2015年11月17日
もっと小さな講演会
いつの頃からか、僕にとって講演会やセミナーは、ライフワークになっています。
ただ温泉を取材して、記事や本を書くだけではなく、直接、読者と会って、僕が見てきた温泉の魅力や現状を生の声で伝えたいからです。
今日も講演を行ってきました。
会場は、旧粕川村(現・前橋市粕川町) の “膳” という集会所です。
先月、同じく粕川町の “込皆戸(こみがいと)” という集会所で小さな講演会を開いたことを書きました。
※(当ブログの2015年10月31日 「小さな講演会」 参照)
あのときは約30人の聴講者でしたが、今回はさらに少ない、たったの10人。
集会所の規模も小さく、県道沿いの小川のほとりにポツンと民家のような平屋が建っているだけです。
「先生、こんなところまで、わざわざありがとうございます。分かりましたか?」
主催者で地区の担当者。
「ええ、一度、下見に来ていますから、迷わずに来れました」
たぶん、初めてだったら通り過ぎていたでしょうね。
こんなとき、几帳面で臆病者の性格が功を奏します。
それくらい、ふつうの家なのであります。
でもね、その雰囲気たるや、のどかでいいですよ~!
開演30分前に着いてしまった僕は、小春日和のポカポカ陽気に誘われて、少しあたりを散歩しました。
畑と小川の間の小道を行くと、折りしもローカル線の電車がやって来ました。
カタコト、カタコトと車体を揺らして走る上毛電鉄。
大きな会館やホールでの講演会もいいですけどね、こんな旅気分を味わえる田舎での講演も大好きです。
たった10人の前で話す、温泉のあれこれ。
もちろんマイクも使いません。
僕のツバがかかるんじゃないかと不安になるくらいの至近距離です。
「四万温泉行ったことあるよ」
「あのさ、先生、ちょっといいかな」
「そうそう、昔はそうだったよね」
なーんて、時々、僕の話に合いの手が入ります。
聴講者一人ひとりの顔を見ながらですから、講演会というよりは、座談会です。
まるで、親戚のおじさんやおばちゃんと茶飲み話をしているようでした。
あっという間の90分間。
あ~、楽しかった!
これだから講演活動は、やめられませんって。
さて、明日は久しぶりに県外での講演です。
会場はホテル。
これはこれで、とても楽しみなのであります。
Posted by 小暮 淳 at 18:37│Comments(0)
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