2018年01月17日
赤兎馬、宙を舞う。
それは、昨年の5月のことでした。
僕のことを 「先生」 とか 「師匠」 とか呼んでくださる自称 “弟子” たちが集まり、新刊 『金銀名湯 伊香保温泉』(上毛新聞社) の出版を祝ってくれました。
その時、祝いの品として手渡されたのが、幻の芋焼酎といわれる限定品の 「赤兎馬(せきとば)」 でした。
※(2017年6月3日 「赤兎馬に願いを込めて」 参照)
あれから8ヵ月。
僕は、弟子たちの思いが込められた焼酎のボトルを仕事場に飾って、願をかけ続けてきました。
“温泉といえば群馬”
観光大使として、温泉大使として、いえいえ、群馬の温泉をこよなく愛する一人のライターとして、全国区へ導きたい……
ただひたすらに、その思いだけを念じ続けてきました。
そして、その願いが叶った時、このボトルの封を切ろう。
それも、3人の弟子たちの前で……
「カンパイ!」
「今年もよろしくお願いします!」
カウンターに、4人が勢揃いしました。
昨晩は、今年最初の 「弟子の会」 会合でした。
場所は、ご存知、我らの溜まり場、酒処 「H」。
「みんなのおかげで、少しずつだけど、願いが叶えられつつあります。ありがとうございます。今日は新年会ということもあり、ここで赤兎馬を開けたいと思います」
昨年は、NHKBSプレミアムの旅番組に出演して、群馬の温泉を全国に紹介することができました。
また、観光ガイドブックの 『d design travel 群馬』(ディアンドデパートメントプロジェクト) では、群馬のキーパーソンの1人として、紹介していただきました。
インタビューの中では、しっかりと “温泉といえば群馬” のメッセージを全国へ発信することができました。
「それでは、あらためて、カンパイ!」
キィーーーーー!! しみる!
これこれ、この味。
鼻孔をくすぐる芳醇な香り、口に含んだときのピリッとした刺激、そして胃に流し込んだときのカーッと湧き上がる熱い高揚感。
3人の思いと、僕の8ヶ月間の願いが、今、全身を駆けめぐっています。
1杯が2杯、2杯が3杯。
4杯、5杯……
ふわり、フワリ、ふわり、フワリ
身も心も軽くなり、宙を舞い出しました。
僕も、弟子たちも、ママも、カウンターの客も、一緒になって揺れています。
見れば、赤兎馬のボトルまでもが、ユラリ、ゆらり、ユラリ、ゆらり……
いい酒、いい店、そして、我に友あり。
Posted by 小暮 淳 at 12:41│Comments(0)
│酔眼日記