2014年02月18日
種付け旦那
おかげさまで我が家は、3人の子宝に恵まれました。
別に、僕が人並み以上の絶倫男ということではありませんよ。
すべては、神様から授かった宝物であります。
以前、不妊治療に悩んでいる女性と話したことがありました。
彼女いわく、
「世の中は不公平ですよね。子どもが授かった人には児童手当が支給されて、不妊治療には保険が利かないなんて!」
ごもっともであります。
少子化に歯止めをかけるには、ぜひとも改正していただきたい法律だと思います。
その昔、不妊に悩む夫婦たちは、「子宝の湯」 と呼ばれる温泉へ通いました。
その名のとおり、子どもが授かる温泉のことです。
群馬県内では、古くから伊香保温泉が、そう呼ばれていました。
でもね、県内をくまなくめぐってみると、意外と多いんですよ。
「子どもが授かった」 という話が!
嬬恋村の某温泉旅館の女将によれば、
「長年、子どものいない夫婦が住み込みで働きに来たところ、すぐに子どもが授かった」
とのこと。
それ以来、「子宝の湯」 と呼ばれるようになったといいます。
「子宝の湯」 と呼ばれる温泉の泉質は、様々です。
塩化物泉だったり、炭酸水素塩泉だったり、硫酸塩泉だったり。
でも、共通しているのは “塩分” を含んでいること。
よく温まり、殺菌力があるからかもしれませんね。
ところが最近読んだ本の中で、思わぬ 「子宝の湯」 の正体を知ってしまいました。
温泉評論家の石川理夫さんと中央温泉研究所所長の甘露寺泰雄さんと北海道大学名誉教授の阿岸祐幸さんの鼎談本 『温泉 とっておきの話』(海鳴社) です。
この中で、「子宝の湯」 について、こんな驚くべき発言をしています。
<(温泉地には、妊娠させるための) “種付け旦那(だんな)” がいるんですよ。“種付け馬” です。>
「嫁して3年、子無きは去れ」 と言われた時代のこと。
世継ぎをもうけるために、亭主も承知のもと、温泉地へ出かけて行ったといいます。
現在では、DNA鑑定ですぐにバレてしまいますが、昔ならあってもおかしくない話しであります。
でもね、実際、温泉には妊娠しやすくなる効能はあるんですよ。
温泉成分の中には、女性ホルモンに似た物質もあります。
入浴することにより、骨盤の血行が良くなり、リラックス効果や転地効果も望めます。
さらに、本の中では、こんなことも語られています。
<日常生活から離れた温泉地で夫婦2人きりになり、舅(しゅうと)、姑(しゅうとめ) の目から離れる、家事から解放されるなど、精神的な要素が強かったのでは> と・・・。
不妊治療で悩んでいるご夫婦は、温泉療法も取り入れてみては、いかがでしょうか?
僕ですか?
僕は、もうそろそろ、打ち止めであります。
純粋に温泉を楽しむことにします。
あしからず!
Posted by 小暮 淳 at 13:50│Comments(0)
│温泉雑話