2015年03月19日
終わりある旅
“終わらない旅はない”
これは僕が苦しい時に、心の中で唱えるおまじないのような言葉です。
1冊の本を作り上げるという作業は、長い長い旅をしているようなもの。
時に、「このまま終わらないのではないだろうか」 と不安になることもたびたび。
本の出版というと、一見華やかなイメージがありますが、その制作過程は実に地味な作業です。
コツコツと1軒ずつ取材を重ね、コツコツと原稿を仕上げる。
来る日も、来る日も、そのくり返しです。
マラソンや登山に似ているとも思います。
折り返し地点、七合目~八合目にさしかかったときの苦しさといったらありません。
今、どのくらいまで、来たんだろう?
半分以上は、来たような気がする。
でも、まだまだ頂上もゴールも見えない。
そんな時間と精神力との闘いを、常に強いられています。
最近は、これに体力の消耗も加わり、加齢とともに年々しんどくなっています。
でも、終りのない旅はない!
旅は、必ず終わるのです!
現在、僕はシリーズ7冊目となる著書の取材&執筆に取りかかっています。
今回、掲載を予定している温泉宿の数は54軒。
前作の 『新ぐんまの源泉一軒宿』 と同数のシリーズ最多軒数です。
そして現在、52軒の取材を終えました。
残るは、あと2軒!
いよいよ、ゴールが見えてきました、
でも、ここから先には、心臓破りの長く急な坂道が待っています。
あせらず、ていねいに、一歩一歩確かな手ごたえを感じながら山頂を目指したいと思います。
新刊本の出版は、今年の5月予定です。
Posted by 小暮 淳 at 17:45│Comments(0)
│執筆余談