2013年04月30日
会葬代行
親の年齢を考えると、無理も不思議もないのですが、このところ葬式が、やたらと多いんです。
今年に入ってからは、もう毎月、通夜か告別式に会葬しています。
親戚もありますが、ほとんどは親の代行であります。
高齢のため、長時間の式に体力が持たないという理由もありますが、僕に代行を頼むのは、どうも、それだけではないようです。
自分より若い人の葬儀に出るのが、ツライようなのです。
「みーんな年下ばっかりになっちゃった・・・」
って、新聞のおくやみ欄を見て、ため息をつくオフクロ。
オヤジにいたっては、目が悪くて新聞は読めませんが、「○○さんが亡くなったよ」 と伝えると、悲しい顔をするので、最近は伝えないようにしています。
今日も1つ、葬儀がありました。
両親が暮らす町の自治会長さんが、亡くなったのです。
享年、77歳。
オヤジより、ひと回りも年下です。
僕も長年暮らしていた町ですから、知らない人ではありません。
両親の代行として、会葬してきました。
とても印象的だったのは、弔辞を読んだ方が、故人の仲人(なこうど) だったこと。
仲人というくらいだから、故人よりも年上であります。
なんと、90歳!
77歳というのも、決して若くはありませんが、長寿大国ニッポンでは “若すぎる死” と形容されることになります。
「○○君の若すぎる死に・・・」
という力のこもった弔辞を聞いていると、まさに日本は高齢化社会なのだと、実感してしまいます。
「すぐ、そっちへ行くから待っていておくれ。また一緒にゴルフをしょう!」
と叫んだ、張りのある声を聞いていると、“すぐ” には“そっち”へ行きそうにありません。
そして、喪主のあいさつ。
通夜式と違って、告別式の良いところは、故人の生い立ちや亡くなるまでの経緯を知ることができる点です。
どこで生まれたのか、どのような環境で育ったのか、なんの仕事をしていたのか、どんな人たちに囲まれて暮らしていたのか・・・
本当に簡単な略歴ではありますが、その人の人生を知ることができます。
僕は、初めて故人の職業を知りました。
この、あいさつ。明日は我が身か!?
いや、喪主は、アニキだろうな。
でも、僕も一言、マイクを借りて話そうかな……
な~んて、まだ両親は元気なのに、不謹慎なことを考えていたのも事実でした。
Posted by 小暮 淳 at 20:58│Comments(0)
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