2010年06月12日
川場温泉 「悠湯里庵」②
今日は、早朝より車を飛ばして、川場温泉の「悠湯里庵(ゆとりあん)」へ行って来ました。
月刊「Deli-J」に連載している『源泉巡礼記』の取材です。と、いうことは、相棒はおなじみのフルチンカメラマンT君です。
朝もはよから、ややテンション高めな2人の名コンビ取材が始まりました。
「悠湯里庵」を訪ねるのは、先月の出版本の取材につづいて2回目です。前回、旅人課長の星野高男さんにお会いしたときに、「ぜひ、Deli-Jでも」という話になり、さっそくお邪魔したというわけです。
「悠湯里庵」のオープンは、今年の3月。川場温泉にある3軒の湯宿のなかでは一番新しい旅館です。が、場所は老舗旅館の跡地。源泉は、開湯300年の歴史をもつ“弘法の湯”です。完全かけ流しが楽しめる宿です。
前回の取材では、かやぶき民家を移築した宿泊棟にある「弘法乃湯」に入りましたが、今回は県内向けの雑誌ということもあり、日帰り入浴ができる「武尊(ほたか)乃湯」で撮影をすることにしました。
なぜ、「武尊乃湯」なのか?
武尊山が見えるわけではありません。これが、なかなか不思議な光景なのですが、武尊神社が見える露天風呂なのです。
武尊神社の建立は、享保3年(1718)。湯前薬師堂として建てられたお堂造りの大変変わった建物です。屋根はかやぶき(現在は銅板ぶき)入り母屋造りで、千鳥破風の正面に向拝は唐破風付き。といっても、よく分かりませんよね。ま、とにかく一度見ていただきたい建築物です。
社殿内部に施された装飾の木彫は、かなり見ごたえがあります。梁にからみつくように彫られた龍の彫刻は、圧巻ですぞ。
カメラマンのT君は、「すげー、すげー」を連発しながら、無駄にシャッターを押していましたから(そんなに撮っても、雑誌には使えないって)。
「いいですねー、そうです、神社を眺めるように。はい、いただきましたー!」
今日もT君は、舌好調です。
でも今日は、しっかり海水パンツをはいています。
「ああ、でも木が邪魔してますね。神社の屋根が少し隠れてしまいます」
と、ブツブツ。
「だったら、女風呂行くか!」と僕。「そっすね」とT君。
脱兎のごとく、移動開始。
まだ清掃タイムで、女性客はいないはず。案の定、誰もいません。
「今だー!」の合図で、ゲリラ撮影を敢行。武尊神社も、こちらの方が、よく見えます。
「OKっす!」とT君。「よし、撤収だっ」と僕。
と、浴室から脱衣所へ出たとたん、
「きゃ~、あれ~」と女性の声がする。従業員が本当に清掃を始めていたのです。
T君は海水パンツをはいていますが、僕はフルチンです。
女性従業員は床にひれ伏して、顔を手でおおいながら「ひぇ~~」と恐怖におののいています。
「おいおい、こちとら、脱いでナンボの温泉ライターぜよ。裸が恥ずかしくて、仕事ができるかい!」
と言ってやりたかったのですが、実は生来の臆病者。「ごめんなさいねー」とあやまりながら、すごすごと男湯へ逃げ帰ったのでありました。
次回からは、僕も海水パンツを着用しようかしらん。しっかり、見られちゃいましたから……。
今日の取材記事は、8月号の月刊「Deli-J」に掲載されます。乞う、ご期待!
月刊「Deli-J」に連載している『源泉巡礼記』の取材です。と、いうことは、相棒はおなじみのフルチンカメラマンT君です。
朝もはよから、ややテンション高めな2人の名コンビ取材が始まりました。
「悠湯里庵」を訪ねるのは、先月の出版本の取材につづいて2回目です。前回、旅人課長の星野高男さんにお会いしたときに、「ぜひ、Deli-Jでも」という話になり、さっそくお邪魔したというわけです。
「悠湯里庵」のオープンは、今年の3月。川場温泉にある3軒の湯宿のなかでは一番新しい旅館です。が、場所は老舗旅館の跡地。源泉は、開湯300年の歴史をもつ“弘法の湯”です。完全かけ流しが楽しめる宿です。
前回の取材では、かやぶき民家を移築した宿泊棟にある「弘法乃湯」に入りましたが、今回は県内向けの雑誌ということもあり、日帰り入浴ができる「武尊(ほたか)乃湯」で撮影をすることにしました。
なぜ、「武尊乃湯」なのか?
武尊山が見えるわけではありません。これが、なかなか不思議な光景なのですが、武尊神社が見える露天風呂なのです。
武尊神社の建立は、享保3年(1718)。湯前薬師堂として建てられたお堂造りの大変変わった建物です。屋根はかやぶき(現在は銅板ぶき)入り母屋造りで、千鳥破風の正面に向拝は唐破風付き。といっても、よく分かりませんよね。ま、とにかく一度見ていただきたい建築物です。
社殿内部に施された装飾の木彫は、かなり見ごたえがあります。梁にからみつくように彫られた龍の彫刻は、圧巻ですぞ。
カメラマンのT君は、「すげー、すげー」を連発しながら、無駄にシャッターを押していましたから(そんなに撮っても、雑誌には使えないって)。
「いいですねー、そうです、神社を眺めるように。はい、いただきましたー!」
今日もT君は、舌好調です。
でも今日は、しっかり海水パンツをはいています。
「ああ、でも木が邪魔してますね。神社の屋根が少し隠れてしまいます」
と、ブツブツ。
「だったら、女風呂行くか!」と僕。「そっすね」とT君。
脱兎のごとく、移動開始。
まだ清掃タイムで、女性客はいないはず。案の定、誰もいません。
「今だー!」の合図で、ゲリラ撮影を敢行。武尊神社も、こちらの方が、よく見えます。
「OKっす!」とT君。「よし、撤収だっ」と僕。
と、浴室から脱衣所へ出たとたん、
「きゃ~、あれ~」と女性の声がする。従業員が本当に清掃を始めていたのです。
T君は海水パンツをはいていますが、僕はフルチンです。
女性従業員は床にひれ伏して、顔を手でおおいながら「ひぇ~~」と恐怖におののいています。
「おいおい、こちとら、脱いでナンボの温泉ライターぜよ。裸が恥ずかしくて、仕事ができるかい!」
と言ってやりたかったのですが、実は生来の臆病者。「ごめんなさいねー」とあやまりながら、すごすごと男湯へ逃げ帰ったのでありました。
次回からは、僕も海水パンツを着用しようかしらん。しっかり、見られちゃいましたから……。
今日の取材記事は、8月号の月刊「Deli-J」に掲載されます。乞う、ご期待!
Posted by 小暮 淳 at 19:15│Comments(0)
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