2017年12月03日
降臨
お笑いの世界には、“笑神” と呼ばれる笑いの神様がいるそうです。
いつものステージなのに、突然、笑神が降りてくると、ドッカン、ドッカン、ネタが受けて、客席が爆笑に包まれます。
ミュージシャンの世界にも、“音楽の神様” がいるようです。
120%の演奏ができたり、作曲中に思わぬフレーズが浮かんだり、そんなとき、「あっ、降りてきた!」 と感じるといいます。
実は、僕らライターの世界にも、神様はいます。
昨日、群馬県内の某神社へ行ってきました。
別に、何かを祈願しに行ったわけではありません。
取材です。
その神社には、鳥居がありません。
最初から無かったのではなく、ある事件をきっかけに鳥居が取り外されてしまいました。
そして境内には、犬の銅像と由来が書かれた石碑が建立されています。
さらに、その隣には、犬を供養した “石尊様” と呼ばれる祠が祀られています。
僕は、この伝説の謎を解くために訪れたのでした。
「何をなさっているのですか?」
メモを取っているいると、突然、見知らぬ初老の男性が声をかけてきました。
「取材です。来年は戌年なので、犬の像が建てられた理由が知りたくて……」
すると男性は、こう言いました。
「だったら、うちに来ませんか? すぐ、そこですから、お茶でも飲みながら話しましょう」
最初は何を言っているのだか分かりませんでしたが、男性は、クルリときびすを返すと、石碑の裏側に回り込みました。
「私は、こういう者です」
と指さした先には、
<設立実行委員会委員長>
と書かれています。
えっ、本当?
マジですか~!?
「詳しい資料もありますし、建立までのいきさつをお話しいたしますよ」
来た!来た!来たぁぁぁぁ~!!!
降りて来たーーーっ!
そう、“取材の神様” っていうヤツですよ。
渡りに舟、なんていうレベルじゃありません。
奇跡に近い出会いです。
「やっぱり、僕はモッテますね」
同行のカメラマン氏に言うと、
「ええ、そう思います。過去にもありました。これで2度目ですよ」
神が、降臨しました。
あとは、僕の文章しだいということです。
“文章の神様”
今度は、あなたが降りて来てくださいね。
Posted by 小暮 淳 at 17:29│Comments(6)
│取材百景
この記事へのコメント
テレビ番組の取材ですか?何かの書籍?発表の際はお知らせ下さいね。楽しみにしています。
Posted by 優・寛の母さん at 2017年12月04日 17:59
優・寛の母さんへ
高崎市内で配布されているフリーペーパー「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄)の年末・新年合併号の特集記事です。
お楽しみに!
高崎市内で配布されているフリーペーパー「ちいきしんぶん」(ライフケア群栄)の年末・新年合併号の特集記事です。
お楽しみに!
Posted by 小暮 淳
at 2017年12月05日 09:46

高崎市民ではないので読めないのかなあ~と思いつつ、「ちいきしんぶん」を検索してみたら、HPでPDF版が無料で読めることがわかりました!やった~♪
気になる、犬の像、犬の供養、神社の由来・・・先生の記事、たのしみにしてま~す!
気になる、犬の像、犬の供養、神社の由来・・・先生の記事、たのしみにしてま~す!
Posted by ムク at 2017年12月05日 15:20
ムクさんへ
ですね。
便利な世の中になりました。
でも、まだ原稿は1行も書いていません。
はてさて、どんな記事になるのやら……
でも犬好きには、かなり残酷で凄惨な話ですぞ!
心して、お待ちくださいませ。
ですね。
便利な世の中になりました。
でも、まだ原稿は1行も書いていません。
はてさて、どんな記事になるのやら……
でも犬好きには、かなり残酷で凄惨な話ですぞ!
心して、お待ちくださいませ。
Posted by 小暮 淳
at 2017年12月05日 22:34

小暮様
初めてメールさせて頂きます。私は、先日、小暮さんに取材して頂いた石原町に住んでいます。私は例幣使について色々と調べて居ますが、小暮さんは色々地域の民話等を取材していらっしゃるようなので、是非例幣使にまつわるエピソード等をご存知なら教えて頂ければと思いメールさせて頂きました。例幣使道はご存知の様に群馬県内に多くの距離が残されて居ますが中々その足跡が見えて来ません。八木節のルーツも例幣使の残した伝説と聞いています。例幣使一行は金が無い為に通過して通る事自体あまり良い評判を残して居ませんから良い印象は無く伝説も悪い事ばかりだから忘れたい事だったのでしょう、でも反面京都の文化の一端を残して行ったとも考えられます。例幣使につて私なりに調べた結果は、石原町のHPに載せて在りますのでお時間がある時にでもお読みいただければ幸いです。HPの検索は、太田市石原町1区自治会と検索してからHPのトップ画面左手の目次の所の、うんちく例幣使道です。
初めてメールさせて頂きます。私は、先日、小暮さんに取材して頂いた石原町に住んでいます。私は例幣使について色々と調べて居ますが、小暮さんは色々地域の民話等を取材していらっしゃるようなので、是非例幣使にまつわるエピソード等をご存知なら教えて頂ければと思いメールさせて頂きました。例幣使道はご存知の様に群馬県内に多くの距離が残されて居ますが中々その足跡が見えて来ません。八木節のルーツも例幣使の残した伝説と聞いています。例幣使一行は金が無い為に通過して通る事自体あまり良い評判を残して居ませんから良い印象は無く伝説も悪い事ばかりだから忘れたい事だったのでしょう、でも反面京都の文化の一端を残して行ったとも考えられます。例幣使につて私なりに調べた結果は、石原町のHPに載せて在りますのでお時間がある時にでもお読みいただければ幸いです。HPの検索は、太田市石原町1区自治会と検索してからHPのトップ画面左手の目次の所の、うんちく例幣使道です。
Posted by 小澤登志夫 at 2017年12月31日 14:23
小澤登志夫さんへ
はじめまして!
「ちいきしんぶん」 の記事を、お読みになっていただいたんですね。
ありがとうございます。
石原町のHP、ぜひ、閲覧させていただきます。
シリーズでは、民話や伝説の実在する“舞台”を取材しています。
いずれ書籍として出版される予定ですので、情報等がございましたら、ご一報ください。
今後とも、よろしくお願いいたします。
はじめまして!
「ちいきしんぶん」 の記事を、お読みになっていただいたんですね。
ありがとうございます。
石原町のHP、ぜひ、閲覧させていただきます。
シリーズでは、民話や伝説の実在する“舞台”を取材しています。
いずれ書籍として出版される予定ですので、情報等がございましたら、ご一報ください。
今後とも、よろしくお願いいたします。
Posted by 小暮 淳
at 2017年12月31日 22:06
