2017年10月11日
2つの甲斐
似ている言葉に、「やりがい」 と 「生きがい」 があります。
ちなみに辞書(広辞苑) を引いてみると、「甲斐」 とは <行動の結果としてのききめ。効果。また、してみるだけの値打ち。> とあります。
ゆえに、「やりがい」 は <するだけの値打ち。> であり、「生きがい」 とは <生きるはりあい。生きていて良かったと思えるようなこと。> となります。
じっくりと読みくだくと、2つの言葉は似て非なることが分かります。
「やりがい」 は、自分から求めていく能動的な思い。
「生きがい」 は、結果を受け入れる受動的な思い。
でしょうか?
先日、新聞を読んでいたら、タレントで歌手の堺正章さんの言葉が目にとまりました。
彼いわく、
<やりがいと生きがいの両方を持つ大切さ。やりがいは仕事などお金が付いてくるもので、生きがいはお金を出してでも夢中になれるもの。>
彼は、生きるコツについて話しているのですが、確かに、どちらか1つよりも人生は楽しく、より輝きそうです。
でも、やはり 「やりがい」 は能動的であり、「生きがい」 は受動的なのであります。
「やりがいのある仕事」 といえば、攻めています。
これに対して 「子どもが生きがい」 といえば、受け身になります。
だからでしょうか、僕には、まだ 「生きがい」 が見つからないのです。
<お金を出してでも夢中になれるもの>
……思いつきません。
で、いま僕は思っています。
身体が動くうちは、「やりがい」 だけでいいかなって。
将来、もし、思うように身体が動かなくなって、しかもお金があったなら、その時、「生きがい」 を見つけようと思います。
あなたにとっての、「やりがい」 と 「生きがい」 は、なんですか?
Posted by 小暮 淳 at 11:04│Comments(0)
│つれづれ