2011年06月18日
四万温泉 「寿屋旅館」
一昨日は、「中生館」にて朝食をいただいた後、奥四万湖へ向かいました。
湖畔にある共同湯 「こしきの湯」 にて、入浴シーンの撮影です。
一般客が来るオープン前に、貸切にて行いました。
ここの源泉は「湯の泉の湯」といい、泉質は四万温泉では珍しい「単純温泉」です。
43本の源泉のうち、そのほとんどが「塩化物・硫酸塩温泉」または「塩化泉」「硫酸塩温泉」ですから、四万では希少な泉質の温泉といえます。
でも、少々宿酔気味の我が身には、このクセのないサラリとした無色透明の湯が、やさしくってイイんですね。
浴室から眺める湖水は、目が覚めるようなコバルトブルー色です。
ゆっくりと体を覚醒させて、さあ、今日も温泉三昧の取材活動の開始です!
次に向かったのは、日向見薬師堂の門前にある 「寿屋旅館」 。
3代目主人の戸谷嘉浩さんとは、前日に協会事務所の会議室でお会いしたばかり。
実は、ちょうど、ちいきしんぶん(ライフケア群栄)と四万温泉協会のタイアップ企画である「第3回 四万温泉 写メールコンテスト」のグランプルおよび入賞作品の選考会を行っている最中だったのです。
僕も第1回目から企画に係わっているものですから、取材途中に抜け出して、選考会場へちょっと顔を出してきました。
で、戸谷さんは、四万側の選考員をしています。
ですから、開口一番は「グランプリは決まりましたか?」
今回は3回目ということもあり、応募作品は過去最多となり、レベルも高かったようであります。
が、なんとか決定したようで、戸谷さんもホッとした表情でした。
(コンテストの入選作品は、「グンブロ」にて閲覧できます)
四万温泉には37軒の宿がありますから、それはそれは千差万別でありまして、個性豊かな宿が多いのですが、ここ「寿屋旅館」も、ちょっと変わっています。
旅館の看板の上に 「元祖 薬師そば」 と書かれています。
その昔、薬師堂の門前には、何軒ものそば屋が軒を連ねていたといいます。
長期滞在する湯治客たちは、昼間、薬師様にお参りをして、そばを食する。
粗食を重んじる湯治には、消化も良く、胃に負担のかからない、そばが打ってつけだったんですね。
しかし、高度成長期以降、温泉地が1泊2日型の観光化したため、昼食をとる湯治客が減少。
門前にあったそば屋も、次々と廃業に追い込まれていったとのことです。
寿屋旅館は、昭和20年代から日向見薬師の名物、薬師そばを打つ老舗そば屋なのであります。
残念ながら現在は、宿泊客のみが味わえる、幻のそばとなっています。
で、まだ午前中だったのですが、特別に3代目が、そばを打ってくださいました。
つなぎは、代々伝わる伝統の“ヨモギの繊維”。
卵や山芋は良く聞きますが、ヨモギの繊維とは、ちと珍しい。
なんでも、これからの季節、四万の山奥に入り、1年分のヨモギを採取してくるのだそうです。
汗だくになって、そばを打つ戸谷さんは、カッコイイのであります。
男が男を見て、カッコイイと思うのは、やはり信念を持って仕事をしている姿なんですね。
打ち立て、ゆでたての「薬師そば」は、色艶良く、香りが豊かであります。
ちょっと甘めの汁で、ツルツルッ、シコシコッ、ツルツルッ、シコシコッと、絶品のノド越しを味わいながら、見事に完食!
四万温泉の発祥の地といわれる日向見。
かつては、日向見温泉とまでいわれた、四万の奥ノ院であります。
その地に鎮座する薬師堂。
その薬師堂の門前で、代々受け継がれてきた職人の技と味。
いゃー、温泉って、奥が深いですなぁ~。
湯に歴史あり、人あり、そして食があるんですね。
Posted by 小暮 淳 at 15:32│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
こんにちは。最近、四万が多いですね!ロックハート城も近くなので顔を見せてくださいね。19日はテレビ朝日でS●N48(元AKBも7人)、24日はフジテレビで菊●怜さん、秋●奈●美さん、小沢●珠さんもロケで来場されますよ!
Posted by 斎藤稔 at 2011年06月18日 16:15
斎藤稔さんへ
ええ、今秋に四万本を出版するもので、現在、その追い込み取材に入っております。もう、かれこれ、半年以上10数回も通っています。
菊●怜さんは、大好物ですよ!
秋●奈●美さんも、タイプです。
よろしく、お伝えください(笑)。
ええ、今秋に四万本を出版するもので、現在、その追い込み取材に入っております。もう、かれこれ、半年以上10数回も通っています。
菊●怜さんは、大好物ですよ!
秋●奈●美さんも、タイプです。
よろしく、お伝えください(笑)。
Posted by 小暮 at 2011年06月19日 01:31