2012年06月21日
次は勝てばいい!
僕は昔から体育会系男子ではなかったので、あまりスポーツ観戦ということはしません。
テレビで観るのは、サッカーとボクシングくらいのものです。
で、昨晩の 「WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦」 は、久々に感動しました。
何度も言うようですが、僕はスポーツには疎いですから、判定勝ちした井岡一翔も負けた八重樫東も知りませんでした。
でも、知らなくても充分に楽しめるのが、ボクシングの良さであります。
(相手を倒せばいいという単純なルールが、分かりやすいのだと思います)
どちらを応援していたというわけでもありません。
でも、両まぶたを腫らしながらも、果敢にパンチを出し続ける八重樫の姿には、心をワシづかみにされてしまいました。
変形して、いびつにゆがんだ顔・・・
なのに、すがすがしく見えるのは、なぜ?
「ベルトがなくなったという感じはない。もちろん、なくなったけど、それでもいいと思って勝負をかけたから」
も~~う、そんなこと言ったらオジサンは、ウルウルしちゃうじゃあーりませんか!
いい試合でしたよ。
「2人が主役だ」
と言ったWBAの大橋会長の言葉にも、納得です。
でもね、勝負の世界は “勝ちは勝ち”“負けは負け” なのであります。
そんなことは、選手が一番分かっていることでしょうが・・・
厳しい、男の世界です。
また、ゲストで来ていた元プロボクサーの辰吉丈一郎が八重樫にかけた言葉が、泣かせるじゃあ~りませんか!
「気持ちは、分かる。思いっきり泣けばいい」
と言った後です。
「悔しかったら、次は勝てばいい!」
だなんて、もー、オジサンの涙腺はぶっ壊れちゃいましたよ。
そーですよ、そーですよ。
人生、戦う限り、勝つときもあれば、負けるときもあります。
それはそれは、悔しくて悔しくて悔しくて・・・眠れない夜だって幾たびもありますよ。
でも、次は勝てばいいんです!
腫れ上がった両まぶたの奥からのぞいた、八重樫の小さな瞳が、遠くを見つめています。
その視線の先にあるものは、きっときっと、もっともっと大きな栄光に違いありません。
「立つんだ、ジョー!」
「勝つんだ、八重樫!」
丹下のおっちゃんの声に重なって、八重樫へのエールの声が全国から聞こえてくるようです。
悔しかったら、次は勝てばいいんです。
Posted by 小暮 淳 at 18:24│Comments(0)
│つれづれ