2010年08月20日
ゆるキャラの夏
今年の猛暑は、凄まじいですね。
僕も何度か、記憶が飛んでしまう瞬間がありました(ただのボケかも…)。
でも、猛暑の中、動き回っているのは人間だけなんですってね。動物は、防衛本能で動かなくなります。確かに、動物園の動物も、我が家の愛犬マロ君も、涼しいところを探して、一日中、じっーとしていますもの。
猛暑の受難は、こんなところにも!
全国の“ゆるキャラ”たちは、この猛暑の中でも、イベントに引っ張りだこです。
よい子の皆さんには申し訳ありませんが、あの着ぐるみの中には、アルバイトの学生さんとか、フリーターとか、人間が入っているんですよ(知ってるって!)
でも、仕事は過酷です。炎天下の道路工事より、さらに重労働です。
ちょっぴり詳しいことを言うと、ヒーロー・戦隊モノのスーツで外気より+5℃、動物・怪獣モノになると着ぐるみの中は+10℃以上になるんですよ。知ってましたか?
気温35℃では、45℃以上になっているわけですから、こりゃ~、たまりません。だんだん、気が遠くなっていきます。
えっ? なんで、そんなに詳しいのかって?
はい、実は僕、今から30年以上も前ですが、子ども相手の着ぐるみ劇団に籍を置いていたことがあるんです。
どちらかというと、円谷系のヒーロー&怪獣ショーがメインだったのですが、時には市町村や商店街にも呼ばれて、クマやパンダの着ぐるみを着て、風船を配ったこともあります。
大きなイベントだと、「ピンポンパン」 のおねえさん(酒井さんでした) や子門真人さんなんかと、ステージを一緒にやったことがあります。子門さんは、とても気さくな人で、楽屋も一緒で和気あいあいと過ごしました。当時、流行っていた 「ホネホネロック」 のバックで踊りましたっけ。
怪獣ショーは、マイクロバスに乗って、日本全国ドサ回りです。
デパートの屋上やスーパーマーケットのオープンイベント、商店街のお祭りなどなど。たいがい午前1ステージ、午後1ステージですが、時には午後2ステージなんていうハードな日もありました。
どうして、そんなツライ思いをしてでも続けていたのかと言うと、アルバイト代が良かったからです。
朝、昼、夜の3食が支給されて、当時、1日5,000円もらえたのです。
貧乏学生やフリーターには、破格のアルバイトだったのです。
ウルトラマンやウルトラセブン、ウルトラマンタロウ、仮面ライダーといったヒーローモノは、バック転ができないと入れないので、ほとんど体育大の学生でした。僕みたいに身長がない人は、怪獣や動物、それと仮面ライダーのショッカー(これが全身タイツ姿で、とても恥ずかしかったー)。
あと、火薬班もいました。
ウルトラマンがスペシューム光線を放ったあと、スイッチを押して、花火を爆破させる係りです。
実は、僕がいた劇団で、学生1人が焼死するという事故が起きてしまいました。
「ウー」 という怪獣をご存知ですか? 雪山に現れる全身毛むくじゃらの雪男怪獣です。その毛むくじゃらに引火して、火だるまになってしまったのです。皮肉にも、お客さんたちは演出かと思って、拍手をしていたといいます。
僕が劇団を去って、翌年のことでした。
ところで 「ゆるキャラ」 と言えば、「焼きまんじゅうろう」君って知ってますか?
僕のプライベートバンド、じゅん&クァパラダイスの 『GO!GO!温泉パラダイス』 に続く第2弾、『焼きまんじゅうろう 旅すがた』 のキャラクターです。イラストは、絵本作家の野村たかあきさんが描いてくださいました。
実は、この 「焼きまんじゅうろう」君、すでに本に載っています。
『日本全国ご当地キャラクター図鑑 2』(新紀元社、1,400円)の群馬県のページです。
ぜひ、書店で見てやってくださいな。
Posted by 小暮 淳 at 19:09│Comments(0)
│つれづれ