2019年04月08日
天才のゆくえ
ショックでした。
今度ばかりは、“三度目の正直”で授与されると思ったんですけどね。
イチロー選手の国民栄誉賞辞退のニュースです。
「人生の幕を下ろしたときにいただけるよう励みます」
とのことです。
選手としての現役は引退したけれど、野球人生は、まだ終えていないということでしょうか?
飽くなき挑戦を続ける天才には、ただただ脱帽であります。
イチロー選手の過去の言動には、凡人には及びもつかない含蓄を感じます。
僕が心に残っているのは、日米通算4257安打の偉業を達成したときのコメントです。
「僕は子供のころから、人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負がある」
※(詳しくは当ブログの2016年6月7日 「笑われた記憶」 参照)
笑われるということは、凡人には荒唐無稽に見えるということです。
でも天才イチローには、ちゃんと根拠があるということです。
それを何年かかろうが実践して、証明するところに、天才たるゆえんがありそうです。
凡人には、真似したくても、そうそう真似できるものではありません。
ところが今回の引退記者会見で、初めて凡人の僕が、イチローの言葉に親近感を抱きました。
おこがましいのですが、僕が昔から言っていたことと同じ言葉をイチローが言ったのです。
それは、子どもたちへのメッセージです。
「自分に向くか向かないかよりも、自分の好きなものを見つけてほしい」
“野球を愛してる” と言い続けているイチローらしいコメントです。
とかく大人は、職業を選択する際に、「向いているか?」 を判断基準としたがります。
でも所詮、「向いているか?」 なんて、やってみなければ分からないことなんですよね。
やはり、人生のスタートは 「好きだから」 です。
恋愛や結婚だって、そうですよね。
「自分に向いている」 からなんていう基準で相手を選んではいませんもの。
好きになることに、理由なんていりません!
イチローは子どもたちに、人生の “はじめの一歩” を伝えたかったのだと思います。
これからも天才のゆくえに、目が離せません。
Posted by 小暮 淳 at 12:11│Comments(2)
│つれづれ
この記事へのコメント
まだまだ 俺をなめるな~ って私にはきこえましたよ
Posted by ぴー at 2019年04月09日 13:57
ぴーさんへ
生涯現役を貫こうとしているんでしょうね。
彼の爪の垢を煎じて飲みたいと思います。
生涯現役を貫こうとしているんでしょうね。
彼の爪の垢を煎じて飲みたいと思います。
Posted by 小暮 淳
at 2019年04月09日 22:39
