2013年02月27日
向山温泉 「宮前山荘」
75分の75
ついに昨日、みなかみ町の18温泉地75宿を “湯破” しました!
振り返れば、長かったような、今となれば短かったような約1年半の温泉行脚(あんぎゃ) でした。
“終わらない旅はない”
僕は、出版のための温泉取材をするたびに、いつも、心にそう言い続けています。
今年に入り、残り10軒を切ってマジックが点灯してからの長かったこと!
でも、言葉どおり、75軒の全取材が無事に終わり、その長い旅も終わりました。
いよいよ、これよりラストスパートの執筆活動に入ります。
順調に執筆が進めば、4月下旬には発売されます。
本のタイトルは・・・『みなかみ18湯 〔下〕』
※(上巻はすでに既刊)
これにて、上巻34軒 + 下巻41軒 = 75軒 のみなかみ町全温泉宿を世に出すことになります。
※(みなかみ町観光協会加入旅館)
取材で出会ったすべての人に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
で、75軒目の取材に伺ったのは、水上温泉郷にある向山温泉の一軒宿「宮前山荘」であります。
それはそれは雪深い、奥利根スキーパーク(旧・奥利根国際スキー場) 内にある自家源泉を保有する温泉民宿であります。
宿の創業は、スキー場オープン(1972年) の翌年とのこと。
それ以前は、先代が林業や農業を営んでいました。
その頃の名残が、旧館の2階に残されています。
お蚕農家だった母屋の太い梁(はり)が、天井よりも低い位置に貫いているのです。
「泊まられるお客様は、みなさん珍しがりますよ」
と、2代目主人の真庭寛さん。
昨晩は、宿と温泉の歴史について、お話を聞きました。
先代が昭和54年に、待望の温泉を掘削。
湧き出た源泉に「宝珠の湯」と名づけ、奥利根民宿で唯一の温泉民宿が誕生しました。
その湯は、pH9.3のアルカリ性単純温泉。
湯の中で手足をなでると、ヌルンと心地よく肌をすべります。
また湯舟から手足を出すと、ワックスを塗ったようにサーッと湯の玉が気持ち良いほどに弾かれていきます。
なるほど。
古いパンフレットの効能に “お肌の若返り” と書かれていましたが、納得であります。
こちらの宿は、今シーズンより宿泊は素泊まりのみ。
と、いうことで昨日は、訪ねる前にカメラマン氏と食料を買い込んで行きました。
これはこれで、楽しいのであります。
風呂上りのビールは・・・
なんと、窓の外に積った雪の中から取り出します。
缶ビールも日本酒も瓶ごと、雪の中に突っ込んで置いたのであります。
キーーーーーーーン と冷えたビールにて、まずは乾杯です!
「大変お疲れさまでした」
「これにて、みなかみ町の全取材完了!」
カンパ~~~イ!
終わらない旅は、ないのであります。
昨晩は、夜の更けるまで、互いの労をねぎらい合いました。
Posted by 小暮 淳 at 18:11│Comments(2)
│温泉地・旅館
この記事へのコメント
お疲れさまでした
体の油分はのこってますか?
春とともに、下巻の発売が待ち遠しい春です!
体の油分はのこってますか?
春とともに、下巻の発売が待ち遠しい春です!
Posted by ぴー at 2013年02月27日 20:27
ぴーさんへ
いつもいつも、ありがとうございます。
おかげさまで、みなかみ方面は保湿に優れたアルカリ性の温泉が多いので、肌はいたってツルツルしてますよ。
いつもいつも、ありがとうございます。
おかげさまで、みなかみ方面は保湿に優れたアルカリ性の温泉が多いので、肌はいたってツルツルしてますよ。
Posted by 小暮 at 2013年02月28日 00:52