2019年06月07日
由々しき光景
僕がスマホを持たない、アナログ人間だからでしょうか?
とにかく、気になるのです。
スマホをいじっている人たちが!
歩きながら、自転車を乗りながら、駅のホーム、待合室、電車の中、レストラン、喫茶店、食堂……
どこもかしこも、老いも若きも、スマホスマホスマホスマホスマホだらけです。
この光景って、ヘンじゃありませんか?
まるで街中が、いや日本中、世界中が、スマホというエイリアンに侵略され、地球人が操られているようにも見えます。
「この人たちは、何を見ているのだろう?」
スマホを持たない僕は、いつでもどこでも興味津々です。
時々、チラリと覗き込むのですが、誰もがゲームをしているわけではなさそうです。
検索でしょうか? ラインとかフェイスブックとかSNSの類いでしょうか?
熱心に食い入るように見ている人は、電子書籍を読んでいるのかもしれませんね。
興味は尽きないのですが、決して僕は苦言を言いたいのではありません。
「便利なモノが世の中に普及したものだ」 と、それを賢く使いこなしている人たちには感心すら覚えます。
歩きスマホや自転車スマホは感心しませんが、人に迷惑をかけないのであれば、それは、その人のライフスタイルですから、ご自由にしてくださって結構です。
(我が家にも寝るとき以外、片時もスマホを手放さない中毒者が1人いますので……)
でも、いくら他人に迷惑をかけないからといっても、時と場所と場合 (いわゆるTPO) を考えていただきたいのであります。
過日、さる著名な方の講演会でのことです。
僕は、後ろのほうの席だったので、会場を見渡すことができました。
講演が始まり、30分ほど経った頃からでしょうか。
ちら、ほら、ちら、ほらと、こうべを垂れている人たちが出始めました。
「あれ、居眠りにしては、人数が多いなぁ~」
と思って、よく見ていると、
「あーーーーれーーーーー!!!!! ス、ス、スマホをいじってる~~~!!!」
ではありませんか!
おどろ木、桃の木、山椒の木であります。
僕も講演を長年行っていますが、初めて見る光景に、驚きを隠せません。
「会場を端から注意して回ってやろうかしらん!」
とも思ったのですが、それこそ迷惑行為にあたると思い、留まりました。
確かに、周りに迷惑をかけているわけではありませんし、「ケータイの電源をお切りくださるか、マナーモードにしてください」 とは言われていても 「スマホを使用しないでください」 とは、言われていませんものね。
でもね、いかがなものでしょうか?
ついつい僕は、講話者側の立場で考えてしまうのです。
幸いにも、今まで自分の講演会で、スマホをいじられた経験はありませんが、これからは分かりません。
今月も講演会が2つ入っています。
なんだかドキドキしてきました。
講演が始まる前に、
「講演中は、スマホをいじらないでください」
と、アナウンスを流してもらいましょうか。
それくらい僕にとっては、ショッキングな光景でした。
Posted by 小暮 淳 at 12:28│Comments(0)
│つれづれ