2015年10月30日
平気症ってなんだ?!
2011年1月に出版した 『ぐんまの里山 てくてく歩き』(上毛新聞社)。
おかげさまで増刷もされ、5年経つ今でも春と秋のハイシーズンになると、少しずつですが売れているようです。
この著書で、僕は “里山” を独断により、1,000m以下の山と定義しています。
なぜか?
答えは簡単で、僕自身が高い山が苦手だからです。
そうなんです。山好きのくせして、極度の高所恐怖症なのであります。
だから、道なりに歩いて登れる低山しか行かないのです。
もちろん低山にも、怖い所はあります。
ロープ、クサリ、ハシゴなど、足だけでは登れない場所は、敬遠します。
何度、山頂を目前にして断念したことか……。
程度にもよりますけどね、岩場に立つと、もう足がすくんで一歩も進めません。
吊り橋なんて、滅相もない! マジで腰が抜けそうになりますもの。
その昔、看板屋のバイトをしたことがあるのですが、ハシゴを3段目までしか上がれず、クビになったことがあるくらいですから。
ところが世の中には、高い所が平気な人っているんですよね。
そんな人たちたちのことを 「高所平気症」 っていうんですって。知ってましたか?
建築現場で働く、とび職の人たちのことかと思ったら、違うんです。
あの人たちは、訓練と慣れによって高いところが大丈夫になったからです。
「高所平気症」 とは、生まれながらにして、もしくは育った環境によって、高い所にいても恐怖を感じない人たちのことなんです。
僕なんか、うらやましいですけどね。
でも、深刻な問題も起きているんです。
ここ数年、高層マンションから子どもが転落する事故が増えていますよね。
あの子たちが、高所平気症なんですって。
なんでも、高所で暮らしていると、ふだん見ている景色を地面の高さと勘違いしてしまうらしんです。
だからベランダの柵の上に乗っても恐怖心がなく、あやまって落ちてしまうようです。
そう聞くと、それはそれでコワイ症状ではあります。
ある意味、恐怖症のほうが自分の命を守ってくれているわけですからね。
ところで 「閉所恐怖症」 というのもありますけど、僕はまったくの反対です。
子どもの頃から狭い所が大好きなんです。洞窟の中とか、エレベーターの中とか、押入れの中とか・・・
なんだか落ち着くんです。
ということは、これも平気症の一種なんでしょうか?
その弊害は?
いつか閉じ込められて、窒息死!?
それはそれで、恐ろしい気がします。
Posted by 小暮 淳 at 22:21│Comments(0)
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