2015年05月21日
消えゆく温泉を残したい
「消えゆく温泉を残したい」
これは昨晩、群馬県公社総合ビルホールで開催されたイベントにゲスト出演し、講話したときのタイトルです。
主催は、ライフプラン21。
ファイナンシャルプランナーや弁護士、税理士、公認会計士などの専門家たちの団体です。
僕は、ここの 「ぐんま温泉倶楽部」 の顧問をしています。
20分という短い時間でしたが、年々消えていく温泉の現状と、危機、そして従来の温泉地への再生策を呼びかけてきました。
平日の夜でありながら、会場には老若男女、たくさんの聴講者が集まり、話を聞いてくださいました。
実は、このタイトルは、昨日の講話のために付けたものではありません。
NPO法人 『湯治乃邑(くに)』 を設立した際に、理事長のあいさつとしてパンフレットに刷り込んだ文章のタイトルであります。
パンフレットには、こんなふうに書きました。
<(前略) かつて湯治場であったはずの温泉地を元の姿に戻せないものか? そんな思いから私たちは絶滅が危惧される温泉地および温泉宿の新たな活用を提案し、再生を支援する活動を始めました。ひいては日本の温泉文化を守るため、本来の湯治場機能とリハビリ、介護とのコラボレーションにより、消えゆく群馬の 「源泉一軒宿」 を守り継ぎ、後世に残したいと考えています。>
今日は、そんな活動を開始した法人の役員会議でした。
現在、3つの案件に着手しています。
一件は、すでに廃業から5年以上が経過して、建物自体が老朽化してしまっている一軒宿の復活。
一件は、地域住民とコミュニケーションをとりながら、湯治場としての温泉郷の再生と村おこし。
一件は、現在は一般の旅館として営業中ですが、将来、介護や障害者のためのリハビリ施設として運営していくための準備。
まだ、産声を上げたばかりの団体です。
案件はあっても、遅々として進行しません。
気が遠くなるような、根気のいる活動だと感じています。
でも、このままでいいわけがない!
誰かが、立ち上がらなくては!
そんな思いで、取り組んでいます。
みなさんも、興味があったら支援や応援をよろしくお願いします。
Posted by 小暮 淳 at 20:14│Comments(0)
│湯治乃邑