2012年06月11日
猪ノ田温泉 「久惠屋旅館」⑥
「小暮さん、大反響です。記事に書いていただき、ありがとうございました。みなさん、新聞を持ってやって来られます」
と、ちょっぴり興奮気味で、電話をかけてこられた女将の深澤信子さん。
ふだんは、ゆっくりと物静かに話される方ですから、よっぽど反響があったんでしょうね。
新聞とは、先週の金曜日に発行された「ちいきしんぶん」(発行/ライフケア群栄) のことです。
旧高崎市内に10万部配布されているフリーペーパーです。
僕は、今年の4月からこのミニコミ紙に、月刊でコラムを連載しています。
タイトルは 『小暮淳の一湯良談』。
なんだ? この四字熟語は? と思われるでしょうが、これで 「いっとうりょうだん」 と読みます。
読んで字のごとく、“1つの温泉にまつわる良い話” を月に1話ずつ書いています。
4月は、沢渡温泉「まるほん旅館」
5月は、大胡温泉「旅館 三山センター」
でした。
おかげさまで、連載スタートから読者には好評で、その度に掲載した旅館からはお礼の電話をいただいています。
で、今回は西上州の古湯、猪ノ田(いのだ) の湯であります。
“古湯を復活させた男のロマン”
という見出しが効いたのでしょうかね。
「記事を読んだら行きたくなった」 と言うお客さんが多いとのことです。
ありがたい話では、ありませんか。
ライターの仕事は、読まれてナンボです。
しかも温泉ライターは、読まれて、行ってもらって一人前の世界です。
なんだか、僕も一人前になれたようで、嬉しいですね。
(ちょっと一人前になるのが、遅過ぎるって? ほっといてちょーだい!)
とにかく猪ノ田温泉は、知る人ぞ知る西上州の秘湯です。
それも江戸時代から皮膚病に効く温泉として栄えた、群馬県内でも最も古い湯治場でした。
ところが戦後になり、旅館が廃業。
長い間、源泉は深い森の中で眠ったままでした。
この温泉を男のロマンを賭けた情熱で、見事に復活させたのが、主人の深澤宣恵(のぶやす)さんです。
主人の人柄もありますが、僕は出会ったときから、すっかり深澤さんのファンになってしまったのです。
だから、今回は、その温泉復活までの “男のロマン” 話を書かせていただいたのであります。
群馬県内には、知られざる温泉秘話が、まだまだたくさんあります。
1つでも多く、みなさんに紹介したくて、この連載を始めました。
ぜひ、次回も楽しみにしてください。
●連載の問い合わせ先/ちいきしんぶん(ライフケア群栄)
TEL.027-370-2262
Posted by 小暮 淳 at 20:56│Comments(3)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
前橋には配布がございませんが、温泉探訪の日を楽しみにしております。よろしく。
Posted by しをちゃん at 2012年06月12日 09:53
取材記事がないとわからない話題です。
いい湯は勿論なんですが、「いい湯」探しの参考になります。
いい湯は勿論なんですが、「いい湯」探しの参考になります。
Posted by ぴー at 2012年06月12日 11:07
しをちゃんへ
今月の講座は、欲張って2つの温泉をめぐりますよ。
みなさんに、お会いできるのを楽しみにしています。
ぴーさんへ
「ちいきしんぶんさん」のHPからバックナンバーが読めるようですよ。
また、希望者には配布エリア外でも郵送してくださいます。
今月の講座は、欲張って2つの温泉をめぐりますよ。
みなさんに、お会いできるのを楽しみにしています。
ぴーさんへ
「ちいきしんぶんさん」のHPからバックナンバーが読めるようですよ。
また、希望者には配布エリア外でも郵送してくださいます。
Posted by 小暮 at 2012年06月12日 17:42