2014年10月16日
白根温泉 「加羅倉館」⑤
“秘湯は人なり”
先週、座禅温泉(群馬県片品村) へ行った行きと帰りに、立ち寄った温泉があります。
同じく片品村にある白根温泉の一軒宿 「加羅倉館(からくらかん)」 です。
加羅倉館の5代目湯守(管理人)の入澤眞一さん、澄子さん夫妻とは、もう10年以上の付き合いになります。
雑誌や新聞の取材、僕が講師を務める野外温泉講座など、たびたびお世話になっています。
だもの、宿の前を通過することなんて、できません!
「あれ、今日は、なんだい?」
行きに顔を出すと、眞一さんが出てきました。
「これこれ、しかじか、取材で座禅へ行くところなんですよ」
と言えば、
「じぁあ、うちも入っていきなよ」
と、いつものように気軽に湯を勧めてくれました。
ま、この時は先方と約束の時間があり、先を急いでいたので、あいさつだけでおいとましました。
翌日、帰り道。
「こんにちわ~!」
と玄関で声をかけると、今度は、
「あら、お久しぶりですね」
と澄子さんが、現れました。
「昨日、ご主人に勧められたものだから寄りました。湯をいただいても、いいですか?」
と言えば、
「どうぞ、どうぞ」
と、いうことになり、さっそく川と国道をはさんだ向かいの浴場へ。
ん~、相変わらず凄い量で、ドバドバと湯が注がれ、ザバザバと浴槽の縁から気持ちがいいほどに、かけ流されています。
湯は、ごまかしのきかない無色透明の単純温泉。
けれん味のない、生一本の直球勝負の湯であります。
ツーンと骨の髄までしみ入るような浴感は、この日も健在でした。
いい湯、いい宿には、必ず会いたくなる人がいるものです。
おじちゃん、おばちゃん、いつもありがとうございます。
今度は、ゆっくり泊まりに行きますね!
Posted by 小暮 淳 at 18:09│Comments(0)
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