2015年03月11日
大胡温泉 「三山の湯 旅館 三山センター」⑨
今年もこの日がやって来ました。
2011年3月11日、午後2時46分。
僕は大胡温泉(前橋市) 「旅館 三山センター」 の女将さんと従業員たちと一緒に庭に飛び出しました。
※(当日の様子は、当ブログ2011年3月12日「大胡温泉ふたたび」を参照)
「もう4年も経ったなんて、早いものね。こうしてまた、この日に会えるのは幸せな証拠よね」
女将さんは、あれから毎年、僕が黙とうを捧げに訪ねて来るのを楽しみに待っていてくれます。
「まずは、湯をいただいてきます。黙とうの時間まではだいぶありますから」
と、僕はタオルを片手に浴室へ。
今日も湯舟は貸し切り状態でした。
芯まで冷えた体を、思いっ切り伸ばします。
そして、湯縁を枕に目を閉じると、あの日の光景が目に浮かんできます。
揺れが収まってから家路をたどる途中、道という道すべての信号機が止まっていました。
やっと我が家にたどり着き、テレビのスイッチを入れると・・・
あの、想像を絶する津波の光景が映し出されました。
「黙とう!」
午後2時46分、僕は女将さんと従業員と、他のお客さんらと共に手を合わせました。
あれから4年の時が流れたというのに、復興はまだまだ遠いようです。
東北に、春よ来い!
Posted by 小暮 淳 at 23:30│Comments(0)
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