2012年04月30日
書いて、書いて、書きまくれ!
僕の短気は、昔から有名です。
子どもの頃は、オフクロからよく、「悪いところだけ、お父さんに似ちゃって。“短気は損気”だよ」 と言われたものです。
でもね、三つ子の魂 百まで。
大人になった今でも、まったく治っていません。
だからって、誰彼なしにケンカをするというわけじゃありませんって。
ま、時々はケンカもしますが、暴力は振るいません。
ただ、自分で言うのもヘンですが、僕は “生意気” なんですよ。
若い頃は、この “生意気” が板についていましたが、年を重ねるにつけ、だんだんとこの “生意気” が邪魔になってくるんですね。
だって、“生意気”って、若者の特権みたいなものじゃないですか。
50歳過ぎても “生意気” なんて、世間体が良くありませんもの。
だから僕は、40歳を過ぎたあたりから、この “生意気” を持て余してしまっているんです。
誰か、短気を治す方法を知っている方がいましたら、教えてくださいな。
以前、さる人から、こんなことを言われて、ムカついたことがありました。
「キミはライターなんだから、とにかく、書いて書いて書きまくることだよ!」
もう、その時は、カチーーンときました。
だって、その人は、業界の人でも、ライターの先輩でも、作家でもないんですよ。
ただの大学教授です。
僕より、歳が上っていうだけです。
で、上から目線の、この言葉です。
( けっ、アンタに言われたくないね。言われなくっても、ちゃんと書いていますよ。このクソジジイがっ!)
なーんて、その時は腹の中で、その人を罵倒していたのであります。
そして数日後には、その感情も忘れてしまいました。
ところが、なんです。
最近、ことあるごとに、その人が言った言葉が、頭の中をめぐるんです。
「書いて、書いて、書きまくれ!」 って。
たまった原稿を抱えて、ウンウンうなっている時や、
安請け合いをして、ただ同然の原稿を書かされてしまった時など、
なぜか、不思議と、あの言葉が脳裏をよぎります。
書いて、書いて、書きまくれ!
考えてみれば、僕はライターなんですよね。
プロなんだもの、他人の100倍やっててあたりまえなんです。
プロ野球のピッチャーは、投げて投げて投げまくります。
マラソンランナーは、走って走って走りまくります。
画家は、絵を描いて描いて描きまくります。
ピアニストは、ピアノを弾いて弾いて弾きまくります。
だもの
ライターは
書いて、書いて、書きまくるのは、当然のことなんですよ。
思えば、ムカつくことでも、なんでもないことです。
大学教授は、当たり前のことを言っただけだったんです。
そのことに気づかせてくれたことに、今は素直に感謝できるのであります。
Y教授、ありがとうございました。
相変わらず、生意気は治りませんが、お言葉どおり、
“書いて、書いて、書きまくろう” と思います。
秋には、僕の最新刊を送りますので、また叱咤激励の言葉をください。
よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳 at 20:32│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
短気に 生意気ですか…
個性ですから それで良いかと 思いますが
短所は無くなる事は 有りませんし 向き合っているだけ無駄だと 考えます
日々 長所を伸ばせば それで帳消し d(^-^)
なぜなら 人間どんなに生きても 完成に至る事は 無いのですから
個性ですから それで良いかと 思いますが
短所は無くなる事は 有りませんし 向き合っているだけ無駄だと 考えます
日々 長所を伸ばせば それで帳消し d(^-^)
なぜなら 人間どんなに生きても 完成に至る事は 無いのですから
Posted by momotaka at 2012年05月02日 15:39
momotakaさんへ
いつもありがとうございます。
そう言っていただけると、救われます。
“長所” が、どこまで伸びるのかが問題ですが、自助努力あるのみですね。
いつもありがとうございます。
そう言っていただけると、救われます。
“長所” が、どこまで伸びるのかが問題ですが、自助努力あるのみですね。
Posted by 小暮 at 2012年05月03日 01:41