2019年03月06日
生涯ライター
僕は、作家ではありません。
しがない地方のライターです。
だから締め切り厳守は必至であります。
加え、臆病な性格もあり、余裕を持たないと気が気でありません。
自分が元編集者だったということもあり、相手の事情を考えると、ついつい前倒しに原稿を仕上るクセがあります。
早いものでは1週間、それ以上前に入稿することもあります。
ところが、先月は勝手が違いました。
確定申告と思わぬオヤジの葬儀が重なり、執筆の手が止まってしまいました。
で、先週から躍起になって取りかかり、なんとか、いくつかの原稿を仕上げました。
現在、僕は5つの連載を抱えています。
週間が1本、月刊が2本、不定期が2本です。
が、だいぶ数は減りました。
多いときは、この倍はありましたからね。
中には、週2回掲載なんていうハードな連載を受け持っていたこともありました。
それを思えば今は、頭も体も、かなり楽になりました。
ライターって、作家と違い、知力よりも体力勝負の職業なんです。
机の前で何時間ジッとしていても、文章は生まれてきません。
“取材ありき”の職業です。
ということは、フットワークが求められます。
企画を出して、資料を集めて、現場に飛び、見て、聞いたことを、締め切りまでにまとめなくてはなりません。
体力がモノを言う職業なのです。
おかげさまで、僕はライターに向いていたようです。
思えば、この世界に入ってから一度も寝込んでいませんものね。
ケガも病気も、風邪すら引いたことがないのです。
だから30年近くも、この職業が続けて来れたのかもしれません。
でも、なんだかんだ言っても、寄る年波にはあらがえません。
30代より40代、40代より50代と、確実に体力は衰えています。
年々、フットワークの距離も短くなり、スピードも遅くなり、反応も鈍くなっています。
でも、年を重ねると、良い事もあるのです。
体力に反比例して、知力は増しているようです。
“考える力” は、若い頃よりも確実に伸びています。
(ただ、記憶力は低下しています)
はてさて、迎えた60代は、どんなライター人生が待っているのでしょうか?
せめて、「使い捨てライター」 にはならぬよう、好奇心を失わず、刺激的な毎日を送りたいと思います。
目指せ!! 生涯ライター!
Posted by 小暮 淳 at 12:13│Comments(0)
│執筆余談