2011年05月23日
てくてくなんとか
今年の1月に出版した 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 の売れ行きと評判が、とっても好調のようです。
山好きのブログでも 「この本はスグレモノ」 との書き込みがあり、何よりも下山後に温泉に入れて、ビールが飲める本だと、中高年男性にウケているみたいです。
某書店主も 「なかなか、いい本です」 と、書評で推薦してくださっていました。
ありがとうございます。
どーも、「てくてく」という言葉が当たったようです。
実は、製作中からタイトル案は二転三転していました。
とりあえず仮題として「里山さんぽ」と名づけていたのですが、それには絶対に“登山”と呼びたくないという著者のこだわりがありました。
そもそも連載の動機が、不純なのですから……
山が登りたいのではなく、温泉に入ってビールが飲みたいがために始めた企画なのです。
苦行のような登山なんて、はなからまっぴら御免で、里山は登るのではなく、歩くものという安易な考えから始めたのですから。
ということで、「てくてく」という、だらけた感がピッタリではないかと、決定しました。
もくろみは大成功でした。
最近は、「里山本」と言わずに、「てくてく本」と呼ぶ人が多くなりました。
僕の母なんかは、「友だちにあげるから、“てくてく” 何冊が持ってきてくれるかい?」なーんて、いつの間にか“本”まで省略していました。
昨晩、旧友から、こんなメールが届きました。
「義母が小暮さんの講義に参加してきたそうで、『とっても楽しい先生だったわ』 と言っていました」
突然で驚いてしまいました。
30年来の友人ですが、ここ何年も会っていません。
先日の前橋市中央公民館(前橋プラザ 元気21) で行った高齢者学習講座の受講生の中に、彼の奥さんのお母さんがいらしたようなのです。
で、こんなことも書いてありました。
「義母は、てくてくなんとかの本を予約しなくっちゃと、息巻いていましたが、新刊ですか?」
なーるほど!
義母さんは、当日会場で 『ぐんまの里山 てくてく歩き』 だけが完売してしまったハプニングのことを言っているのですね。
で、義母さんは、会場で本を買いそびれてしまった。そのことを娘ムコに話したようです。
だから僕は、彼にこうメールを返しました。
「予約をしなくても、現在、どこの書店でも絶賛販売中です。ぜひ買って、義母さんにプレゼントしてあげてください」
と。
いやいや、親孝行なムコさんではありませんか!
そのキューピットに僕がなれたなんて、嬉しいですね。
それにしても、“てくてくなんとか” とは、恐れいりました。
でもタイトルなんて覚えていただかなくても、いいんですよ。
通じれば、いいんです。
Posted by 小暮 淳 at 22:14│Comments(0)
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