2017年01月25日
四万温泉 「すみよしや 花の坊」③
今年は、雪の当たり年のようであります。
雪見風呂に雪見酒……
しんしんと音もなく降り積もる雪を見ながら、ただただ酔いしれてきました。
NHK文化センター前橋教室の野外温泉講座 「名湯・秘湯めぐり」。
なんでも全国で温泉講座があるのは、ここ群馬県だけらしいのですが、僕は、その講師をしています。
早いもので、今年で9年目になります。
2017年の第1回講座が、昨日、開講されました。
今年の初講座にふさわしく、群馬の名湯・四万温泉へ。
高崎駅と前橋駅を出発したバスは、極寒の冬晴れの下、北へと向かいました。
渋川市を過ぎたあたりから、だんだんと空の色が変わります。
赤城山と榛名山はすでに雪雲に覆われて見えず、標高の低い子持山や小野子山まで雪化粧をしています。
寒いはずです。
中之条町を過ぎた時点で、外気の温度はマイナス2℃!
トンネルを抜けて、国道353号を、さらに奥へ。
あっという間に、あたりはまばゆいばかりの銀世界に!
「群馬県って、広いですね」
「同じ県内なのに、まったく景色が違う」
別に雪が珍しいわけじゃなかろうに、それでも受講生たちは一面の雪景色を見て、喜々としています。
四万温泉は、清流・四万川に添って、5つのエリアに分かれています。
手前から 「温泉口」 「山口」 「新湯」 「ゆずりは」 「日向見」 です。
過去に、この講座では山口地区 の「四万やまぐち館」、新湯地区の 「積善館」 と 「四万たむら」 を訪ねたことがありますが、今回、お世話になったのは、さらに奥のゆずりは地区にある 「すみよしや 花の坊」 であります。
手前の温泉口とは、4キロくらい離れていますからね。さらに山深いのであります。
湯薬師トンネルを抜けて、ゆずりは橋を渡る頃には、車窓に映る雪もハンパない量に!
「うお~!」
と、掛け値なしの絶景に、車内からは喚声が上がりました。
「すみよしや 花の坊」 を訪れるのは、かれこれ5年ぶりになります。
確か、最後に訪れのは拙著 『あなたにも教えたい四万温泉』 の取材だったと思います。
あの日と変わらぬ品の良い和装で、女将の湯浅麻紀子さんが出迎えてくれました。
やっぱ、雪景色には、日本酒が合いますね。
いつもは、あまりたしなまない女性陣も気分が高揚したようで、雪見酒を楽しむ人の数が多かったのであります。
湯良し、味良し、景良しの三拍子が揃い、今年の講座が無事にスタートしました。
受講生のみなさん、今年もよろしくお願いします。
温泉をたくさん、めぐりましょうね!
Posted by 小暮 淳 at 11:49│Comments(0)
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