2013年11月24日
相間川温泉 「ふれあい館」
2011年1月に出版した 『ぐんまの里山 てくてく歩き』(上毛新聞社) で、僕は26ヶ所の山や滝、湖、渓流を歩くコースを紹介しています。
すべてのコースのラストは、必ず温泉に入り、ビールを飲むという超私的なウォーキングエッセーです、
この中で、「石尊山」(安中市・高崎市) と 「十丈の滝」(高崎市) のコースで2度も立ち寄っているのが、相間川(あいまがわ)温泉 「ふれあい館」(旧倉渕村) です。
「ふれあい館」 は、旧倉渕村(現高崎市) が、都市生活者のために遊休農地を整備して貸し出している市民農園 「クラインガルテン」 の中にある国民健康保険保養施設です。
(クラインガルテンとは、ドイツ語で「小さな庭」の意味)
平成7年に温泉が掘削されてからは、入浴施設としても一般に開放されています。
でもね、ここは宿泊施設のある、れっきとした温泉地なんですよ。
と、いうことで、日帰り入浴だけでなく、ちゃんと1度泊まって記事を書かなくてはなるまい!と、今週、泊まってきました。
ま、行ったことのある人ならば、ご存知でしょうが、とにかく、ここの湯は、色が濃い!
茶褐色というよりも、もっとオレンジ色に近い赤褐色なんです。
僕が知る限り、県内一色の濃い温泉だと思います。
多いのは、鉄分だけではありません。
塩分が半端なく多い、“強塩温泉” です。
なめてみると分かりますが、しょっぱいというより、塩辛い!
塩、そのものをなめている感じ。
だから体に傷でもあったら、「ひぇーーーー!」っと悶絶するくらい、しみます。
ひげそり後の肌だって、ヒリヒリしますもの。
そして、塩分が多いということは、体が浮きやすいということ。
湯舟の底に、しっかりとお尻を固定しておかないと、フワ~リ、フワ~リと、体が浮いてしまいます。
そして、浴室の脱衣所には、こんな注意書きが・・・
“要注意! 長湯、湯あたり”
“救急搬送多数あり”
“湯あたり注意! 長湯は禁物”
いやいや、驚きました。
なんでも温泉成分が濃厚で、浴感が心地よいため、ついつい長湯をしてしまう人が多いのだとか。
“1回の入浴は、7分が適当”
とも書かれていましたよ。
ま、それほどに個性的な湯なのであります。
未体験の人は、ぜひ1度、浸かってみてくださいな。
夕食は、自家農園で採れた葉物や根菜の素朴な里山料理。
都会からの連泊者が多いのも、納得です。
特筆すべきは、そのお値段!
一般でも1泊2食で、6,975円~。
高崎市民なら、さらに割引があります。
群馬県内には、安くて、いい温泉が、たくさんありますね。
Posted by 小暮 淳 at 17:06│Comments(0)
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