2011年06月30日
滝沢温泉 「滝沢館」
前橋市内から一番近い “秘湯” と言われれば、真っ先に思いつくのは、やはり滝沢温泉の一軒宿「滝沢館」でしょう。
我が家から車で約40分。
近いということもあり、しばらく訪れていませんでしたが、今日、久しぶりに行ってきました。
本の取材以来、2年ぶり。宿も環境も、ご主人も女将さんも、息子さんたちも、まったく変わっていなかったのが、嬉しいですね。
震災の影響はあったものの、相変わらず全国から秘湯ファンが訪れているようですよ。
(「滝沢館」は、日本秘湯を守る会の会員宿です)
「北関東自動車道が開通してからは、茨城県からのお客さんが増えましたね」
と6代目女将の北爪弘子さん。
そうです、今日は新聞の取材で、女将さんのインタビューに行って来たのです。
実は、僕と滝沢温泉との出会いは、とても古いんです。
今からさかのぼること20年以上も前のこと。
「滝沢館」が、最初に編集した雑誌のスポンサーだったため、僕は毎月雑誌を届けに通っていたのであります。
その後、フリーになってからは、雑誌や新聞や本の出版等の取材でたびたびお世話になっています。
でも、いつも話を聞くのは、主人の行文さんだったので、女将さんとじっくり話し込んだのは、長い付き合いの中で、今日が初めてでした。
インタビューが終われば、もう、1分1秒たりとて我慢ができません!
久しぶりの “変わり湯” を思う存分堪能したくて、露天風呂へ飛び出して行きました。
「変わり玉」って、知っていますか?
子供の頃、よくなめた、色が次々と変わるアメ玉のことです。
まさに、ここの湯は、その「変わり玉」のように、次から次へと湯の色が変化する湯なのであります。
源泉の温度は、約24度ですから、もちろん加温しています。
でも、加温した湯を浴槽に溜めているのではありません。
1時間かけて露天風呂に源泉を溜めて、4時間かけて沸かしています。
この、手間をかけた湯守の作業が、摩訶不思議な色の変化を生み出しているのです。
源泉水の色は無色透明。
ですから、源泉を湯舟に張った状態では、透明です。
熱を加え出すと、徐々に黄褐色ににごり出します。
やがて、時間の経過とともに白濁し、半透明になり、最後は透明にもどります。
でも、また源泉を注ぎ込んでやると、黄褐色へと変化していきます。
今日も、いい感じに、湯が染まっていましたよ。
マグネシウムの含有量が多いので、光の加減で一見、深い緑色に見えますが、体を沈めると、鮮やかなカーキ色であることがわかります。
「うおおおお~、すごい色ですね」
と、カメラマンのワタちゃんは、初めて見る湯の色にはしゃいでいます。
「今日は、全然大丈夫でーす!」
とは、今回はにごり湯のため、僕の股間が写らないから安心して足を開いて、リラックスして入っていても大丈夫ですよという意味です。
露天風呂の隣には、2年前にはなかった見慣れない大きな壺(つぼ)が置かれていました。
「源泉かけ流し 水風呂 24.5度」
夏場限定の源泉風呂です。
意を決して飛び込むと、これが気持ちいい!
やがて、プチプチプチと、泡のつぶに体が覆われ出しましたよ。
さすが、炭酸水素泉です。
ついでに源泉を湯口からすくって、口に含んでみると……
シュワシュワシュワーーーと、苦味のあるサイダーのような刺激が広がりました。
実は以前、泊まった時に、この源泉で焼酎を割って飲んだことがあるんですよ。
まさに、天然ハイボールであります。
ぜひ、みなさんも、“シュワシュワ体験” をしてみてくださいな!
我が家から車で約40分。
近いということもあり、しばらく訪れていませんでしたが、今日、久しぶりに行ってきました。
本の取材以来、2年ぶり。宿も環境も、ご主人も女将さんも、息子さんたちも、まったく変わっていなかったのが、嬉しいですね。
震災の影響はあったものの、相変わらず全国から秘湯ファンが訪れているようですよ。
(「滝沢館」は、日本秘湯を守る会の会員宿です)
「北関東自動車道が開通してからは、茨城県からのお客さんが増えましたね」
と6代目女将の北爪弘子さん。
そうです、今日は新聞の取材で、女将さんのインタビューに行って来たのです。
実は、僕と滝沢温泉との出会いは、とても古いんです。
今からさかのぼること20年以上も前のこと。
「滝沢館」が、最初に編集した雑誌のスポンサーだったため、僕は毎月雑誌を届けに通っていたのであります。
その後、フリーになってからは、雑誌や新聞や本の出版等の取材でたびたびお世話になっています。
でも、いつも話を聞くのは、主人の行文さんだったので、女将さんとじっくり話し込んだのは、長い付き合いの中で、今日が初めてでした。
インタビューが終われば、もう、1分1秒たりとて我慢ができません!
久しぶりの “変わり湯” を思う存分堪能したくて、露天風呂へ飛び出して行きました。
「変わり玉」って、知っていますか?
子供の頃、よくなめた、色が次々と変わるアメ玉のことです。
まさに、ここの湯は、その「変わり玉」のように、次から次へと湯の色が変化する湯なのであります。
源泉の温度は、約24度ですから、もちろん加温しています。
でも、加温した湯を浴槽に溜めているのではありません。
1時間かけて露天風呂に源泉を溜めて、4時間かけて沸かしています。
この、手間をかけた湯守の作業が、摩訶不思議な色の変化を生み出しているのです。
源泉水の色は無色透明。
ですから、源泉を湯舟に張った状態では、透明です。
熱を加え出すと、徐々に黄褐色ににごり出します。
やがて、時間の経過とともに白濁し、半透明になり、最後は透明にもどります。
でも、また源泉を注ぎ込んでやると、黄褐色へと変化していきます。
今日も、いい感じに、湯が染まっていましたよ。
マグネシウムの含有量が多いので、光の加減で一見、深い緑色に見えますが、体を沈めると、鮮やかなカーキ色であることがわかります。
「うおおおお~、すごい色ですね」
と、カメラマンのワタちゃんは、初めて見る湯の色にはしゃいでいます。
「今日は、全然大丈夫でーす!」
とは、今回はにごり湯のため、僕の股間が写らないから安心して足を開いて、リラックスして入っていても大丈夫ですよという意味です。
露天風呂の隣には、2年前にはなかった見慣れない大きな壺(つぼ)が置かれていました。
「源泉かけ流し 水風呂 24.5度」
夏場限定の源泉風呂です。
意を決して飛び込むと、これが気持ちいい!
やがて、プチプチプチと、泡のつぶに体が覆われ出しましたよ。
さすが、炭酸水素泉です。
ついでに源泉を湯口からすくって、口に含んでみると……
シュワシュワシュワーーーと、苦味のあるサイダーのような刺激が広がりました。
実は以前、泊まった時に、この源泉で焼酎を割って飲んだことがあるんですよ。
まさに、天然ハイボールであります。
ぜひ、みなさんも、“シュワシュワ体験” をしてみてくださいな!
Posted by 小暮 淳 at 21:57│Comments(3)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
確かに 加温による変化が 大きくて 驚きますよね
源泉風呂は 夏ピッタリで 炭酸水素 二酸化炭素の影響で
首まで 浸かると 冷たさは消えますね
高血圧の人には いいかもd(^-^)
しかし 内風呂派の自分には 虫文 の攻撃が嫌いで
落葉が 終わる頃行きます
m(__)m 内風呂何とかして下され。
赤城は下に 幾程 源泉温度下がりますが
湯宿温泉から北へ 向かうと 温度が下がる
不思議な地質学の世界
月曜 猿ケ京ホテルに宿泊しに行きます。
あぁ〜 赤谷湖の水を全部抜きたい。(笑)
そこには 宝物があるのです
源泉風呂は 夏ピッタリで 炭酸水素 二酸化炭素の影響で
首まで 浸かると 冷たさは消えますね
高血圧の人には いいかもd(^-^)
しかし 内風呂派の自分には 虫文 の攻撃が嫌いで
落葉が 終わる頃行きます
m(__)m 内風呂何とかして下され。
赤城は下に 幾程 源泉温度下がりますが
湯宿温泉から北へ 向かうと 温度が下がる
不思議な地質学の世界
月曜 猿ケ京ホテルに宿泊しに行きます。
あぁ〜 赤谷湖の水を全部抜きたい。(笑)
そこには 宝物があるのです
Posted by momotaka at 2011年07月01日 10:31
momotakaさんへ
笹の湯と湯島の湯のことですね。
実は先日、みなかみ町で講演をしたときに、この赤谷湖に沈んだ2つの温泉の話をしたのですよ。
そしたら会場に猿ヶ京ホテルの社長さんがいらしていて、講演終了後、僕のところへ来て、「うちは湯島でした」とあいさつをしてくださいました。
川原湯も、そうならないと良いのですがね。
笹の湯と湯島の湯のことですね。
実は先日、みなかみ町で講演をしたときに、この赤谷湖に沈んだ2つの温泉の話をしたのですよ。
そしたら会場に猿ヶ京ホテルの社長さんがいらしていて、講演終了後、僕のところへ来て、「うちは湯島でした」とあいさつをしてくださいました。
川原湯も、そうならないと良いのですがね。
Posted by 小暮 淳
at 2011年07月01日 19:10

猿ケ京ホテルに 展示室があり 宿泊すると
昔の 記録を 良く見てます。
三国トンネルの老朽化に 伴い 四万から湯沢に 抜けるようになったら
猿ケ京は どうなるのか?
それは 廃墟のドライブインと 同じ姿か?
(;^ω^) 川原湯は…言葉に出来ない位 不幸な事で
森林整備せず ダムなんて
昔の 記録を 良く見てます。
三国トンネルの老朽化に 伴い 四万から湯沢に 抜けるようになったら
猿ケ京は どうなるのか?
それは 廃墟のドライブインと 同じ姿か?
(;^ω^) 川原湯は…言葉に出来ない位 不幸な事で
森林整備せず ダムなんて
Posted by momotaka at 2011年07月02日 10:59