2015年10月11日
サラスポンダ
♪ サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ
サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ
オドラオ オドラポンダオ オドラポンダ レッセッセ
オセポセオ ♪
先日、テレビのトーク番組で、女優の篠原涼子さんがこんなことを言ってました。
子どもの頃、父親はいつも唄を歌っていた。
だから 「お父さんは唄が好きなの?」 と訊くと、「別にそういうわけじゃない」 という。
それから大きくなって、彼女が芸能界を目指して上京するときに父親が言ったそうだ。
「つらいことがあったら唄を歌いなさい」 と……。
この話を聞いて、真っ先に僕の頭の中に流れたメロディが、「サラスポンダ」 でした。
不思議なタイトル、不思議な歌詞です。
小学校の音楽の授業で習った曲です。
この不思議な歌詞を丸暗記して、先生のピアノに合わせて歌った記憶があります。
先生のピアノのリズムは、だんだんと速くなっていきます。
僕たちは、そのリズムに遅れまいと、早口言葉を唱えるように歌いました。
たぶん、その時の思い出が強烈に脳裏に焼きついているんでしょうね。
何かに付けて、口を突いて出てきます。
まるで呪文のように!
あれから40年以上が経つというのにね。
今でも、何かあると口ずさんでいるんです。
歌詞の意味も、どこの国の唄なのかも知らずに。
♪ サラスポンダ サラスポンダ サラスポンダ レッセッセ ♪
で、調べてみたらオランダの民謡で、糸をつむいで織物をするときの「つむぎ唄」 でした。
どんなときに僕は、この唄を口ずさんでいるのだろうと思い返してみると、やっぱり、つらい時や悲しい時のような気がします。
いつしか、僕にとっての “おまじないソング” になっていたんですね。
言葉には “言霊(ことだま)” があるといいます。
言葉の持つ力が、その言葉を吐く人の人生を左右するそうです。
きっと唄にも「うただま」 が宿っているんでしょうな。
Posted by 小暮 淳 at 21:49│Comments(0)
│つれづれ