取らずじまいだったのよ」

 10代の頃といえば、40年も昔のことです。
 「なんでまた、急に?」
 彼は、急に少年のようにはにかみながら、こんなことを言いました。

 「忘れ物を取りに行って来たんだ」


 もし彼が、10代の頃に、もっと強い気持ちがあったなら、なにがなんでも、その時に免許を取っていたはずです。
 また、その後の人生においても、夢を捨てきれずにいたならば、この歳になるまで待たずに取っていたことでしょう。
 なのに彼は、40年も経った今になって、「バイクに無性に乗りたくなった」 と言います。

 「ブログのオジサンみたいに、遠出の旅はできないと思うけどさ。昔の、学生時代の友人を訪ねて回ってみようと思うんだ」

 なんだか、面白そうな話です。
 突然、訪ねて来られた友人たちもビックリすることでしょうね。
 「おいおい、確かにあの頃、バイクの免許を取るって言っていたような気がするけど、それが今か!?」
 ってね。

 まさに、“忘れ物” であります。


 さて、よーく思い出してみたら、僕にもたくさんの “忘れ物” がありましたよ。
 彼を見習って、1つずつ取りに行きましょうかね。

 そんなことを考える年齢になったということです。
   


Posted by 小暮 淳 at 18:08Comments(0)つれづれ