2015年11月13日
磯部温泉 「かんぽの宿 磯部」
ここは、群馬の巣鴨?
まさに、ばあちゃんたちの “星野リゾート” だ~ッ!
年間延べ約100軒の温泉宿を訪ねていますが、群馬県内には、まだまだ行ってない宿がたくさんあります。
そして、知っているつもりでも、知らないことが、まだまだたくさんあるものです。
だから、きっと僕は、この取材という名の “旅” を終わらせることができないのでしょうね。
昨日は、磯部温泉(群馬県安中市) の 「かんぽの宿 磯部」 に泊まってきました。
いやはや、驚いた!
館内は、どこを歩いても、ばあちゃん、ばあちゃん、ばあちゃんだらけ(ときどき、じいちゃんもいます)。
「宿泊客の8割は70歳以上です」 という副支配人の小泉隆司さんの言葉に納得です。
夏休み中は家族連れが多いとのことですが、それ以外の季節は連日、こんな雰囲気らしいのです。
全国に約50ヶ所ある 「かんぽの宿」 ですが、現在、群馬はここだけ。
また世界文化遺産の富岡製糸場にも近いこともあり、全国から会員になっているお年寄りがやって来るのであります。
館内に入って、まず最初に驚いたのが、売店です。
ふつう、どこの旅館やホテルでも、ロビーの片隅にひっそりとありますよね。
でも、ここは違います。
“売店通り” があるのです!
もちろん、世界遺産にちなんだ菓子類のみやげものや、地元の名産品も売られていますが、それだけじゃないんです。
衣料品コーナーがあり、服や帽子なんかも売られています。
かと思えば、海産物の珍味なんかも売っています。
「えっ、海なし県の群馬でですか?」
と訊けば、
「ええ、これを目当てに来られる人もいるんですよ」
と売店スタッフ。
「へ~!」 と驚いていたら、本当に目の前で、ホタテの佃煮を5個も買って行ったお客さんがいました。
二度ビックリ!
“北海道フェア” なんかもやっていて、まるでデパートやスーパーマーケットのようです。
このへんに、お年寄りに人気の秘密がありそうですよ。
もちろん、僕は温泉の取材で訪れているわけですから、しっかりと湯を堪能してきました。
碓氷川をはさんで温泉街の対岸にある露天風呂からは、夜景を望みます。
せせらぎの音を聴きながら、川風に吹かれるという風情も、隔世の感があっていいですね。
お年寄りに人気なのも、分かるような気がします。
湯上がりは、これまたお年寄りにも人気だという “上州牛のプレート焼き” をいただきながら、生ビールを1杯、2杯……。
〆は、お決まりの地酒で。
「磯部 湯美人」 とは、ネーミングがよろしいですね。
かつては美人だったであろう、ご婦人方を眺めつつ、一日の取材疲れを癒したのでありました。
Posted by 小暮 淳 at 22:03│Comments(0)
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