2015年07月15日
磯部温泉 「高台旅館」
♪ 夕焼け小焼けで 日が暮れて
山のお寺の 鐘が鳴る
お手々つないで 皆かえろ
カラスと一緒に 帰りましょう ♪
この猛暑の中、昨日の日中から磯部温泉(群馬県安中市) に入り込み、取材活動を続けていました。
温泉地といっても、磯部温泉は標高の低い平野部に位置しますから、暑いのなんのって!
まずは、ジリジリと肌を焦がす炎天下の碓氷川河川敷にて、磯部簗(やな) を取材。
これまたジリジリとアユを焼く炭火の炎にあぶられ、汗だくになりながら塩焼きをほお張ってきました。
ん~、ビールが欲し~い!
という欲求を我慢(仕事中なんだからと、自分を諭しました)
でも、1分でも早くビールが飲みた~い!
ということで、早々に温泉街の取材は引きあげて、4時前には宿にチェックインしてしまいました。
「高台旅館」 は、その名のとおり、温泉街を見下ろす高台に建っています。
誰が呼んだか、「夕焼け小焼けの宿」。
「その昔、お客様が、ここからの景色に感動して、そう名づけたといいます」
とは、3代目女将の伊藤浩美さん。
真っ赤に染まる夕空の中に、影絵のように浮かび上がる妙義山のシルエットは、それはそれは息をのむほどに美しいといいます。
「昨日の夕焼けは、見事でしたよ。今日も見られるといいですね」
客室を案内してくれた仲居さんにも言われて、
「では、日没が近くなったら、西側の空いている部屋は、すべて使わせてください」
と同行のカメラマン氏は、撮る気満々であります。
ところが・・・
昨日は、ほとんど雲のない快晴。
夕陽の光が大空に抜けてしまって、きれいな夕焼けを拝むことができませんでした。
「残念ですが、またのチャンスを狙いましょう」
「そうですよ、磯部取材は始まったばかりです。来年の春まで、たっぷりと時間はありますから」
あきらめるのも早い僕らは、
「では、猛暑に乾杯!」
とばかりに、まずはビールを乾いたノドに、キューっと流し込み、
夕げの膳に出たアユの塩焼きを当てに、キーンと冷えた地酒の 「妙義山」 をいただきながら、またまた酔いしれたのであります。
Posted by 小暮 淳 at 16:03│Comments(0)
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