2020年11月06日
限定10人公開募集!
すっかり秋めいてまいりました。
ますます温泉が恋しい季節となりました。
今年の8月、高崎市の箕郷公民館で 『民話と伝説の舞台』 をテーマに講演をしました。
コロナ禍最初のソーシャルディスタンスを保ちながらの開催でした。
この時、「次回は温泉をテーマに、お願いできないでしょうか?」 という依頼があり、僕も快諾。
今月、開催されることになりました。
ところが、対象とされるシニア講座の受講生の数が多く、この時期、ソーシャルディスタンスを保てないという理由から2回に分けて開催することになりました。
これにより、定員に若干の余裕が生じました。
ということで、箕郷公民館さんのご厚意により10人に限り、一般公開にて募集することになりました。
わずか10席の限定ではありますが、ご興味のある方は、お申込みください。
湯の国ぐんま!温泉パラダイス
●日時 2020年11月16日(月) 午後1時30分~3時30分
●料金 無料
●対象 成人10人
●講師 小暮 淳 (温泉ライター)
●会場 高崎市箕郷公民館 2階大会議室
(高崎市箕郷町西明屋421-3)
●問合・申込 高崎市箕郷公民館 TEL.027-371-3152
2020年11月05日
群馬は温泉パラダイス!
<聞いてまーす。がんばれー!>
<小暮節でてましたね。もっと聴きたいです。>
<話し入れ方goodです。さすが!>
<いやー、4時間あっという間でした。>
などなど、オンエア中から続々メールをいただきました。
一昨日放送のエフエム群馬開局35周年特別番組 『ぐんま温泉ラジオ』。
たくさんの人たちに聴いていただいたようで、本当にありがとうございました。
プライベートメールもさることながら、放送中には読み切れない数のリスナーからの 「温泉メッセージ」 が届きました。
最初は、どうなるかと思っていた約4時間の生放送。
始まった途端に心配は、吹き飛んでしまいました。
MCのお二人に感謝です!
「アンカンミンカン」 の川島大輔さん、さすが芸人さんです。
話の間の取り方、突っ込み方、絶妙でしたね。
そして歌手のminanちゃん、とにかく可愛い!
僕の話す温泉ウンチクに、その都度、大きく瞳を輝かせながら、うなづいてくれました。
気が付いたら、エンディングです。
最後は3人で声を合わせて、
「群馬はGO!GO!温泉パラダイス~!」
で締めさせていただきました。
そうなんです!
僕も当日、ビックリしました。
(打ち合わせ時、台本にはありませんでした)
10年以上前にレコーディングしたCDが、エフエム群馬さんにはあったのですね。
「では、1曲お送りしましょう! 本日のゲスト、小暮淳さんが作詞作曲したナンバー、じゅん&クァパラダイスで 『GO!GO!温泉パラダイス』」
と川島さんが曲紹介をした時には、びっくり仰天いたしました。
たぶんディレクターからのサプライズプレゼントなのでしょうね。
人生、長くやっていると、いろいろとサプライズがあるものです。
川島さん、minanちゃん、お世話になりました。
そして、草津温泉と万座温泉から現地リポートをしてくれた岡部哲彦アナウンサー、ゲストとして座談会に参加してくださった 「群馬女将の会」 の女将さんたち、大変お疲れさまでした。
本当に楽しい4時間でした。
僕もゲストですが、スタッフに成り代わって、お礼を申し上げます。
ぜひ、第2回、3回と番組を続けていきましょうね。
だって群馬は、温泉パラダイスなんですから!
2020年11月04日
温泉考座 (43) 「先人たちの知恵 『合わせ湯』 」
泉質の異なる2つ以上の温泉に入ることを 「合わせ湯」 といいます。
代表的な合わせ湯が、昔から群馬県にはあります。
それは草津の 「仕上げ湯」 です。
草津温泉は、自然湧出量が毎分約3万2,000リットルと日本一を誇る名湯ですが、そのすごさは湯量だけではありません。
優れた泉質こそが、全国から人々を引き付けてきました。
強酸性であるため殺菌力が強く、皮膚病に特に効果があり、古くから湯治場として栄えてきました。
その酸性度は、ほぼ胃液と同じ。
五寸釘が10日で溶けて針金のようになってしまうといいます。
当然、大腸菌やレジオネラ菌は死滅してしまいますから、消毒剤を投入する必要もありません。
しかし、それゆえ浴客は肌荒れなどの 「湯ただれ」 に悩まされました。
この肌を整えるために、昔から草津温泉の帰り道に立ち寄った温泉があります。
これを草津の 「仕上げ湯」 や 「なおし湯」 、「あがり湯」 「ながし湯」 などといい、中性や弱アルカリ性の肌にやさしい温泉が好まれました。
建久2(1191)年、源頼朝が草津温泉の帰り道、沢渡温泉の湯に入ったところ、湯ただれが治り、肌がきれいになったことから草津の 「なおし湯」 といわれるようになったと伝わります。
今でも沢渡温泉は 「一浴玉の肌」 と呼ばれるやわらかい湯が評判で、「美人の湯」 として知られています。
また川原湯温泉にも同様の頼朝発見伝説があり、こちらは草津の 「あがり湯」 といわれています。
そのほかJR吾妻線沿線には、四万温泉や花敷温泉といった 「仕上げ湯」 が点在しています。
草津温泉の強い泉質でケガや病気を治し、仕上げ湯で肌を整えてから帰途につく。
2つ以上の湯を合わせることにより、健康と美容を維持した先人たちの知恵のたまものといえます。
万能な温泉なんてありません。
いくつかの温泉を合わせることで湯治効果を高める 「合わせ湯」 を、私たち現代人も実践してみてはいかがでしょうか。
<2014年3月19日付>
2020年11月02日
「温泉メッセージ」 待ってま~す!
いよいよ明日、生放送!
先日、お知らせしたFM GUNMA開局35周年を記念した特別番組 『ぐんま温泉ラジオ』。
なんと、約4時間の生放送です。
僕はゲスト解説者としてスタジオにこもり、温泉地からのリポートやリスナーからのメッセージにコメントいたします。
題して、「温泉メッセージ」。
生放送中に寄せられたメールに、次から次へと、その場で僕がお答えします。
温泉地での思い出や行ってみたい温泉地、温泉に関する素朴な質問など、なんでもOK!
グルメや穴場スポットなどの、とっておき情報もお待ちしています。
もちろん、僕個人へのメッセージでも構いません。
どしどし、ご応募ください。
メッセージをいただいた方には、抽選でペア宿泊券など豪華なプレゼントが当たります!
※メッセージは、FM GUNMAホームページの 「特設サイト」 から自由にお送りください。
番組では、県内有名旅館の女将さんたちによる 「女将座談会」 の様子もライブで放送されます。
<出演>
●塚越裕子さん (群馬女将の会会長、伊香保温泉 「塚越屋七兵衛」 「別館 香雲館」 大女将)
●市川薫さん (草津温泉 「草津ホテル一井」 女将)
●田村早代さん (四万温泉 「四万たむら」 「四万グランドホテル」 女将)
そうそうたる出演者です。
どんな話が飛び出すのか、今から楽しみですね。
ということで、明日の正午Just!
ラジオで、お会いしましょう!
※県外および聴き逃してしまった方は、ネットの 「ラジコ」 でお聴きください。
FM GUNMA 開局35周年
特別番組 『ぐんま温泉ラジオ』
■放送日 2020年11月3日(火・祝) 12:00~15:55
■放送局 エフエム群馬 (86.3MHz)
■出演 川島大輔 (アンカンミンカン) minan (lyrical school)
■ゲスト 小暮 淳 (温泉ライター)
2020年11月01日
温泉考座 (42) 「名前を変えた温泉」
小野上温泉 (渋川市) は、かつては 「塩川鉱泉」 といい、傷に効く名湯として知られていました。
歴史は古く、温泉を祀った湯前薬師の石堂には、寛文4(1664)年12月に創建されたことが刻まれています。
昭和初期までは湯治客でにぎわっていましたが、戦後になってからは湯量の減少や交通の不便さから、次第にすたれていきました。
昭和53(1978)年、旧小野上村が新たな源泉を掘削したところ、毎分270リットル、約40度の温泉が湧出。
浴槽と建物を造り、入浴施設をオープンしました。
宿泊施設のない、大広間で休憩するヘルスセンター方式の温泉施設は当時まだ珍しく、村内外から大勢の人々がやって来ました。
村は利用客からの要望もあり、より大きな浴槽と建物を建て、湯量を得るために新源泉の掘削をしたところ、毎分500リットル、約50度の温泉が湧出。
昭和56年3月、「小野上村温泉センター」 がオープンしました。
大露天風呂、カラオケステージ付きの休憩室、食堂や個室までもが設置されました。
現在では当たり前の設備ですが、当時は全国でも “日帰り温泉施設” の草分け的存在だったため、利用客は年間20万人を超える大盛況となりました。
いつしか人々は 「塩川温泉 小野上村温泉センター」 を略して、「小野上温泉」 と呼ぶようになりました。
その人気のほどは、平成5(1993)年にJR吾妻線 「小野上温泉駅」 が開設されたことでも分かります。
小野上温泉駅の開設後も、しばらくは温泉地名を 「塩川温泉」 と名乗っていましたが、平成18年の渋川市との合併を機に、源泉名と温泉地名を正式に 「小野上温泉」 と改名。
湯量豊富な新源泉の掘削と温泉センターの集客力により、この地に新たな温泉地が誕生しました。
県内には改名した温泉地が、いくつも存在します。
水上温泉 (みなかみ町) は、かつては湯原鉱泉といいました。
赤城温泉 (前橋市) は湯之沢鉱泉、霧積温泉 (安中市) は入之湯鉱泉と呼ばれていました。
温泉地名の由来や歴史を調べてみるのも楽しいものです。
<2014年3月12日付>