2018年09月11日
ナシと共に去りぬ
あの息をするのも苦しいような猛暑がウソのようであります。
ひと雨ごとに朝夕は、めっきり涼しくなりました。
まるで今年の夏は、人生を模しているようでした。
“明けない夜はない”
どんなに苦しい日々も、いつかは終わり、希望の朝が訪れるのだと……。
きっと日本国中で、誰もがジッと猛暑を耐えていたと思います。
「もし、エアコンがない時代に、今年のような暑さが来てたら、どうしていたんだろうね?」
素朴な疑問です。
さる人が言いました。
「仕事も学校も休んで、みんな一日中、木陰で休んでいるよ」
また別の人は、
「避暑地に疎開だね。どうしても仕事を休めないお父さんだけ都会に残って、家族を山へ逃がすんだよ」
でも、こんな意見も出ました。
「暑くなったからエアコンが開発されたんだ」
ごもっともです。
確かに昔は、扇風機だけで夏をやり過ごすせていましたものね。
さて、あの猛暑の夏は、こりごりですが、ちょっぴり淋しさも感じています。
それは、ガリガリ君の「梨」 が食べられなくなってしまったことです。
ハマりました!
外出する時は、車でも自転車でも、気合を入れて家を出ましたが、必ず、まずはコンビニに直行!
アイス売り場に駆け寄り、ガリガリ君を探します。
ソーダ味では、ダメなんです。
「梨」 です!
口に含んだときのシャリシャリ感が、たまりません。
そして、あの本物かと思えるほどのジューシーな “梨の味”。
「よーし、暑さに負けずに、今日も一日がんばるぞ!」 って、気力がみなぎるのであります。
と、と、ところが!
いつの間にか、近所のコンビニからガリガリ君の 「梨」 が消えていました。
こうなったら探し出してやれ!とばかりに数軒のコンビニを回りましたが、ありません。
「あの…、ガリガリ君のナシ味は?」
店員さんに尋ねると、
「はい、あれは夏限定の商品ですから」
と、つれない返事。
ショック!
来年の夏まで待つしかないのですね。
でも、ガリガリ君の「梨」 は食べたいのですが、あの猛暑は、もう、こりごりなのであります。
夏と共に去った、ナシ味の氷菓が、やけに恋しい今日この頃であります。
Posted by 小暮 淳 at 11:14│Comments(0)
│つれづれ