2017年12月05日
ようこそ、先輩!
前橋市の南部郊外、田園風景に囲まれた、のどかな住宅地。
ここに僕ら一家は、23年前に越してきました。
小学生だった長女も、保育園児だった長男も、すでに成人して家を出て、家庭を持ちました。
唯一、ここで生まれた次女だけが、まだ同居していますが、来年は高校を卒業します。
県内での進学を希望しているようですが、いずれ、ここを出て行くのでしょうね。
PTA役員、子供会長として、子育てをしながら地域の活動にも参加してきました。
運動会、夏祭り、バス旅行、バーベキュー大会……
子どもたちは大きくなって巣立って行きましたが、なぜか僕は、いまだに “子供会” の活動をしています。
正式名は、「前橋市K地区子ども会育成連合会」 といいます。
気が付いたら、役員をさせられていました。
もう、自分の子どもは在籍していないのにね。
先日の日曜日も 「ウォークラリー大会」 が行われ、スタッフとして借り出されました。
公民館に、ゼッケンを付けた区域内の中学生が大勢集まりました。
指導に当たる校長先生の姿もあります。
「もしかしたらN先輩ではありませんか?」
僕は勇気をふるって、H中学校の校長先生に声をかけました。
「そうですけど……(少し間を置いて)。えっ、小暮君かい!?」
「はい! 先輩、お久しぶりです」
今秋、K地区で開催された市民運動会で、H中学校の校長先生としてあいさつをされたNさんを見かけました。
その時から、今度お会いしたら、絶対に声をかけようと決めていたのです。
Nさんは、僕の中学校時代の卓球部の先輩です。
なんと、45年ぶりの再会であります。
「小暮君、活躍しているじゃない。本も書いているよね」
「えっ、僕のこと知っていたんですか?」
「時々、新聞や雑誌にプロフィールが載っているよね。生まれ年を見て、あっ、小暮君だって思ったよ」
それから気が付いたら2人は、30分以上も立ち話をしていました。
まるで日記帳をめくるように、中学を卒業から今日までの互いの人生の道のりを告げていました。
「で、今はH中学にいるわけ。もうすぐ定年退職だけどね」
先輩の話によれば、昔は校内暴力で荒れた時代もあったけど、今の子は、おとなしいとか。
その代わり、登校拒否が多くなったといいます。
モンスターペアレントによるクレームも、年々過激になっているそうです。
「定年まで、何事もないといいですね」
「でもね、教育は守りに入ったらダメなんだよ。常に新しいことを考えていないと」
「攻撃が、最大の防御っていうことですね?」
「そのとおりだ」
その言葉、僕らフリーランスの人間にも当てはまります。
守るものなどないのだから、ひたすら攻め続けるしかありません。
ありがとうございます。先輩!
そして、ようこそ、先輩!
我が地区へ。
Posted by 小暮 淳 at 11:22│Comments(0)
│つれづれ