2019年04月01日
令月に風和ぎ
<初春の令月にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、
梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、
蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす。>
新元号が発表されました。
「令和」 です。
出典は、万葉集からとのことです。
くしくも、キーワードは 「風」 でした。
僕の “守護字” であります。
※(当ブログの2018年10月26日 「風のルーツ」、2019年3月17日 「風に吹かれて」 を参照)
令月(めでたい月) に、風が和らぐとは、なんと風流なのでしょうか!
まさに川原の風に吹かれるように、事にあらがわず、和らぎながら生きる時代にしたいものです。
今日の毎日新聞に、大正生まれで、昭和、平成の時代を生きてきた漫才師の内海桂子師匠の新しい元号や時代へ向けての談話が載っていました。
「大正、昭和から平成になって世の中は豊かになったと言われるけど、今はそんなに豊かなのかねえ。生活は苦しいのにそうでないふり、お金があるふりをしている人が多いように感じるよ。持たない者は持たないなりに、ぜいたくをせずに暮らせばいいというのが昔の考えだったけど、今は周囲と同じでないといけないと思う人が増えてるんじゃないかい。」
そして、こんなコメントで締めくくっていました。
「平成の次はどんな時代になってほしいかって? 時代はね、他人に作ってもらうのではなく、自分で作るものですよ。私は不満を世の中のせいにしないの。もし 『こんな社会で生かされるのはいやだ』 と思う人がいたら、自分で行動して、居場所を作ったらいい。」
思えば、昭和と平成は豊かさにあこがれ、高度経済成長とバブルに踊らされた時代でした。
新しい時代こそは、他人と比べる豊かさではなく、個々の価値観が反映される世の中でありたいと思うのであります。
祝、新元号!
Posted by 小暮 淳 at 15:31│Comments(0)
│つれづれ